一般的に、新しいリージョンを録音または再生する場合に新しいトラックを作成します。対応するチャンネルストリップがミキサーに自動的に作成されます。
ただし、別のチャンネルストリップに既存のトラックを割り当て直さなければならない場合もあります。たとえば、ソフトウェア音源トラックの出力を別の音源チャンネルストリップに割り当て直す場合などです。この場合、2 番目のチャンネルストリップに挿入したソフトウェア音源プラグインを介して、トラックの MIDI リージョンが作成されます。
Control キーを押しながらトラックアイコンまたはトラック名をクリック(または右クリック)して、階層構造の「トラックを割り当て直す」ショートカットメニューでトラックの割り当て先を選択します。
オーディオリージョンの録音または再生にトラックを使用する場合は、「ミキサー」の下に表示されるオーディオのチャンネルストリップをトラックの割り当て先として選択します。
(ソフトウェア音源を使った)MIDI リージョンの録音または再生にトラックを使用する場合は、「ミキサー」の下に表示されるソフトウェア音源チャンネルストリップをトラックの割り当て先として選択します。
MIDI リージョンの録音または再生(MIDI サウンドジェネレータを使用)にトラックを使用する場合は、「MIDI 音源」の下に表示されるモデル/音源のチャンネルストリップをトラックの割り当て先として選択します。
Option キーを押しながらトラックチャンネルストリップを割り当て直し、「全トラックに再割り当て」ボタンをクリックしてダイアログの内容を確定します。
これで、現在のプロジェクトでオリジナルトラックの送り先を共有するすべてのトラック(フォルダ内のトラックも含む)は、新しいトラックの送り先(割り当て直したチャンネルストリップ)を使うようになります。
トラック 1 〜 4 が音源チャンネルストリップ 6 に割り当てられています。
Option キーを押しながらこれらのトラックのいずれかを音源チャンネルストリップ 15 に割り当て直します。
トラック 1 〜 4 が音源チャンネルストリップ 15 に割り当て直されます。
厳密に言えば、トラックの送り先としてどのエンバイロメントオブジェクトでも割り当てることができるので、音源またはオーディオのチャンネルストリップにトラックをルーティングする必要はありません。トラックデータはフェーダーオブジェクトに送信することも、MIDI ポートに直接送信することもできます。
エンバイロメントオブジェクトは、個々のデータ処理要素のソフトウェア表現です。エンバイロメントオブジェクトには、アルペジエータ、ノブ、フェーダー、コードメモライザー、チャンネルスプリッターなど、さまざまなものがあります。このような個々のオブジェクトを、バーチャルなケーブルを使って相互に接続できます。複数のオブジェクトをケーブル接続することで、MIDI(およびオーディオ)データをリアルタイムで処理および操作できます。これは、接続している MIDI シンセサイザーの音量を制御するフェーダーのように単純なものもあれば、リズムジェネレータやステップシーケンサー(いずれもエンバイロメント内部にバーチャルマシンとして存在します)のように複雑なものもあります。このマシンは必要なときに呼び出して、作動させることができます。詳しくは、エンバイロメントで作業をするを参照してください。
当然のことながら、MIDI サウンドモジュールではオーディオ信号を認識できないので、オーディオリージョンを含むトラックを音源チャンネルストリップにルーティングしても意味がありません。その逆も同じです。
通常のチャンネルストリップのほか、トラック出力先としてさらに以下の 2 つが考えられます: