「Motion」には、プロジェクトで使用できるメディアやエフェクトのコレクションが付属しています。このコンテンツは「ライブラリ」から使用できます。
「ライブラリ」のサイドバーは、2 列のパネルで構成されています。左の列には、メディアおよびエフェクトのカテゴリが表示されます。カテゴリを選択すると、サブカテゴリが右の列に表示されます。サブカテゴリを選択すると、関連するメディアまたはエフェクトのコレクションが下のライブラリスタックに表示されます。
「ライブラリ」に含まれるコンテンツとエフェクトのカテゴリは、以下の通りです:
ビヘイビアとフィルタは、プロジェクトに追加されているイメージレイヤーに適用されます。ビヘイビアまたはフィルタのエフェクトを有効にするには、イメージレイヤーに適用する必要があります。ビヘイビアとフィルタは、プロジェクトに追加してからカスタマイズできます。また、カスタマイズしたものは、今後使用できるように「ライブラリ」に保存できます。
ビヘイビアについて詳しくは、「ビヘイビアを使う」を参照してください。フィルタについて詳しくは、「フィルタを使う」を参照してください。
Mac OS X 10.6.8 以降を使用している場合、「イメージユニット」カテゴリが Motion ライブラリに表示されます。通常、「Motion」はオペレーティングシステムのコアイメージユニット(フィルタ)をサポートしますが、一部のイメージユニットが「Motion」で想定通りに動作しないことがあります。
ジェネレータは、ユーザがカスタマイズ可能なコンピュータで生成されるオブジェクトで、グラフィックエレメントの作成に使用できます。ジェネレータをプロジェクトに追加すると、プロジェクトのフレームサイズとフレームレートに適応します。また、ジェネレータの継続時間には制限がないため、必要なだけ再生できます。
ジェネレータには、ほかのオブジェクトにあるすべての情報パラメータがあります。各ジェネレータに固有の情報も、ジェネレータの選択時に「ジェネレータ」インスペクタに表示されます。ジェネレータはカスタマイズして、今後使用できるように「ライブラリ」に保存できます。
「Motion」で使用できるジェネレータについて詳しくは、「ジェネレータを操作する」を参照してください。
Mac OS X 10.6.8 以降を使用している場合、「イメージユニット」カテゴリが Motion ライブラリに表示されます。通常、「Motion」はオペレーティングシステムのコアイメージユニット(ジェネレータ)をサポートしますが、一部のイメージユニットが「Motion」で想定通りに動作しないことがあります。
あらかじめ作成されているパーティクルエミッタにはいくつかのカテゴリがあり、煙、火、爆発などのシミュレーション、アニメーションによる抽象的なテクスチャなど、さまざまな用途のエフェクトを追加できます。あらかじめ作成されたパーティクルシステムは、プロジェクトに追加した後でカスタマイズできます。
パーティクルシステムの使いかたについて詳しくは、「パーティクルを操作する」を参照してください。
あらかじめ作成されているリプリケータにはいくつかのカテゴリがあり、これによって、背景、変化、またはほかのタイプのアニメーションパターンを追加できます。あらかじめ作成されたリプリケータは、プロジェクトに追加した後でカスタマイズできます。
リプリケータについて詳しくは、「リプリケータを使う」を参照してください。
このカテゴリには、視覚エレメントまたはイメージマスクとして使用できるあらかじめ作成されたシェイプがあります。各シェイプはベジェシェイプで、「Motion」のシェイプ編集ツールを使用してカスタマイズできます。シェイプとマスクの編集について詳しくは、「シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う」を参照してください。
「グラデーション」カテゴリには、パーティクルシステムのエミッタやセル、テキストオブジェクトやシェイプのグラデーションエディタで使用されるグラデーションのプリセットがあります。独自のグラデーションを保存することもできます。
このカテゴリには、コンピュータにインストールされているフォントが表示されます。フォントは、「Font Book」アプリケーションで定義したフォントのカテゴリに基づいて、サブカテゴリに分類されます。「Font Book」について詳しくは、Finder の「ヘルプ」メニューから Mac ヘルプを参照してください。
フォントカテゴリから、コンピュータで使用できるフォントをプレビューできます。また、フォントをテキストオブジェクトにドラッグすれば、使用するスタイルを変更できます。テキストオブジェクトでフォントを使用する方法について詳しくは、「ライブラリのフォントプレビューを使う」を参照してください。
