カーブを変更する

「キーフレームエディタ」では、キーフレーム間のカーブを変更できます。場合によっては、これは「キーフレームエディタ」の最も重要な機能です。求めているアニメーションを作成するために必要なカーブの形状のほとんどは手動で作成できますが、「Motion」にはパラメータ値の自動補間/補外を制御するためのツールも用意されています。

カーブに補間を設定するには、変更するキーフレームを選択します。選択する方法によって、選択したキーフレームを通過する際、選択したキーフレームに近づく際、または選択したキーフレームから遠ざかる際にどのように値を分散させるかが決まります。あらかじめ用意されているさまざまな数学アルゴリズムを使用することで、エフェクトの影響を鮮やかに変化させることができます。

キーフレームへ補間方法を設定するには
  • Control キーを押しながらキーフレームをクリックし、ショートカットメニューから「補間」を選択してから、サブメニューから方法を選択します。

  • 複数のキーフレームを選択し、Control キーを押しながらそのいずれかを選択して、ショートカットメニューから「補間」を選択してから、サブメニューから方法を選択します。

    選択した補間方法は選択範囲全体に適用されます。

カーブセグメントに補間方法を設定するには
  • Control キーを押しながら 2 つのキーフレームの間のセグメントをクリックし、ショートカットメニューから「補間」を選択してから、サブメニューから方法を選択します。

    選択した補間方法の影響を受けるのは、周囲にある 2 つのキーフレーム間のセグメントのみです。同じカーブ内でもほかのセグメントに異なる補間方法を設定できます。

    Figure. Keyframe Editor showing Interpolation submenu for curve segment.

アニメーションカーブのセグメントに異なる補間方法を適用した場合、そのカーブで使用される方法については、「補間」サブメニュー(「キーフレームエディタ」パラメータのリスト内)の補間方法の名前の横にダッシュが表示されます。

次のような補間方法があります:

別の方法として、補間方法をパラメータ全体に適用できます。

パラメータ全体で補間方法を変更するには
  • 「キーフレームエディタ」のパラメータリストの 5 番目の列をクリックしてアニメーションメニューを開いてから、「補間」サブメニューから方法を選択します。

    Figure. Changing the interpolation method for an entire parameter using the Animation menu in the Keyframe Editor.

    選択した補間方法は、そのパラメータのカーブに適用されます。

複数のパラメータの補間方法を変更するには
  1. 「キーフレームエディタ」のパラメータリストで、Shift キーを押しながら、複数のパラメータをクリックして選択します。

  2. 「キーフレームエディタ」のパラメータリストの 5 番目の列をクリックしてアニメーションメニューを開いてから、「補間」サブメニューから方法を選択します。

    選択した補間方法が、選択されているすべてのカーブに適用されます。

ベジェに変換

ベジェ補間には最も自由度があり、カーブを手動で変更できます。「Motion」では、あらゆるキーフレームをベジェキーフレームに変換できます。

キーフレームをベジェキーフレームに変換するには
  • Command キーを押しながら、キーフレームグラフでキーフレームをドラッグします。

    ベジェハンドルが現れ、マウスの操作でハンドルの 1 つを制御できるようになります。

    Figure. Keyframe Editor showing a Linear keyframe being converted into a Bezier keyframe.

メモ: Command キーを押しながらベジェポイントをクリックすると、直線状補間にリセットされます。

複数のコントロールポイントについてハンドルを同時に変更するには、Shift キーを押しながら複数のポイントをクリックして選択し、接線を調整します。ポイントに接線がない場合は、Command キーを押しながら接線をドラッグします。

コントロールポイントの接線を調整するには
  • Option キーを押したまま接線をドラッグすると、もう一方の接線とは独立して調整されます。

  • Option キーを押したまま、ハンドルの関係が解除されたコントロールポイントのハンドルをドラッグすると、それらの関係が元に戻ります。

  • Control キーを押したまま接線のハンドルをクリックして「接線のリンク」を選択すると、「関係が解除された」接線がもう一方の接線にリンクされて、両方とも一緒に動くようになります。

  • Control キーを押しながら接線のハンドルをクリックして「接線を揃える」を選択すると、両方の接線が揃え直されます。

ハンドルの角度が 45 度単位で増加するように制限するには
  • Shift キーを押しながら、ハンドルをドラッグします。

    Figure. Keyframe Editor showing a Bezier handle being moved while constrained.

