ハードウェアコントロールをスクリーンコントロールにアサインする

「MainStage」を MIDI コントローラで使う場合、コントローラ上のハードウェアコントロール(フェーダー、ノブ、ボタン、ドラムパッド、ペダルなど)をワークスペースのスクリーンコントロールにアサインします。ハードウェアコントロールをスクリーンコントロールにアサインすると、スクリーンコントロールがハードウェアコントロールから MIDI メッセージを受信するようになります。同じハードウェアを使う限り、コントローラアサインメントはコンサートごとに 1 回だけ行います。

ハードウェアコントロールをスクリーンコントロールにアサインするには、登録処理を用います。これは、「Logic Pro」でコントロールサーフェス用にコントローラアサインメントを登録する操作に似ています。登録処理については、コントローラアサインメントを登録するを参照してください。「アサインメントとマッピング」テーブルで、ハードウェアコントロールをアサインすることもできます。詳細については、「アサインメントとマッピング」タブで作業するを参照してください。

「アサイン」ボタンでハードウェアコントロールをアサインすると、「MainStage」は、コントロールを動かしたときに送信される MIDI メッセージのタイプとコントロールで送信できる値の範囲を識別します。スクリーンコントロールをチャンネルストリップのパラメータまたはアクションにマップすると、「MainStage」は、ハードウェアコントロールから送信された値の範囲を、パラメータで使用可能な最適な値の範囲に変換(つまり「マップ」)します。

たとえば、フェーダー、ノブ、およびその他の MIDI コントロールの多くは 0 〜 127 の値を送信します。この値の範囲を持つハードウェアノブを、EQ エフェクトの周波数パラメータ(使用できる値の範囲は 20 Hz 〜 20 kHz)を制御するためにマップできます。ノブのスクリーンコントロールを EQ 周波数パラメータにマップすると、「MainStage」は、ハードウェアノブから送信された値を変換し、パラメータの最小値(20 Hz)と最大値(20 kHz)の間に当てはめます。

ノブをアサインする

MIDI コントローラには、さまざまなタイプのノブまたはロータリーコントローラがあります。ノブには、ノブの示す位置で送信する値が決まる絶対コントローラと、値の増減がノブの位置に関係ない相対コントローラがあります。また、動く範囲が固定されているノブと、いつまでも回し続けることができるノブがあります(後者は「エンドレス・ロータリー・エンコーダ」と呼ばれることがあります)。

「アサイン」ボタンを使ってノブ型のスクリーンコントロールをアサインすると、「MainStage」は、ハードウェア上のどのタイプのノブまたはロータリーコントロールが MIDI メッセージを送信しているかを判別し、「スクリーン・コントロール・インスペクタ」の「タイプ」ポップアップメニューの値を正しい値に設定します。絶対コントローラの場合、正しい値は「絶対」で、相対コントローラの場合は、正しい値は相対コントローラの種類によって「相対(2 の補数)」か「相対(サインマグニチュード)」になります。一般的でない特別な目的にノブを使用する場合以外、通常はデフォルト値を変更する必要はありません。

ノブ型のスクリーンコントロールをアサインする際、ハードウェアコントローラが絶対ロータリーコントローラの場合は「タイプ」ポップアップメニューで「絶対」が選択され、ハードウェアコントローラが連続ロータリーエンコーダの場合は「相対」のいずれかが選択されていることを確認してください。ノブを可動範囲いっぱいに動かすと、アサイン対象のノブのタイプを「MainStage」で判別するのに役立ちます。

ボタンをアサインする

MIDI コントローラには、さまざまなタイプのボタンがあります。押すたびに単一の値が送信されるボタンも、2 つの値のどちらかが切り替わって送信されるボタンもあります。それ以外にも、押したときと放したときで別の値が送信されるボタンもあります(このタイプのボタンは「モメンタリ」または「テンポラリ」ボタンと呼ばれます)。

「アサイン」ボタンを使ってボタン型スクリーンコントロールをアサインすると、「MainStage」は、ハードウェア上のどのタイプのボタンが MIDI メッセージを送信しているかを判別し、「スクリーン・コントロール・インスペクタ」の「タイプ」ポップアップメニューの値を、そのボタンタイプを示す値に設定します。「MainStage」で正しい値を判別できるようにするには、登録中にボタンを 3 回しっかりと押します。ボタンを 3 回押すと、単一の値ボタンか、交互の値(2 値)ボタンか、モメンタリボタンかを「MainStage」が判別するのに役立ちます。一般的でない特別な目的にボタンを使用する場合以外、通常はデフォルト値を変更する必要はありません。

「MainStage」では、単一の値ボタンまたは交互の値ボタンの機能に合わせてモメンタリボタンの機能を変更できます。

モメンタリボタンの機能を変更するには
  1. 「レイアウト」モードで、ボタン型スクリーンコントロールが選択されていることを確認してください。

  2. 「スクリーン・コントロール・インスペクタ」の「タイプ」ポップアップメニューで、「単一の値」または「交互の値」を選択します。

    ボタンを単一の値ボタンとして機能させたい場合は「単一の値」、値を切り替えるボタンとして機能させたい場合は「交互の値」を選択します。モメンタリボタンの機能に合わせて単一の値ボタンまたは交互の値ボタンの機能を変更することはできません。