ライブ演奏でパッチを選択する

「演奏」モードでは、レイアウトに含まれるパッチセレクタのスクリーンコントロールでパッチを表示および選択できます。パッチとセットが、「編集」モードの「パッチリスト」と同じ順序でパッチセレクタに表示されます。スキップした項目は、パッチセレクタには表示されないので選択できませんが、下位項目が隠されているセット内のパッチは表示され、選択可能です。項目のスキップについては、「パッチリスト」で項目をスキップするを参照してください。

パッチを選択すれば、すぐに演奏を開始できます。切り替える前のパッチの音にサスティンをかけている場合、ノートまたはサスティンペダルをリリースしない限り、サスティンが途切れずに鳴ります。ノート自体をリリースしても「テイル」が残るエフェクト(リバーブやディレイなど)が前のパッチにかけられている場合、エフェクトテイルは、「MainStage」の環境設定の「前のパッチを無音にする」ポップアップメニューで設定した時間だけ鳴り続けます。詳細については、MainStage の環境設定を設定するを参照してください。

ライブ演奏時には、パッチのパラメータとコンサートレベルで制御されているパラメータとの違いに注意してください。パッチを選択すると、そのパッチのパラメータは、最後にパッチを保存した時点での値に設定されます。コンサートを開いてからパッチを演奏したことがある場合、パッチを演奏し終えた時点の値に設定されます。一方、コンサートレベルのパラメータは、新しいパッチを選択しても現在の値のままです。たとえば、選択したパッチのチャンネルストリップで音量が 0 dB に設定されているものの、コンサートレベルのマスター音量フェーダーが -96 dB に設定されている場合、サウンドはフル音量ではなく無音になります。同様に、セットレベルで制御されるパラメータは、セット内の別のパッチを選択しても現在の値のままです。

パッチを選択すると、ワークスペース内のノブ、フェーダーなどのスクリーンコントロールに、パッチのパラメータ値が表示されます。この値は、コントローラ上のフィジカルコントロールのポジションとは違う場合があります。フィジカルコントロールを動かすと、スクリーンコントロールはすぐに更新されて、現在の値を反映します。

キーコマンドを使ってパッチを選択する

以下のキーコマンドを使うと、パッチセレクタ内のパッチを選択できます:

キーコマンド
選択内容
↑キー
前のパッチ
↓キー
次のパッチ
←キー
前のセットの最初のパッチ
→キー
次のセットの最初のパッチ

入力によってパッチを選択する

「パッチリスト」内のパッチを、名前の最初の数文字を入力することで選択できます。

名前の入力によってパッチを選択するには
  • 文字「f」を入力してから、パッチ名の入力を始めます。

    パッチ名を特定できるだけの文字が入力されると、パッチが選択されます。

  • 入力をキャンセルするには、Enter キーを押します。

アクションを使ってパッチを選択する

前のパッチ選択や次のパッチ選択などのパッチ選択アクションにスクリーンコントロールをマップしておけば、スクリーンコントロールにアサインされたフィジカルコントロールを使って、演奏中にパッチを選択できます。アクションを使ってセットやコンサートを選択することもできます。アクションを使ってパッチ、セット、コンサートを選択する場合は、ボタンが特に便利です。

スキップされたパッチは、アクションを使ってパッチを選択した場合もスキップされます。たとえば、パッチを 10 個追加するアクションにマップされたスクリーンコントロールを使った場合、スキップされたパッチはその中に含まれません。

詳細については、MainStage アクションを使用するを参照してください。

プログラム・チェンジ・メッセージを使ってパッチを選択する

プログラム・チェンジ・メッセージを送信するボタンその他のコントロールが MIDI デバイスに付いている場合、コンサート内のパッチをプログラムチェンジ番号で選択できます。プログラム・チェンジ・メッセージを使ってパッチを選択できますが、セットを選択することはできません。

MIDI デバイスがプログラム・チェンジ・メッセージを送信する仕組みについては、デバイスに付属のマニュアルか、製造元の Web サイトを参照してください。パッチのプログラムチェンジ番号の変更については、パッチのプログラムチェンジ番号を設定するを参照してください。