コードメモライザーオブジェクト

コードメモライザーは、個々のノートをコードにマッピングします。1 つのコードを各ピッチのクラス(C、C#、D など)に割り当てることができます。

受信したノートのオクターブにより、再生するコードのオクターブが決まります。コードには、0 〜 12 個のノートを使うことができます。(スケールフィルタやスケールコレクタを作成する場合は、コードの数を 0 または 1 にすることができます。)

コードメモライザーの最も簡単な使いかたは、コードを演奏する音源にその出力を接続して、アレンジトラックに割り当てる方法です。もちろん、MIDI 信号パス上の任意の個所に配置することもできます。

新しいコードメモライザーを作成するには
  • 「エンバイロメント」ウインドウのローカルメニューから「新規」>「コードメモライザー」と選択します(または、「新規コードメモライザ」キーコマンドを使います)。

Figure. Chord memorizer object and its parameter box.

コードメモライザーのパラメータボックス

コードメモライザーのオブジェクトパラメータボックスでは、以下のパラメータを設定できます:

  • 「チャンネル」フィールド: 定義したチャンネルにすべての音が送られます。
  • 「キー範囲」フィールド: この範囲のノートがコードにマッピングされます。範囲外のノートは、そのまま通過します。
  • 「キー」フィールド: ここで設定した値を基に、コードマップ全体がトランスポーズされます。たとえば、C、E、G に C をマッピングして、キーを 1 に設定すると、C#を押したときに C#、F、G#が出力されます。
  • 「ケーブルスプリット」チェックボックス: コードの割り当てによって発生したすべてのノートを複数の異なるコードメモライザーオブジェクト出力(複数の異なるケーブル)に送る場合に、選択します。

「コードメモライザー」ウインドウで操作をする

コードメモライザーをダブルクリックすると、「コードメモライザー」ウインドウが開き、コードの定義を行うことができます。

Figure. Chord Memorizer window.

上段のキーボードは受信ノートの入力と表示に使用され、下段のキーボードは割り当てられたコードの入力と表示に使用されます。ノートは、マウスでも MIDI キーボードでも入力できます。

上段のキーボードでは、必ず「キー範囲」の範囲内のノートを使用するようにしてください。また、12 のピッチクラス(C、C#、D、その他)には、1 つのコードしか定義できません。必要に応じて、複数のコードメモライザーオブジェクトを使って各ピッチクラスにさらにコードを定義することができます。

マウスでコードを定義するには:
  1. 上段のキーボードで入力ノートをクリックします。

    下段のキーボードでは、関連するコードのノートがすべて反転表示されます。

  2. 下段のキーボードのノートをクリックして、設定するコードのノートが反転表示されるようにします。

    入力ノートと同じオクターブになくても構いません。

    コードのノートを入力したら、(上段のキーボードで)別の入力ノートを選択するか、「コードメモライザー」ウインドウを閉じます。

MIDI キーボードからコードを入力するには
  1. 入力ノートを弾きます。

  2. 「コードメモライザー」ウインドウの「MIDI による設定」チェックボックスを選択します。

    Figure. Listen checkbox in Chord Memorizer window.

    下段のキーボードが反転表示され、録音の準備ができたことを示します。

  3. 設定するコードのノートを弾きます。

    一度に 1 音ずつ弾くことも、コードをまとめて弾くこともできます。間違えた場合は、「MIDI による設定」チェックボックスの選択を解除し、もう一度選択してからやり直してください。

    コードのノートを入力したら、「MIDI による設定」チェックボックスの選択を解除して新しい入力ノートを弾くか、あるいは「コードメモライザー」ウインドウを閉じます。