「テキストのスタイル」は、テキストオブジェクトに適用できるプリセットで、そのスタイルパラメータを変更できます。これらのスタイルパラメータには、「フェース」、「アウトライン」、「グロー」、「ドロップシャドウ」などがあります。テキストのスタイルをテキストオブジェクトにドラッグすれば、そのスタイルがテキストに即座に適用されます。
テキストのスタイルについて詳しくは、「テキストのスタイルを編集する」を参照してください。
「シェイプのスタイル」は、シェイプおよびペイントストロークに適用できるプリセットで、そのスタイルパラメータを変更できます。シェイプのスタイルをシェイプにドラッグすれば、そのスタイルが即座に適用されます。
シェイプのスタイルについて詳しくは、「シェイプとシェイプのスタイルを保存する」を参照してください。
これらのカテゴリを使用すると、iTunes ライブラリのオーディオファイルと iPhoto ライブラリのイメージファイルをブラウズして読み込むことができます。「Music」の「ライブラリ」に表示される「ミュージック」サブカテゴリは、「iTunes」で作成されるプレイリストです。「フォト」サブカテゴリは、「iPhoto」で作成されるアルバムです。ライブラリ、アルバム、プレイリストの各コンテンツは、ファイルスタックで表示されます。
iPhoto または iTunes ファイルの読み込みについて詳しくは、「「ライブラリ」から iTunes ファイルおよび iPhoto ファイルを追加する」を参照してください。
「Motion」には、あらかじめ作成されたグラフィックスと「Motion」で生成されたオブジェクトのコレクションが付属しており、「コンテンツ」カテゴリに表示されます。これらのオブジェクトは、キャンバスにドラッグして、プロジェクトの設計要素として使用できます。一部のサブカテゴリには、テンプレートを「Motion」に組み込むために使用するオブジェクトが含まれます。ただし、「パーティクルイメージ」サブカテゴリだけは例外です。このサブカテゴリは、「Motion」に組み込まれているパーティクルエミッタのプリセットを生成するために使用されたパーティクルセルのソースから構成されています。
メモ: メディアオブジェクトを「コンテンツ」カテゴリにドラッグしても、ディスク上の対応するファイルは元の場所のままです。このため、今後使用すること考慮して、「ライブラリ」へ読み込むことになるすべてのメディアは、誤って移動したり、名称を変更したり、削除したりしないように、ディスク上の予想のつきやすい専用の場所に集めてください。
「Motion」で使用するビヘイビア、フィルタ、パーティクルシステム、グラデーション、ジェネレータをカスタマイズすれば、簡単にエフェクトを作成できます。カスタマイズしたこれらのオブジェクトは、該当するカテゴリに保存されます。「よく使う項目」カテゴリは、頻繁に使用する、組み込みオブジェクトまたはカスタム作成のオブジェクトを入れる場所です。頻繁に使用する PDF や TIFF ファイルなどのメディアファイルも「よく使う項目」カテゴリに入れることができます。「よく使う項目」カテゴリに置いたオブジェクトは、「Motion」で作成するすべてのプロジェクトで使用できます。
「よく使う項目メニュー」フォルダに置いたオブジェクトは「よく使う項目」メニューに表示されるため、さらに速くアクセスできます。「よく使う項目」メニューから項目を選択すると、その項目は選択しているレイヤーに置かれ、キャンバスの中央に配置されます。「よく使う項目メニュー」に置いたオブジェクトは、「Motion」で作成するすべてのプロジェクトで使用できます。
「よく使う項目」および「よく使う項目メニュー」カテゴリにドラッグしたオブジェクトは、「/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Application Support/Motion/Library/」にある「/よく使う項目/」および「/よく使う項目メニュー/」フォルダにそれぞれ保存されます。
ジェネレータ、フィルタ、ビヘイビア、グラデーションをカスタマイズし、「ライブラリ」のカテゴリに追加できます。また、同じグラフィックエレメントを頻繁に再利用するプロジェクトで作業する場合や、定期的に使用するグラフィックスのライブラリがある場合、これらのメディアファイルを「よく使う項目」カテゴリに追加すると便利です。カスタムコンテンツは「よく使う項目」カテゴリに追加してください。「ライブラリ」に入れたコンテンツは、「Motion」のあらゆるプロジェクトで使用できます。
