「Final Cut Pro X」には多数のエフェクト、タイトル、トランジション、およびジェネレータが用意されていて、そのほとんどが「Motion」で作成されたものです。「Final Cut Pro X」プロジェクトに追加のエフェクトが必要な場合、経験のある「Motion」のユーザであれば、「Motion」の強力な機能を使って追加エフェクトを作成できます。コンテンツクリエータであれば、施設のアーティストや編集者、またはクライアントに、カスタムエフェクトを配布できます。

「Final Cut Pro X」で使うために「Motion 5」で作成された特殊エフェクトプロジェクトを、テンプレートといいます。「Motion」で保存したテンプレートは、「Final Cut Pro」のメディアブラウザのいずれかで使用できるようになります。たとえば、「Motion」で保存したトランジションテンプレートは「Final Cut Pro」の「トランジションブラウザ」に表示されて、編集するプロジェクトに適用できる状態になります。

また、「Final Cut Pro」のほとんどの既存のエフェクト、トランジション、タイトル、およびジェネレータは、「Motion」で開いて変更できます。

この章では、「Final Cut Pro X」で使うために「Motion 5」でテンプレートを作成したり変更したりする方法について説明します。「Motion」から「Final Cut Pro」へのワークフローを円滑にするためのその他のアドバイスについては、「テンプレートの作成についてのヒント」を参照してください。