エイリアスオブジェクト

エンバイロメントオブジェクトでは、いずれもエイリアスの作成が可能です。エイリアスはオリジナルのオブジェクトとまったく同じ働きをします。フェーダーのエイリアスは、元のオブジェクトとの間に依存関係はありません(異なる値でもかまいません)。テキストフェーダーはメモリ消費量が多いので、特にテキストフェーダーを使用する場合にこの機能が役立ちます。同じ名前のテキストフェーダーがいくつか必要な場合は、元のオブジェクトから必要な数のエイリアスを作成してください。

オブジェクトのエイリアスを作成するには
  • オブジェクトを選択して、「新規」>「エイリアス」と選択します。

エイリアスは、メタイベントで再割り当てできます。これには、エイリアスアサイナーと呼ばれる特殊なフェーダー(ケーブルスイッチャーのような働きをするもの)を使用します。

エイリアスアサイナーを作成するには
  • 「新規」>「フェーダー」>「スペシャル」>「エイリアスアサイナー」と選択します。

    「-1-」の定義が「46」に設定されたメタフェーダーが作成されます。

Figure. Alias assigner object and its parameter box.

エイリアスアサイナーを使用するには、その最上位の出力をエイリアスに接続し、エイリアスに割り当てるオリジナルのオブジェクトに以降の出力を接続します。エイリアスアサイナーの最大範囲をオリジナルと同じ数に、最小範囲を 1 に設定した場合、次のケーブルを新しいエイリアスに、続くケーブルをエイリアスのオリジナルに接続することができます。このようにして、エイリアスアサイナーを使用すると、複数のエイリアスの割り当てを同時に処理することができます。

エイリアスアサイナーを使用するケースとしては、それぞれ異なるディレイタイムに設定された複数のオリジナル(異なるディレイラインオブジェクト)の間でディレイラインエイリアスを切り替える場合が考えられます。この方法は、MIDI でディレイタイムを制御する 1 つの方法です。

エイリアスをコピーすると、同じオリジナルを使用した新しいエイリアスが作成されます。エイリアスとオリジナルの両方を選択してコピーした場合は、オリジナルのコピーが作成され、そのエイリアスが別個にできます。

エイリアスのパラメータ

エイリアスは親(オリジナル)オブジェクトのパラメータを共有しますが、独自の特殊なパラメータも持っています。

リファレンス

「リファレンス」メニューは、エイリアスのオリジナルの選択に使用します。

チャンネル

「チャンネル」パラメータでは、エイリアスから選択チャンネルに送られるすべてのイベントを割り当て直すことができます(フェーダーイベントを除く)。設定を「すべて」にすると、既存のイベントのチャンネルは変更されずに使用されます。

フェーダーの場合、「チャンネル」パラメータの設定により、オリジナルのフェーダーの入力/出力の定義が指定のチャンネルに設定された状態になります。(「すべて」を設定すると、変更されません。)

名前を共有/サイズを共有

これを選択すると、エイリアスと元のオブジェクトのサイズと名前が共有されます。選択を解除すると、独自にサイズと名前を指定することができます。