「レイアウト」パネルのテキストコントロール

このセクションでは、「テキスト」インスペクタの「レイアウト」パネルにあるパラメータについて説明します。いくつかのパラメータグループは、コントロールを表示するために、グループヘッダの右側にある「隠す/表示」アイコンをクリックして展開する必要があります。

パラメータグループを折り畳む/広げるには
  • グループのヘッダ行の右側にある「隠す/表示」アイコンをクリックします。(この場所にポインタを置くとアイコンが表示されます。)

パラメータグループのすべての値をデフォルト値にリセットするには
  • グループのヘッダ行の右側にあるリセットボタンをクリックします。

メモ: パラメータグループをリセットしても、そのグループのアクティブ化チェックボックスは影響を受けません。

「レイアウト」パネルの一般的なテキストコントロール

テキストの一般的な配置を指定するときは、「テキスト」インスペクタの「レイアウト」パネルにあるテキストのレイアウトコントロールを使います。これらのコントロールによって、テキストの表示を 1 行、余白が設定されたパラグラフ、パスなどにできます。

  • 「レイアウト」コントロール: 「レイアウト」パネルのこのセクションには、テキストオブジェクトの基本レイアウトオプションがあります。
    • 余白でクロップ: このチェックボックスを選択すると、テキストオブジェクトの余白を超えたテキストがクロップされます。このコントロールは「自動縮小」の有効時は無効です。

      メモ: 「余白でクロップ」を有効にするには、「レイアウト方法」を「パラグラフ」に設定し、テキストオブジェクトを平坦化する必要があります。テキストの平坦化について詳しくは、「ビヘイビアおよびフィルタをテキストに追加する」を参照してください。

  • テキストレンダリング: 「レイアウト」パネルのこのコントロールグループでは、3D レイヤーでのテキストオブジェクトの表示方法を調整します。
    • 平坦化: このチェックボックスを選択すると、テキスト文字が強制的に 2D 平面上に残されます。3D グループでは、パス上のテキスト文字は直線状の配置と干渉して、ビヘイビアの影響を受ける場合があります。たとえば、シミュレーションビヘイビアは平面からテキスト文字を引き寄せる場合があります。「平坦化」を選択すると、テキストは引き続き 3D 空間のほかのオブジェクトと相互に作用します。ただし、カードのような平坦化されたイメージとしてのみ残ります。
      Figure. Canvas window showing text object weaving in and out of other elements in a 3D group.

      「平坦化」を選択すると、テキスト文字が 3D 空間内で動かなくなります。

      Figure. Canvas window showing flattened text object in 3D space.

      「平坦化」チェックボックスについては、以下のガイドラインを参考にしてください:

      • テキストが反射を受けるには、「平坦化」チェックボックスを選択する必要があります。「平坦化」チェックボックスを選択していないときは、「情報」インスペクタに「反射」パラメータが表示されません。反射の使いかたについて詳しくは、「反射」を参照してください。

      • ツールバーの 2D 変形ツール(選択/変形、アンカーポイント、歪み、ドロップシャドウ、四隅の角、クロップ)を使用するには、「平坦化」チェックボックスを選択する必要があります。

      • テキストにマスクを適用するには、「平坦化」チェックボックスが選択されている必要があります。「平坦化」を選択していないときは、ツールバーのマスクツールは使用できません。

      メモ: Z 空間で回転するテキストオブジェクトを平坦化すると、カメラから遠ざかるにつれて(Z 空間から遠ざかるにつれて)テキストが小さくなります。詳細については、「2D グループおよび平坦化された 3D グループ内のオブジェクトを操作する」を参照してください。

    • カメラに向ける: このチェックボックスを選択すると、カメラを回転させたりテキストを回転させたりしても、テキストの文字は常にカメラの方を向きます。このチェックボックスは、「平坦化」チェックボックスを選択したときは使用できません(テキストをカメラに向けることと平坦化することは両立しないためです)。

      また、「レイアウト方法」ポップアップメニューで「スクロール」または「クロール」を選択したときにも、この設定は使用できません(これらのレイアウト方法ではテキストが平坦化されるためです)。

      メモ: テキストの文字は 2D の(平面的な)オブジェクトであるため、「左」、「右」、および「上」といった直交的なカメラ表示を使うとテキストが表示されない場合があります(テキストオブジェクトまたは文字が 3D で回転している場合を除く)。これは、直交的な表示がキャンバスのオブジェクトに対して直角(垂直)になっているからです。カメラの使いかたについて詳しくは、「カメラ」を参照してください。

  • 「ビヘイビア」コントロール: 「レイアウト」パネルのこのコントロールグループでは、ビヘイビア適用時のテキストオブジェクトの処理方法を調整します。テキストオブジェクトは、アンカーポイントの位置に基づいて処理されます。
    • 位置: これらの値スライダを使って、「アンカーポイント」ポップアップメニューで指定したアンカーポイントの位置を指定します。開閉用三角ボタンをクリックすると、X、Y、および Z の個別の値スライダが表示されます。アンカーポイントを視覚的に表示するには、「グリフを変形」ツールでテキストを選択します。「グリフを変形」ツールについて詳しくは、「テキストのグリフを操作する」を参照してください。
  • タイプオン: 「レイアウト」パネルのこのコントロールグループでは、タイプライターのアニメーションのように文字がタイプされていくエフェクトを作成できます。タイプオンエフェクトにキーフレームを設定して、前、後ろ、または両方向にタイプすることができます。

