MPEG-1 の仕様

「Compressor」は、フレームサイズ、フレームレート、ビデオエンコーディング、およびオーディオエンコーディング用の MPEG-1 仕様をすべてサポートします。

MPEG-1 のフレームサイズとフレームレート

「Compressor」ではフルフレームレート(DVD の場合は 25 fps および 29.97 fps。Web の場合は 23.976 fps、25 fps、および 29.97 fps)のビデオを作成できます。その場合の SIF 解像度は、用途により変わります。

  • Web: 320×240
  • NTSC: 352×240
  • PAL: 352×288

NTSC と PAL の解像度は MPEG-2 ビデオのフル画面解像度の約半分ですが、DVD プレーヤーで再生すると、自動的に画面全体に拡大して表示されます。

MPEG-1 ファイルフォーマットの仕様

MPEG-1 のビデオエンコーディングは、MPEG2 エンコーディングで使われているのとほぼ同じ処理を使います。用語や設定の多くは同じです。「Compressor」では、エンコード設定は以下の通りです。

  • エンコーディングモード: 1 パス
  • GOP 構造: オープン
  • GOP パターン: BBIBBP
  • GOP 長: 15 フレーム(NTSC)、12 フレーム(PAL)

以上の設定値は固定で、「Compressor」でのすべての MPEG-1 ビデオ出力ファイルに適用されます。GOP(グループオブピクチャ)設定の詳細については、「GOP」タブを参照してください。エンコーディングモードの詳細については、「品質」タブを参照してください。

MPEG-1 出力ファイルでは、特定のフレームに圧縮マーカーを入れることにより、強制的に I フレームを配置することができます。圧縮マーカーは、「Final Cut Pro」を使用してソースメディアファイルに追加するか、「プレビュー」ウインドウで手動で追加します。詳細については、「マーカーとポスターフレームを使って作業する」を参照してください。

MPEG-1 フォーマットでは、名前付きチャプタマーカーはサポートされません。