Compressor の「Apple Qmaster 共有」ウインドウ

「Compressor」の「Apple Qmaster 共有」ウインドウを使って、「Apple Qmaster」のクラスタ・コントローラ・サービスおよびクラスタ処理サービス(パスワードおよびスクラッチストレージを含みます)の選択、作成、または変更を行います。

Figure. Diagram highlighting the “Share this computer as” section and the Services section in the Apple Qmaster pane of System Preferences.

「Compressor」の「Apple Qmaster 共有」ウインドウの使いかたについて詳しくは、「「Compressor」の「Apple Qmaster 共有」ウインドウのオプション」を参照してください。

さらに、「Apple Qmaster」をインストールせずにノードを使用する拡張ノードクラスタの作成などについては、「 Apple Qmaster ユーザーズマニュアル 」も参照してください。

「Compressor」の「Apple Qmaster 共有」ウインドウを開くには
  1. 「Compressor」を開きます。

  2. 「Apple Qmaster」>「このコンピュータを共有」と選択します。

「Apple Qmaster 共有」ウインドウが開きます。

「設定」パネルと「詳細」パネルの設定が終わったら、「OK」をクリックして設定を適用します。

重要: 既存の設定を変更する場合で、このコンピュータがすでに処理サービスを提供しているときは、「OK」をクリックするとこのコンピュータのサービスが直ちにリセットされます。このコンピュータがクラスタコントローラでもある場合は、その時点のジョブはすべて終了します。

「Apple Qmaster 共有」ウインドウの基本設定について

「Apple Qmaster 共有」ウインドウ内の「設定」パネルを使って、分散処理システムの設定ができます。

Figure. Apple Qmaster pane of System Preferences.
共有の設定
  • このコンピュータを共有: 以下の 3 つのオプションのいずれかを使って、このコンピュータを共有する場合に選択します。このコンピュータを共有しない場合は、このオプションの選択を解除してください。
    • サービス付きの QuickCluster として: 非管理サービスによる「インスタント」クラスタを作成するには、このオプションを選択します。詳細については、「QuickCluster を使ったクイックスタート」を参照してください。
    • サービスおよびクラスタコントローラとして: 「Apple Qadministrator」でのクラスタ構築時にこのコンピュータをクラスタコントローラとして定義する場合に選択します。詳細については、「「Apple Qadministrator」でクラスタを作成する」を参照してください。
    • サービスのみとして: このコンピュータをサービスノードのみにするには、このオプションを選択します。サービスノードはバッチ処理を実行します。サービスノードは、「このコンピュータプラス」クラスタ、QuickCluster、管理クラスタに含めることができます。詳細については、「管理サービス 非管理サービス」を参照してください。
サービスの設定
QuickCluster の設定
  • この QuickCluster の識別名: QuickCluster の名前を変更するには、このフィールドを使用します。QuickCluster の詳細については、「QuickCluster を使ったクイックスタート」を参照してください。
  • ほかのコンピュータからの非管理サービスを含める: この QuickCluster で、ネットワーク上の使用可能な非管理コンピュータを自動的に分散処理に使用する場合に選択します。このオプションの詳細については、「管理サービス 非管理サービス」を参照してください。
セキュリティの設定

「Apple Qmaster 共有」ウインドウの詳細設定について

「Apple Qmaster 共有」ウインドウ内の「詳細」パネルを使って、分散処理システムのさらに詳しい設定ができます。

Figure. Advanced pane within the Apple Qmaster preferences pane
サービスの詳細設定

サービスの再起動と使用可能状態のスケジューリングに使用します。

  • 24時間ごとにすべてのサービスを再起動: 「24 時間ごとにすべてのサービスを再起動」チェックボックスを選択すると、頑健な分散処理システムが保証されます。定期的にサービスをリフレッシュすることで、バーチャルメモリのサイズが大きくなることと他社製ソフトウェアでのメモリリークを防ぎます。
  • 非管理サービスのスケジュールを設定: 非管理サービスを有効にした場合、カレンダーを開いて、分散処理システムでサービスが使用可能になる状況のスケジュールを設定できます。カレンダーインターフェイスの使用については、「サービスの使用可能状態のスケジュールを設定する」を参照してください。
共有クラスタストレージ

このコンピュータのクラスタコントローラで使用するスクラッチストレージの設定に使用します。クラスタストレージの詳細については、「クラスタストレージを使用する」を参照してください。

  • ファイルを削除するまでの日数: 自動消去する前に、クラスタの保存場所に一時処理ファイルを置いておく日数を入力します。トランスコードセッションが 7 日以上かかることが予想される場合は、この値を調整する必要があります。
  • ストレージの場所: 一時的なクラスタストレージの場所を表示します。「設定」をクリックすると、ローカルフォルダのディレクトリを選択して、クラスタの一時処理ファイルの保存場所を変更できます。詳細については、「クラスタストレージを使用する」を参照してください。
ネットワーク

ネットワークの設定に使用します。

  • Bonjour による検出を許可: デフォルトでは、このチェックボックスは選択されており、Apple Qmaster 分散処理システムが Bonjour ネットワーキングテクノロジーを使用できるようになっています。「Bonjour による検出を許可」チェックボックスを選択解除して、セキュリティを強化することもできます。これにより、Bonjour ネットワーク上でコンピュータが検出されなくなります。この機能には Mac OS X v10.4 以降が必要です。
  • ポート範囲の有効化: 「有効にするポート範囲の開始番号」チェックボックスとテキストフィールドで、「Apple Qmaster」がサービスアドバタイズに使用するポートを定義できます。詳細については、「サービスアドバタイズのポートを定義する」を参照してください。
エクストラ

その他の設定に使用します。

  • サービスの動作状態をファイルに記録: このチェックボックスを選択すると、動作状態のログが作成され、コンピュータ上の「Apple Qmaster」の動作に応じてアップデートされます。ログは、「/ライブラリ/Application Support/Apple Qmaster/Logs」に格納されます。この機能をオフにするには、チェックボックスの選択を解除します。

    メモ: このログ情報には、「Apple Qadministrator」の「ログ」ボタンを使用するか、「Share Monitor」の「情報を表示」ウインドウの「ログを表示」をクリックして、アクセスすることもできます。

  • 最大アクティブターゲット数: デフォルトでは、1 つのクラスタは一度に 40 ターゲットまで処理できます。2 つ以上のジョブの間に同時に処理されるターゲットの最大数を変更するには、1 から 999 の数字を入力します。
  • このコンピュータの Qadministrator での識別名: デフォルトでは、コンピュータはネットワーク上でコンピュータ名(「システム環境設定」の「共有」で入力した名前)によって認識されます。これは Apple Qadministrator アプリケーションでコンピュータを識別するための名前なので、必要であればもっと分かりやすいものに変更することもできます。管理クラスタコントローラを構成する場合、この名前は「Apple Qadministrator」の「コントローラ」ポップアップメニューに表示されます。