MIDI イベントおよび Apple Loops に対するトランスポーズについて

MIDI イベントと Apple Loops はいずれも、トランスポーズイベント(および対応するコードイベント)によってピッチがシフトします。

MIDI イベント

MIDI イベントの場合、トランスポーズイベントによって実際の MIDI イベントそのものが変化します。たとえば、C3 ノートイベントを含む MIDI リージョンを作成し、この MIDI リージョンをコピーして、コピーした MIDI リージョンの先頭で +2 のトランスポーズイベントを作成すると、このトランスポーズイベントによってノートイベントは D3 に変わります。

Figure. Arrange area showing transposition event changes to a copied MIDI region.

このようにイベントに対してデータ変更が行われますが、MIDI イベントに対するトランスポーズは何度でも変更できるため、「トランスポーズ」トラックの動作は非破壊的です。たとえば上記の例の D3 を「トランスポーズ」トラックが+2 に設定されている場所にコピーしても、MIDI イベントは D3 として再生されます。しかし、コピー先の位置で「トランスポーズ」トラックが別の再生間隔に設定されている場合は、この MIDI イベントは新しい再生トランスポーズにピッチシフトされます。

トランスポーズイベントはすでにプロジェクト内に存在する MIDI イベントにしか影響を与えません。つまり、トランスポーズイベントの編集後に作成または録音した MIDI イベントには影響しません。

MIDI イベントは、各トラックパラメータボックスで「トランスポーズ無し」チェックボックスが選択されていない場合のみトランスポーズされます。

Figure. Track Parameter box showing the No Transpose checkbox.
Apple Loops

Apple Loops には本来のキーに関する情報が含まれており、自動的にトランスポーズされます。通常のオーディオリージョン(Apple Loops ではないオーディオリージョン)は影響を受けません。キー定義を持たない Apple Loops(ドラムループなど)も同様です。詳しくは、「コード」トラックと Apple Loops を使うを参照してください。