必要なソースファイル(Shake スクリプト、メディアファイル、など)すべてを 1 つのクラスタから成るストレージボリュームに格納できない場合は、以下の手順に従ってください。
この構成での共有およびボリュームのマウントをスムーズに行うため、各コンピュータで「Shake」の UNC 設定をオフにします。UNC 設定はファイルのパス名全体とネットワークアドレスを使って、 //<コンピュータ名>/<ドライブ名>/<パス>ではじまる名前に変換します。「Shake」がこのルールを使用すると、構成で使用されるファイル共有およびボリュームのマウントとの間に矛盾が生じてしまいます。
メモ: メディアボリュームの名前はすべて同じにしてください。
以下の 3 つのステップで、「Shake」のstartup.h ファイルに変更を加えます。「Shake」のマニュアルで説明されているように、startupディレクトリに格納されたstartup.h ファイルは「Shake」の設定のカスタマイズに使用します(環境設定を変更するのに似ています)。
コンピュータで「Shake」を使うユーザとしてログインします。
「/アプリケーション/ユーティリティ/」にある「ターミナル」アイコンをダブルクリックして「ターミナル」ウインドウを開きます。
「ターミナル」ウインドウで以下の 2 行のコマンドラインを、ラインごとに Return キーを押しながら入力します:
各コンピュータで、「パーソナルファイル共有」をオンにします。コンピュータによるメディアファイルの共有が可能になります。
「システム環境設定」を開きます。
「共有」をクリックします。
「ファイル共有」チェックボックスを選択します。
クラスタ内のすべてのコンピュータがクラスタ内のすべてのメディアボリュームをマウントするように、以下の手順を実行します。
各コンピュータで、管理者としてログインします。(Mac OS X の設定時に最初に作成したユーザアカウントが管理者のアカウントです。)
グループ内の各コンピュータから、Finder の「移動」メニューにある「サーバに接続」コマンドを使って、各メディアボリュームをマウントします。
「サーバに接続」ダイアログで、別のコンピュータ名を入力します。
マウントしたいボリュームとして、目的のメディアボリュームを選択します。
すべてのコンピュータがクラスタ内のすべてのメディアボリュームをマウントするまで、1 〜 4 の手順を繰り返します。
ステージ 3: メディア・ストレージ・ボリュームをマウントする」の手順を完了したら、これらのコンピュータのすべてをジョブの分散処理の実行に使用できるようになります。
「Shake」を使ってパートタイム分散処理を設定する」に示す方法でアクセス権を設定しているため、「Compressor」、Shake スクリプト、および「Apple Qmaster」で指定しやすい、簡潔で一貫したパス名がすべてのファイルに付けられます。ただし、以下の仮定が前提となっています:
ユーザはソースメディアをマウントしたメディアボリューム(いずれかの FireWire ドライブ)に保存する。
ユーザは Shake スクリプトをマウントしたメディアファイルに保存する。
共有メディアボリュームにあるすべてのフォルダとファイルで、すべてのユーザ(オーナー、グループ、その他)に対する読み書き両方のアクセス権が許可されている。アクセス権を設定するには、フォルダまたはファイルを選んで、「ファイル」>「情報を見る」と選択します。
これら 3 つの仮定が重要なのは、これらによってすべてのコンピュータが、すべてのソースファイルおよび出力先で読み書きを行うアクセス権を得るためです。
「Shake」(または、その他の UNIX ベースのレンダリングアプリケーション)を使用するすべてのユーザは、以下の設定ガイドラインにも従ってください: