メディア領域で作業をする

メディア領域は、「アレンジ」ウインドウのツールバーの「メディア」ボタンをクリックして開いたり閉じたりできます。メディア領域では、プロジェクトのすべての関連ファイル(オーディオ、ビデオ、プラグイン設定など)を管理します。この領域には、4 つのタブがあります:

オーディオビンとは

オーディオビンには、プロジェクトで使用するすべてのオーディオファイルが表示されます。プロジェクト用オーディオファイルのカタログだと考えてかまいません。各オーディオファイルを元に作成されたリージョンの概要も把握できます。

ビンでは、オーディオファイルとリージョンの追加、編集、削除、または名称変更が可能です。オーディオファイルおよびリージョンはいずれもビンからアレンジ領域に直接ドラッグして、編集、移動、およびコピーすることができます。また、まだアレンジメントに使用していないファイルをビンに追加すると、プロジェクトを構成しながらオーディオに簡単にアクセスできます。

Figure. Media area showing the Audio Bin.
  • 「名前」カラム: 現在のプロジェクトに含まれるすべてのオーディオファイルの名前が表示されます。ファイル名の横に表示される開閉用三角ボタンをクリックすると、選択したオーディオファイルに関連付けられているリージョンがすべて表示されます。
  • 「情報」カラム: オーディオファイルおよびリージョンの情報が表示されます。横のバーはオーディオファイル全体の長さを示します。オーディオファイル内のリージョンの位置とサイズが、バーの色によって示されます。サンプルレート、ビット深度、モノ、ステレオ、サラウンドステータスなどの追加データ、およびファイルのサイズも、「情報」カラムに表示されます。モノファイルは単独の円、ステレオファイルは組み合わさった 2 つの円、サラウンドファイルは 5 つの円の記号で示されます。
  • 再生ボタン: 選択したオーディオファイルまたはリージョンの音を聴くときにクリックします。もう一度クリックすると、再生が停止します。
  • ループボタン: 選択したオーディオファイルまたはリージョンの音を繰り返し聴くときにクリックします。もう一度クリックすると、再生が停止します。

オーディオビンを独立したウインドウとして開き、そのサイズを変更すると、ビンの「情報」カラムにオーディオファイルおよびリージョンの波形の概観を表示できるようになります。

Figure. Audio Bin window.

ループブラウザとは

ループブラウザは、Apple Loops の検索を直観的かつ効率的に行うことができるようにするためのものです。キーワードを使ってループを検索したり、テキスト検索を実行したり、ループをプレビューしたり、ループ情報を表示したり、表示されるループを特定の Jam Pack またはループライブラリのループに制限したりできます。検索条件にマッチしたファイルは検索結果リストに表示されます。使いたいファイルが見つかったら、それをアレンジ領域にドラッグして、プロジェクトに追加できます。

Figure. Media area showing the Loop Browser.

「ループ」パネルは、ミュージック表示、サウンドエフェクト表示、カラム表示の 3 通りで表示できます。デフォルトのミュージック表示には 54 個のボタンが配置され、各ボタンに音楽のカテゴリが表示されます。一覧の中でボタンをクリックして検索範囲を狭め、適切な Apple Loops を選択します。有効なボタンは強調表示されます。

サウンドエフェクト表示には、「爆発」、「Foley」、「人間」などのエフェクト関連のカテゴリのボタンが表示されます。

Figure. Loop Browser showing FX category.

カラム表示では、Mac OS X 標準のカラムスタイルのファイルメニューが表示されます。この表示では、検索条件が「すべて」、「ジャンル別」、「音源別」、「ムード別」、「よく使う項目」の各階層に分けられています。