    メモ: 「テキストアニメーション」ビヘイビアにも「タイプオン」がありますが、この場合はキーフレームを設定せずに前からタイプされるエフェクトが作成されます。このビヘイビアの使いかたについて詳しくは、「「タイプオン」ビヘイビア」を参照してください。

    「タイプオン」パラメータグループには以下のコントロールがあります:

    • 開始: このスライダを使って、タイプオンエフェクトの始点(テキストの左側から)を指定します。デフォルトの 0 %に設定すると、テキストがすべてタイプされます。100 %に設定すると、テキストがすべて「消去」されます。時間経過と共に 0 から 100 の値でアニメートすると、テキストが左から右に消去されていきます。100 から 0 の値にアニメートすると、テキストが右から左にタイプされていきます。
    • 終了: このスライダを使って、タイプオンエフェクトの終点(テキストの右側から)を指定します。デフォルトの 100 %に設定すると、テキストがすべてタイプされます。0 %に設定すると、テキストがすべて「消去」されます。時間経過と共に 100 から 0 の値にアニメートすると、テキストが右から左に消去されていきます。0 から 100 の値にアニメートすると、テキストが左から右にタイプされていきます。
    • フェードイン: このチェックボックスを選択すると、テキスト文字のフェードインが有効または無効になります。「フェードイン」の選択を解除すると、文字が突然現れます。

      「モーションパス」パラメータについては、「「レイアウト」パネルのテキストパスオプション」を参照してください。

「レイアウト」パネルのテキストパスオプション

「レイアウト」パネルのこのコントロールグループでは、テキストパスの初期のシェイプを指定したり、パスとパス上のテキストを変更したりできます。このグループは、「レイアウト」パネルの上にある「レイアウト方法」ポップアップメニューを「パス」に設定した場合にのみアクティブになります。

テキストパスの作成方法について詳しくは、「テキストのレイアウト関連の作業」を参照してください。

パス上のテキストでは「グリフを変形」ツールを使用できます。詳細については、「テキストのグリフを操作する」を参照してください。

  • 半径: このスライダは、「パスシェイプ」を「円」に設定したときに使用できます。このスライダを使って、パスの円のサイズを変更できます。開閉用三角ボタンをクリックして、X 半径と Y 半径を調整します。

    メモ: 「テキスト」ツールが選択されている場合は、オンスクリーンコントロールポイントを使って円のサイズを変更することもできます。Shift キーを押して、X 半径と Y 半径を均等にサイズ変更します。

  • サイズ: このスライダは、「パスシェイプ」を「矩形」に設定したときに使用できます。このスライダを使って、パスの矩形のサイズを変更できます。開閉用三角ボタンをクリックして、X の縮小/拡大値と Y の縮小/拡大値を調整します。

    メモ: 「テキスト」ツールが選択されている場合は、オンスクリーンコントロールポイントを使って矩形のサイズを変更することもできます。X と Y 方向を均等に変更する場合は、Shift キーを押しながらドラッグします。

  • 始点: これらの値スライダは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。これらの値スライダを使って、パスの波の始点の位置を設定します。左の値スライダで始点の X 軸を設定します。右の値スライダで始点の Y 軸を設定します。始点は、波のオンスクリーンコントロール(「テキスト」ツールを選択するとデフォルトでアクティブになっています)を使って調整することもできます。
  • 終点: これらの値スライダは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。これらの値スライダを使って、パスの終点の位置を設定します。左の値スライダで終点の X 軸を設定します。右の値スライダで終点の Y 軸を設定します。終点は、波のオンスクリーンコントロール(「テキスト」ツールを選択するとデフォルトでアクティブになっています)を使って調整することもできます。
  • 波高: このスライダは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。このスライダを使って、波の最高到達点から最低到達点までの距離の半分を指定します。大きな値を設定すると、波の振幅が大きくなります。
  • 周波数: このスライダは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。このスライダを使って、波の数を設定します。大きな値を設定すると、波の周波数が大きくなります。
  • 位相: このダイヤルは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。このダイヤルを使って、パスの始点および終点からの波のオフセットの割合を指定します。

    0 %(デフォルト)に設定すると、波の始まりと終わりが波の最高点と最低点の中間になります。90 %に設定すると、波の始まりと終わりが波の最高点になります。- 90 %に設定すると、波の始まりが波の最低点になります。180 %に設定すると、0 %に設定した場合と同様になりますが、波の動きは反転されます。

