マクロオブジェクト

マクロは、実際にはエンバイロメントオブジェクトではありません。ほかのエンバイロメントオブジェクトとケーブル接続をまとめたものです。

新しいマクロを作成するには
  • マクロに含めるエンバイロメントオブジェクトをすべて選択し、「新規」>「マクロ」と選択します。

    選択したすべてのオブジェクトがグレイの背景のフレームで囲まれます。

    Figure. Macro object and its parameter box.

マクロを作成する際に選択したオブジェクトから未選択のオブジェクトにケーブルが接続されている場合は、これらのケーブルは削除され、マクロが作成されます。その際、警告が表示されます。この場合、最初に選択したオブジェクトのコピーからマクロが作成され、オリジナルの選択は変更されずに残ります。

マクロの数には制限があります。制限は、マクロに含まれる各オブジェクトがメモリをどのくらい使用するかによって異なります。通常、オブジェクト数は 100 〜 200 個が上限です。

マクロは入れ子にでき、マクロ内にマクロをオブジェクトとして含めることができます。

マクロを解除するには
  • マクロオブジェクトの何もない(空の)部分をダブルクリックします。

    マクロに含まれていたオブジェクトとケーブルが元の状態に復元されます。

マクロは、多くの点で標準のエンバイロメントオブジェクトと共通しています。たとえば、ケーブル接続やサイズ変更が可能で、独自のパラメータとアイコンを持ち、「アレンジ」ウインドウのトラックリストで送り先として選択することができます。「エンバイロメント」ウインドウの別のレイヤー(および別のプロジェクト)へのコピーやドラッグ操作も可能です。

マクロの入出力を定義する

マクロはオブジェクトの集合であるため、個々のオブジェクトをマクロの入出力として指定する必要があります。これには、名前で指定するものと、デフォルトで決まるものの 2 種類があります。

  • 一方のオブジェクトの名前を「Macro-In」とし、もう一方のオブジェクトを「Macro-Out」とした場合、これらは自動的にマクロの入出力として扱われます。

  • 「Macro-In」オブジェクトがない場合は、左上隅のオブジェクトがマクロの入力になります。

  • 「Macro-Out」オブジェクトがない場合は、右下隅のオブジェクトがマクロの出力になります。

マクロに接続されたケーブルからはマクロの入力オブジェクトにイベントが送られ、マクロの出力には出力オブジェクトからのイベントが送られます。

マクロのパラメータ

マクロには以下のパラメータがあります:

  • 「オートフェーダー」チェックボックス: フェーダーグループを選択してマクロを作成した場合、このチェックボックスを選択すると、フェーダーが直列に接続されたように機能します。
  • 「すべてを表示」チェックボックス: このチェックボックスは、マクロに組み込んだ際に表示するオブジェクトを決定します。選択すると、すべてのオブジェクトが表示されます(オブジェクトの一部を隠すようにマクロのサイズが変更されていない場合)。選択を解除すると、フェーダー、モニタ、オーナメント、およびキーボードオブジェクトのみが表示されます。このチェックボックスの設定はいつでも変更することができます。
  • 「リセット無効」チェックボックス: このチェックボックスを選択すると、リセットメッセージ(「Logic Pro」>「環境設定」>「MIDI」>「リセットメッセージ」で設定)に対するマクロの応答が無効になります。
  • 「保護されています」チェックボックス: マクロを保護するときに有効にします。保護されたマクロは解除できなくなるため、マクロを保護する前に必ずオブジェクトとケーブル接続のコピーを作成するようにしてください。