Playback プラグインを使用する

Playback プラグインは、さまざまな方法で使用できるようにデザインされています。Playback プラグインを最大限に活用できるように、コンサートのデザイン時にプラグインの使いかたをよく計画しておくことをお勧めします。さまざまな配置や設定を試して、Playback プラグインをコンサートでどのように使うかを決めてください。

再生を開始するときは、プラグインの「Play/Stop」パラメータにマップしたスクリーンコントロール(ボタンなど)を使って、Playback プラグインに再生コマンドを送信します。再生を停止するときは、同じパラメータを使って停止コマンドを送信します。代わりに、パッチやセットを選択するときまたは「再生」アクションがトリガされるときに再生を開始するように、プラグインを設定することもできます。演奏中は、「Fade Time」や「Cycle 」など、Playback プラグインのその他のパラメータを制御できます。オーディオファイルにマーカー情報が含まれる場合は、「Go To Previous Marker」や「Go To Next Marker」パラメータを使ってオーディオファイル内の別の位置に再生を切り替えたり、「Go to Marker」アクションを使って特定のマーカーに再生を切り替えたりすることもできます。

メモ: スクリーンコントロールを「Markers」サブメニューの「Go to Marker」アクションにマップするときは、マッピングが正しく機能するように、「スクリーン・コントロール・インスペクタ」の「ボタンオン」と「ボタンオフ」の両方のパラメータを目的のマーカーの値に設定してください。

パッチ内の Playback プラグインは、そのパッチを選択しているときにのみ再生されます。Playback プラグインをセットレベルで使う場合は、セット内のどのパッチを選択しても(たとえばリードシンセのパッチでもギターソロのパッチでも)オーディオファイルの再生を続けることができます。Playback プラグインをコンサートレベルで使う場合は、コンサート内のどのパッチを選択してもオーディオファイルの再生を続けることができます。

Playback プラグインは、グループを使って制御することもできます。コンサート内でプラグインのインスタンスを複数使う場合は、グループを使って、どのインスタンスを同時に再生し、どのインスタンスを相互排他的にするかを制御できます。Playback インスタンスを同じグループに入れた場合、1 つのインスタンスで「Play/Stop」、「Cycle」、「Fade Time」、「Return to Start」、「Go to Previous Marker」、または「Go To Next Marker」パラメータを変更すると、グループ内のほかのインスタンスでもそのパラメータが変更されます。グループは最大で 26 個まで設定でき、それぞれが文字で識別されます。1 つのグループの再生を開始すると、ほかのグループはすべて停止します。グループに属していないプラグインインスタンスは再生が続けられます。

Playback プラグインの複数のインスタンスを同じグループに入れた場合、「Play/Stop」パラメータにマップしたスクリーンコントロールでいずれかのインスタンスを開始または停止することによって、グループ内のすべてのインスタンスをまとめて再生および停止できます。Playback インスタンスがグループ化されているときは、再生が「ロック」されて、再生位置の変更がグループ内のすべてのインスタンスに適用されるようになります。フェードアウトやループ再生などのその他の再生機能も、いずれかのインスタンスのプラグインウインドウで対応するコントロールにスクリーンコントロールをマップすることによって、グループで制御できます。グループに属していない Playback インスタンスは影響を受けません。

Playback プラグインのインスタンスをグループに割り当てるには、プラグインウインドウの右下隅にある「GROUP」ポップアップメニューを使います。

Playback プラグインをグループに割り当てるには
  1. Playback プラグインのウインドウを開いていない場合は、音源スロットでプラグイン名をダブルクリックしてウインドウを開きます。

  2. 「GROUP」ポップアップメニューから、インスタンスを割り当てるグループの文字を選択します。