  • ダンプ: この値スライダは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「波」を選択したときに使用できます。この値スライダを使って、波を徐々に消滅させます。正の値に設定すると、波が前方向(左から右)に消滅します。負の値に設定すると、波が後方向(右から左)に消滅します。
  • シェイプソース: このイメージウェルは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「ジオメトリ」を選択したときに使用できます。このウェルを使って、モーションパスのソースとして使用するオブジェクト(シェイプまたはマスク)を指定します。
  • シェイプに吸着: このチェックボックスは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「ジオメトリ」を選択したときに使用できます。このチェックボックスを選択すると、モーションパスがソースシェイプの元の位置でソースシェイプに従います。「シェイプに吸着」の選択を解除すると、モーションパスをソースシェイプからオフセットできます(キャンバスでシェイプオブジェクトを新しい位置にドラッグします)。

    メモ: 「シェイプに吸着」を選択すると、シェイプオブジェクトを別の場所にドラッグできなくなります。

    テキストパスのソースシェイプとしてスプラインオブジェクトを使用する方法については、「パスのソースに幾何学を使う」を参照してください。

  • パスのオフセット: このスライダを使って、パス上でのテキストの開始位置を設定します。この値をアニメートして、パスに沿ってテキストを移動させることができます。0 %にすると、先頭のテキスト文字がパスの左端に置かれ、100 %にすると、先頭の文字がパスの右端に置かれます。
  • 折り返す: このチェックボックスは、「パスシェイプ」を「開いたスプライン」または「波」(開いたパスシェイプ)に設定したときに使用できます。このチェックボックスを選択すると、パスの終点からパスの始点にテキストがラップされます。「折り返し」はデフォルトで有効になります。
  • 内側パス: このチェックボックスを選択すると、ループパスでテキストのベースラインが移動して、テキストがループの内側に表示されます。
  • パスに揃える: このチェックボックスを選択すると、テキストの向きがパスのシェイプに揃えられます。このチェックボックスの選択を解除すると、パスのシェイプとは関係なく文字が垂直に揃えられます。
  • コントロールポイント: これらの値フィールドは、「パスシェイプ」ポップアップメニューで「開いたスプライン」または「閉じたスプライン」を選択したときに使用できます。これらの値フィールドを使って、コントロールポイントの X 座標、Y 座標、および Z 座標を調整します。

「レイアウト」パネルの余白コントロール

このコントロールグループは「レイアウト方法」を「パラグラフ」、「スクロール」、または「クロール」に設定したときに表示されます。このコントロールグループでは、テキストの余白のサイズと位置を設定します。

「Motion」にテキストファイルを読み込んだ場合、その余白とタブ情報が Motion プロジェクトで維持されます。読み込んだテキストの「レイアウト方法」(「テキスト」インスペクタの「レイアウト」パネル)は「パラグラフ」に設定されます。

デフォルトでは、「Motion」内で作成したテキストは「タイプ」に設定され、改行しない限り 1 行の文字列になります。「Motion」内で作成したテキストでタブを使って列を作成したり余白を入れたりするには、「レイアウト方法」(「テキスト」インスペクタの「レイアウト」パネル)を「パラグラフ」または「スクロール」に設定する必要があります。

テキストの余白を作成および調整するにはいくつかの方法があります。たとえば、オンスクリーンコントロールを使う方法や「テキスト」インスペクタの「レイアウト」パネルを使う方法があります。テキストの余白は、テキストの作成前でも作成後でも設定することができます。

Figure. Layout Method pop-up menu set to Paragraph and active Margin controls, in the Layout pane of the Text tab.
  • 左余白/右余白/上余白/下余白: これらのスライダは、「レイアウト方法」を「パラグラフ」、「スクロール」、または「クロール」に設定したときに使用できます。これらのスライダを使って、キャンバス内のテキストの余白を定義します。

    余白の操作方法について詳しくは、「テキストの余白およびタブ関連の作業」を参照してください。

「レイアウト」パネルのタブコントロール

「Motion」のパラグラフ・フォーマット・テキストには、テキスト内の語句の間隔を調整するためのタブを無制限に挿入できます。デフォルトでは、「Motion」で作成したテキストにタブは含まれていないので、「レイアウト」パネルの「タブ」セクションにコントロールは表示されません。タブの追加、移動、および削除はキャンバスで行うことができます。タブは、「インスペクタ」で値を変更することによっても移動できます。リッチ・テキスト・フォーマット(RTF)ファイルを読み込んだ場合、その RTF ファイル内のタブは Motion プロジェクトで維持され、「レイアウト」パネルの「タブ」セクションに表示されます。

Figure. Inspector showing Text tab options for an imported RTF.
  • タブ 0、1、2...: パラグラフに設定されたタブがリスト表示され、それぞれのタイプと位置が示されます。
    • 「タブタイプ」ポップアップメニュー(ラベルなし): このポップアップメニューを使って、タブを「左揃え」、「中央揃え」、「右揃え」、または「小数点揃え」に設定します。
    • タブ値スライダ(ラベルなし): この値スライダを使って、タブの位置を調整します。

      キャンバスでタブを追加、移動、および削除することもできます。タブの操作方法について詳しくは、「テキストの余白およびタブ関連の作業」を参照してください。