「Compressor」には、さまざまな構成済みの設定が用意されているので、すぐにトランスコードを開始できます。ソースメディアファイルをただちにトランスコードする必要があり、独自の設定を作成しなくてもよい場合は、簡単な Compressor ワークフロー:バッチテンプレートを使う方法の手順に従ってください。バッチテンプレートの中に目的のワークフローがないけれども、すぐにトランスコードを開始したい場合は、簡単な Compressor ワークフロー:手動による方法の手順を試してみてください。
独自の設定と書き出し先を作成して、フィルタ、クロップ、フレームのサイズ変更、アクション設定などの属性をカスタマイズしたい場合は、以下の手順に従ってください。ここで作成するカスタム設定が、トランスコードを必要とするすべての場合に使用できるのであれば、この手順は一度実行するだけで済みます。ただし、トランスコーディングプロジェクトごとに異なる設定や書き出し先を作成する必要がある場合は、そのつど、この手順を繰り返してください。
「Compressor」に用意された構成済みの設定またはバッチテンプレートを使用しない場合は、独自の設定を作成する必要があります。その場合はまず、「設定」タブで追加(+)ボタンをクリックし、「ファイルフォーマット」メニューから出力フォーマットを選択します。詳細については、出力フォーマットを選択するを参照してください。また、フィルタ、ジオメトリ、およびトランスコード後のアクションを追加するオプションや、設定をプレビューして仕上がりを確認するオプションも用意されています。詳細については、最初から設定を作成するを参照してください。
作成した設定をグループに分けて、ワークフローを効率化することもできます。詳細については、設定のグループを作成するを参照してください。
設定を作成した後で、それをさらにカスタマイズしてフィルタ(画質の調整やレターボックスなどのエフェクトの追加を行う)やピクセルサイズ(ジオメトリ値)、トランスコード後のアクションなどの設定を加えることもできます。これらの追加設定はすべて「インスペクタ」ウインドウで行います。詳細については、設定にフィルタを追加する、フレームコントロールを使って作業する、画角設定を追加する、およびアクションを追加するを参照してください。
バッチを実行する前に設定をプレビューしておくと、時間を有効に使うことができます。「プレビュー」ウインドウでプレビューを実行し、出力メディアファイルの品質が満足いくものかどうか確認してください。「プレビュー」ウインドウの画面は 2 つに分かれており、一方ではオリジナルの形式によるソースメディアファイルの内容、他方に出力メディアファイルの内容が表示されます。
「プレビュー」ウインドウでは、以下のいずれかを実行できます:
メディアファイルを再生する
設定の効果を動的に(リアルタイムで)プレビューする
設定プリセット内のフィルタ設定とジオメトリのエフェクトを変更する
ソースファイルまたは出力ファイルのバージョン間で設定エフェクトを比較する
出力ファイルのフレームサイズをクロップする
アスペクト比を変更する
さまざまなマーカー(圧縮、チャプタ、Podcast)を追加する
メモ: 「フレームコントロール」設定は、「プレビュー」ウインドウでプレビューできません。「フレームコントロール」設定をプレビューするには、ソース・メディア・ファイルの小さな一部分でテスト・トランスコードを実行します。(詳細については、プレビューウインドウでクリップの一部をトランスコードするを参照してください。)
詳細については、プレビューウインドウを使うまたは設定をプレビューするを参照してください。
デフォルトでは、トランスコードされたファイルはソースメディアファイルと同じフォルダ(「ソース」)に保存されます。トランスコードされたファイルを別の場所に保存したい場合には、「書き出し先」タブで新しい書き出し先を作成できます。このタブでは、ユーザがアクセス権を持つフォルダ、ボリューム、またはリモートサーバを書き出し先として選択できます。また、トランスコードした出力ファイルにファイル識別子を追加することもできます。適切な書き出し先をいったん作成すれば、以降は「書き出し先」タブを再度開いて指定する必要はありません。
詳細については、書き出し先を決める/変更するを参照してください。