テンポフェーダーを使う

「エンバイロメント」ウインドウで「新規」>「フェーダー」>「スペシャル」>「テンポコントロール」と選択すると、リアルタイムのテンポフェーダーを作成できます。テンポフェーダーを使うと、(メタイベント#100を使用して)プロジェクトのテンポが制御されます。テンポフェーダーの出力を録音したい場合を除き、このフェーダーはどこにも接続する必要がありません。

Figure. Tempo fader in the Environment.

テンポフェーダーには 50 〜 177 bpm の範囲の値を設定できます。外部MIDIデータでテンポフェーダーの値を制御することも可能で、その場合は入力値が「0」ならテンポは「50」、入力値が「127」ならテンポは「177」になります。

「エンバイロメント」でテンポフェーダーをフィジカルインプットとシーケンサーインプットの間に置くと、以下のことが可能になります:

この方法では、新しい「テンポ」トラックのデータを手軽に記録することができます。元のテンポデータは、実際にテンポチェンジを含む領域のみが消去されます。

再生または録音中にテンポフェーダーを動かすと、テンポリストで定義されたデータは「Logic Pro」が停止するまですべて無効になります。

外部のSMPTE同期がアクティブな間は、テンポフェーダーを動かしても無視されます。このため、再生または録音中に同期参照を無効にする目的でテンポフェーダーを使用することもできます。

メモ: テンポフェーダーのパラメータボックスの「Input」には、デフォルトでピッチベンドイベントが定義されています。この場合、キーボードのピッチベンドホイールでプロジェクトのテンポを制御できます。