「レイヤー」リスト、キャンバス、「タイムライン」からオブジェクトを「ライブラリ」の「よく使う項目」フォルダまでドラッグします。
重要: 「コンテンツ」、「よく使う項目」および「よく使う項目メニュー」を除く各カテゴリは、それが表すオブジェクトの種類でフィルタリングされます。たとえば、ユーザがカスタマイズしたフィルタは「フィルタ」カテゴリに置くことができますが、「ビヘイビア」カテゴリに置くことはできません。
メディアをディスクから「コンテンツ」、「よく使う項目」および「よく使う項目メニュー」カテゴリに置くこともできます。
「レイヤー」リストまたは「メディア」リスト、あるいは「ファイルブラウザ」から「ライブラリ」の「よく使う項目」フォルダにメディアオブジェクトをドラッグします。
独自のコンテンツを追加する場合、サブカテゴリの列に新たなフォルダを作成してサブカテゴリを追加できます。
「ライブラリ」を開き、カテゴリを選択します。
「ライブラリ」の一番下にある新規フォルダボタン(+)をクリックします。
フォルダの名称を必要に合わせて変更します。
このフォルダは、そのカテゴリを選択すると、サブカテゴリの列に表示されます。
ライブラリスタックからオブジェクトまたはフォルダを選択し、以下のいずれかの操作を行います:
「編集」>「削除」と選択します。
Command + Delete キーを押します。
Motion プロジェクトで使用するほかのオブジェクトと同様に、「Motion」でメディアを正しく表示するには、プロジェクトで使用する「ライブラリ」のメディアがお使いのコンピュータにインストール済みで存在している必要があります。プロジェクトファイルをだれかから受け取り、そのファイルで使用するものと同じフィルタやフォントがない場合は、プロジェクトを開いたときに警告が現れ、使用できない項目のリストが表示されます。
プロジェクトを閉じて必要なファイルをコンピュータにインストールすることも、そのままファイルを開くこともできます。見つからないメディアのあるファイルを開く場合は、以下の点に注意してください:
「Motion」の「ライブラリ」を介して「iTunes」および「iPhoto」のライブラリのファイルをプロジェクトに追加できます。「iTunes」のライブラリとプレイリスト、および「iPhoto」のアルバムが、「ライブラリ」の 2 つのサブカテゴリ「ミュージック」と「フォト」に表示されます。
メモ: 「ファイルブラウザ」には接続されている、iPod がハードディスクとして表示されますが、データとして保存されている iPod ファイルしかブラウズしたり読み込んだりすることはできません。「iTunes」を介して iPod に転送されたミュージックを「Motion」に読み込むことはできません。
「ライブラリ」で「ミュージック」カテゴリを選択します。
iTunes ライブラリおよびプレイリストが表示されます。デフォルトでは、「すべて」が選択されています(iTunes ライブラリ)。
プレイリストを選択し、スタックからオーディオファイルを選択します。
メモ: 「ミュージック」カテゴリがリスト表示に示されている場合、そこには「iTunes」で生成された情報(ファイルの「名前」、「アーティスト」、「アルバム」、「継続時間」、「サイズ」など)が示されています。
以下のいずれかの操作を行います:
プレビュー領域で「適用」をクリックします。
オーディオファイルをキャンバス、「レイヤー」リスト、または「オーディオタイムライン」にドラッグします。
メモ: 著作権保護されている AAC ファイルを「Motion」に読み込むことはできないため、このようなファイルはファイルスタックに表示されません。これには iTunes Store から購入したミュージック(iTunes Plus のものを除きます)が含まれます。
オーディオファイルの操作について詳しくは、「オーディオを操作する」を参照してください。
「ライブラリ」で「フォト」カテゴリを選択します。
iPhoto アルバムが表示されます。デフォルトでは、「すべて」が選択されています(iPhoto ライブラリ)。
アルバムを選択し、スタックからファイルを選択します。
メモ: 「フォト」カテゴリがリスト表示に示されている場合、そこには「iPhoto」で生成された情報(ファイルの名前、サイズなど)が示されています。
以下のいずれかの操作を行います:
プレビュー領域で「適用」をクリックします。
ファイルを、キャンバス、「レイヤー」リスト、または「タイムライン」にドラッグします。
メモ: サイズの大きいイメージを「Motion」に読み込む場合は、ネイティブの解像度のままで読み込むか、または「Motion」のキャンバスの解像度で読み込むかを選択できます。詳しくは、「高解像度の静止画像を使う」を参照してください。