MIDI リージョンをビートマッピングする

以下のセクションでは、「アレンジ」ウインドウでのビートマッピングの手順について説明します。ビートマッピングはピアノロールエディタ、スコアエディタ、Hyper Editor でも行うことができ、その場合は対応するノートを直接確認できるので便利です。ビートマッピングを使用(またはテスト)するには、現在のテンポに合っていない MIDI リージョンを少なくとも 1 つ用意しておく必要があります。そのような MIDI リージョンが手元にない場合は、メトロノームクリックなしで録音すれば簡単に用意できます。

「ビートマッピング」トラックの上部には、音楽の小節、拍、サブディビジョンをグラフィカルに表示したルーラがあります。このルーラの目盛りは、トランスポートバーで設定したディビジョンの値を反映したものとなっています(ただし現在のズームレベルによって異なります)。

ノートイベントを特定の小節位置に割り当てるには
  1. ビートマッピングを行いたいリージョン(複数も可)を選択します。

    リージョンを選択すると、「ビートマッピング」トラックの下部に短い水平の線が表示されます。この線は、選択したリージョン内のノートを表しています。

  2. バールーラ内で、MIDI ノートに割り当てたい最初の小節位置をクリックしたままにします。

    黄色の垂直線が表示されます。

  3. マウスボタンを押したまま、選択したノートを表す黄色の線までカーソルを下方にドラッグします。

    もう 1 本、濃い黄色の線が表示されます。この線はバールーラをクリックした位置に接続されています。マウスカーソルをトラックの下部に移動すると、この線も斜めに伸びます。この線を目的のノートに接続したら、マウスボタンを放します。

    Figure. Beat Mapping track showing cursor being dragged from Bar ruler to chosen note.

    テンポチェンジが自動的に計算され、「テンポ」トラックにテンポチェンジが挿入されます。これによって小節位置は変更されますが、割り当てられたノート(およびその他すべてのノート)はビートマッピングを行う前と同じ絶対時間の位置のまま再生されます。

  4. 左から右へ時間軸に沿ってイベントを調整し、ビートマッピングの効果が最適になるようにします。

    操作を誤った場合は、消しゴムツールでダブルクリックするか、または選択して Delete キーを押することで、拍の割り当てを消去できます。Delete キーを使用する場合は、ほかのイベントやリージョンが選択されていると削除されますので注意してください。拍の割り当てをすべて削除するには、「ビートマッピング」トラックのトラックヘッダで、ボタンやメニュー以外の任意の場所をクリックします。するとトラック内のすべてのデータが選択され、Delete キーを押してすべてのイベントを削除できます。

メモ: 元の録音でノートの存在しない場所と小節位置を線で結びたい場合は、Control キーを押したままマウスで線を引きます。こうすると、線を任意のサブディビジョンにスナップできます。