Figure. Loop Browser showing category columns.
  • 各表示ボタン: クリックすると、3 つの表示が切り替わります。左端のボタンでカラム表示に、左から 2 番目のボタン(音符のアイコン)でミュージック表示に、3 番目のボタン(「FX」アイコン)でサウンドエフェクト表示に切り替わります。
  • 「View」ポップアップメニュー: 特定のループライブラリに限定してループを表示します。
  • 検索フィールド: フィールドに文字列を入力すると、その検索文字列を含むファイル名が表示されます。
  • カテゴリボタン(ミュージック表示およびサウンドエフェクト表示の場合にのみ有効): クリックすると、カテゴリにマッチするファイルが検索条件リストに表示されます。
  • カテゴリカラム(カラム表示の場合にのみ有効): カテゴリカラムを選択すると、サブカテゴリが表示されます。
  • 検索結果リスト: 検索条件にマッチしたループがすべて表示されます。
  • 音量スライダ: 選択されたファイルの再生ボリュームを調整します。

ライブラリとは

ライブラリは、以下のファイルタイプにアクセスするときに利用できる強力なツールです。

  • チャンネルストリップ設定(.cst)

  • プラグイン設定(.pst)

  • EXS インストゥルメント(.exs)

  • エンバイロメントの音源、および「Audio MIDI 設定」ユーティリティで作成された MIDI 音源のプログラムまたはバンク

  • Rewire MIDI 音源および現在有効な Rewire ホスト

Figure. Media area showing the Library.

ライブラリには、選択されたチャンネルストリップのタイプとセクション(チャンネルストリップ設定メニュー、インサートスロット、音源スロット)にマッチする設定ファイルが自動的に表示されます。白いフレームは、「アレンジ」ウインドウのチャンネルストリップで選択されている部分を示します。

フォルダを開いてファイルをブラウズするか、テキスト検索を実行してファイルを検索することができます。検索条件にマッチしたファイルは検索結果リストに表示されます。使いたいファイルが見つかったら、それを選択すれば読み込むことができます。

ファイルブラウザとは

ファイルブラウザでは、「Logic Pro」で使用できるすべてのファイルタイプのブラウズと検索が可能です。これにより、編集作業中にファイルにアクセスして使用することが容易になります。接続されているメディア音量には以下のファイルタイプが表示されます:

  • Logic プロジェクトファイル

  • 旧バージョンの「Logic」で作成されたソングファイル

  • GarageBand プロジェクト(Mac、iPad、iPhone)

  • 「Logic Pro」と互換性のある、あらゆるプロジェクトの互換ファイルフォーマット(OMF、AAF、OpenTL、XML、MIDI ファイル)

  • オーディオファイル

  • QuickTime ムービー

Figure. Media area showing the File Browser.
  • 戻るボタンおよび進むボタン: 一度表示したフォルダ階層レベルの間を移動します。
  • パスメニュー: 現在の場所へのファイルパスのレベルを表示します。前のレベルに戻ることができます。
  • コンピュータボタン: ローカルハードディスク、光学ドライブなど、コンピュータに接続されたストレージメディアがある場合は、その内容を表示します。
  • ホームボタン: ホームディレクトリの内容を表示します。
  • プロジェクトボタン: 現在のプロジェクトフォルダの内容を表示します。
  • 各表示ボタン: ファイルリストをカラム表示またはリスト表示に切り替えます。
  • 検索フィールド: フィールドに文字列を入力すると、その検索文字列がファイル名に含まれるファイルが表示されます。ファイル検索は、名前以外の検索条件(ファイルに記録されているそのほかの情報)でも可能です。検索フィルタを追加するには、プラス記号(+)のボタンをクリックします。「Logic Pro」 では、現在表示されている場所が検索対象になります。
  • 検索フィルタ: メニューを使い、特定のファイルタイプ、ファイルフォーマット、日付、サイズ、そのほかの条件で検索範囲を狭めます。
  • ファイルリスト: 現在の場所にある、「Logic」に関連するファイルとフォルダが表示されます。カラム表示では、フォルダを選択することでブラウズが可能です。
  • アクションポップアップメニュー: メニュー項目を選択し、選択済みのオーディオファイルをオーディオビンに追加したり、ファイルの場所を Finder で表示したりします。
  • 音量スライダ: 選択されたファイルの再生ボリュームを調整します。
  • 再生ボタン: 選択したファイルの音を聴くときにクリックします。もう一度クリックすると、再生が停止します。