イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルについて

ここでは、「インスペクタ」ウインドウにあるイメージシーケンスの「エンコーダ」パネルの要素について詳しく説明します。このパネルで既存の設定を変更するか、「設定」タブで新規設定を作成することによって、イメージシーケンスの設定を行います。

Figure. Image Sequence Encoder pane in the Inspector window.

イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルには、イメージシーケンスの出力ファイルを作成する上で便利な次のような項目があります:

  • ファイル拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、または「設定」タブにある(+)ポップアップメニューから「イメージシーケンス」出力フォーマットを選択すると、このフィールドに TIFF ファイルの拡張子(.tiff)が自動的に表示されます。このフィールドは変更しないでください。出力フォーマットは「イメージの種類」ポップアップメニューで変更できます。このフィールドは、選択した出力フォーマットを使って自動的にアップデートされます。
  • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセグメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有効です。詳細については、ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディングを参照してください。
  • 固有の出力ディレクトリを作成: このチェックボックスを選択すると、生成される出力ファイルを格納するためのフォルダが作成されます。フォルダには、メディアファイルと同じ名前が付けられ、ファイルは frame-nnn という名前でフォルダ内に格納されます。たとえば、出力ファイル名が test ならば、ディレクトリパスは destination/test/frame-nnn になります。

    このボックスを選択しない場合、出力ファイルは書き出し先フォルダの最上位に格納され、名前は frame-nnn ではなく、filename-nnn になります。この出力フォーマットにトランスコードすると、8 fps という低いレートで、大量のファイルが作成されます。したがって、出力ディレクトリを作成して、そこにファイルを格納することをお勧めします。

  • フレーム番号の前に 0 を追加: このチェックボックスを選択すると、フレーム番号の前に 0 が追加されます。この方法の場合、すべての出力ファイルに複数桁のファイル名が付けられます。たとえば、frame-000001 などです(ファイルが一意の出力ディレクトリに保存されない場合は、filename-000001 です)。このチェックボックスを選択しない場合、各ファイルには通常のファイル名が付けられます。たとえば、frame-1 などです(ファイルが一意の出力ディレクトリに保存されない場合は、filename-1 です)。
  • アスペクト比を保持してイメージを調整: NTSC や PAL フォーマットなどの非スクエアピクセルを使用しているビデオメディアで、意図的にビデオのフレームサイズを変更しない場合にのみ適用されます。このチェックボックスを選択すると、元のアスペクト比を維持したまま、スクエアピクセルを使用して出力ファイルが調整されます(横および縦のピクセル数が増加または減少します)。このチェックボックスを選択しない場合(デフォルト設定)、出力ファイルでは、元のビデオと同じピクセルアスペクト比が使用され、横および縦のピクセル数が維持されます。