補外

キーフレーム間の領域に補間を設定できるのに加えて、「Motion」で最初のフレームの前と最後のフレームの後ろの値を生成する方法も定義できます。これを補外と言います。このような方法をパラメータに設定すると、元のキーフレームがある範囲以外にキーフレームが追加されます。これは、移動する背景などのエフェクトの継続時間を拡張する場合に便利です。いくつかの補外方法(「一定」、「直線状」、「ピンポン」、「繰り返し」、および「プログレッシブ)は、アニメーションメニューの「最初のキーフレームの前」および「最後のキーフレームの後」サブメニューで使用できます。

最初のキーフレームの前にパラメータに補外方法を適用するには
  • 「キーフレームエディタ」のパラメータリストの 5 番目の列をクリックして、変更するパラメータのアニメーションメニューを開いてから、「最初のキーフレームの前」サブメニューで項目を選択します。

    Figure. Keyframe Editor showing Animation menu icon.
    Figure. Keyframe Editor inset showing Before First Keyframe submenu of Animation menu.
最後のキーフレームの後にパラメータに補外方法を適用するには
  • 「キーフレームエディタ」のパラメータリストの 5 番目の列をクリックして、変更するパラメータの「アニメーション」ショートカットメニューを開いてから、「最後のキーフレームの後」サブメニューで項目を選択します。

次の補外オプションは、「最初のキーフレームの前」および「最後のキーフレームの後」サブメニューで使用できます:

  • 一定: この方法(デフォルト)では、カーブの最初または最後のセグメントを、最初または最後のキーフレームと同じ値のまま保持します。
    Figure. Example of Constant keyframe extrapolation.
  • 直線状: この方法では、最初または最後のキーフレームの前と後ろで均等に、既存の軌跡に沿ってカーブを延長します。
    Figure. Example of Linear keyframe extrapolation.
  • ピンポン: この方法では、カーブをコピーして繰り返しますが、その際向きを前後交互にします。
    Figure. Example of Ping Pong keyframe extrapolation.
  • 繰り返し: この方法では、カーブを複製し、何度も適用します。
    Figure. Example of Repeat keyframe extrapolation.
  • プログレッシブ: この方法では、カーブの既存の形状を繰り返してカーブを延長しますが、まったく同じ値に戻さずに、既存のカーブの最後の値から繰り返します。
    Figure. Example of Progressive keyframe extrapolation.

「キーフレームを生成」コマンド

普通の方法のキーフレーム補外では、キーフレームは作成されません。このため、さまざまな方法を試してみることができます。しかし、補外の方法をキーフレームに変換して、さらにそれらのキーフレームを操作することができます。これには、「キーフレームを生成」コマンドを使用します。キーフレームに変換する補外サイクルの数は選択できます。選択した数以降のサイクルは、補外済み状態のままになります。

Figure. Keyframe Editor showing a path prior to extrapolation.
Figure. Keyframe Editor showing an extrapolated path.
Figure. Keyframe Editor showing an extrapolated path being converted into keyframes.
補外データをキーフレームに変換するには
  1. 「キーフレームエディタ」のアニメーションメニューで、「最初のキーフレームの前」または「最後のキーフレームの後」サブメニューから「キーフレームを生成」を選択します。

    「キーフレームを生成」ダイアログが表示されます。

    Figure. Generate Keyframes dialog.
  2. キーフレームするサイクル数を選択します。

  3. 「OK」をクリックして選択を確認します。