Apple Loops をオーディオファイルに変換する

Apple Loops ファイルをオーディオファイルに変換すると、作成したオーディオファイルがプロジェクトの現在のテンポとキーで再生されない場合があります。この場合、新しく作成したオーディオファイルは元の Apple Loops ファイルのテンポとキーで再生されます。

この現象は、Apple Loops ファイルを選択し、アレンジ領域のローカルメニューで「オーディオ」>「リージョンを新規オーディオファイルに変換」と選択して表示されるウインドウで、「ファイルフォーマット」パラメータを「AIFF」に変更した場合に発生します。この操作を行うと、元の Apple Loops ファイルのコピー作成時にトランジェントとカテゴリのタグが失われてしまいます。これらのタグが失われると、プロジェクトのテンポとキーではなく Apple Loops ファイルを録音したときのテンポとキーでしか再生されなくなります。

Apple Loops ファイルをオーディオファイルに変換してプロジェクトのテンポとキー設定を使用できるようにするには、1 つまたは複数のループを選択し、「ファイル」>「書き出す」>「リージョンをオーディオファイルとして」と選択します。作成したオーディオファイルを現在のプロジェクトで使用できるように「作成したファイルをオーディオビンに追加」チェックボックスを必ず選択してください。

これで、Apple Loops ファイルが配置されたトラック/チャンネルに対するプラグインエフェクトをすべて含めた形で Apple Loops ファイルが新しいオーディオファイルとして書き出されます。これらのエフェクトなしで Apple Loops ファイルを書き出したい場合は、リージョンを書き出す前にエフェクトをバイパスしてください。

こうして書き出した新しいファイルは現在のプロジェクトのテンポとキーで再生されますが、ほかの Apple Loops とは異なり、その後のテンポやキーの変更には従わないので注意が必要です。つまり、ファイルを書き出した時点のプロジェクトのテンポとキーに固定されることになります。

ヒント: オーディオファイルの「テンポに従う」オプションを有効にすると、プロジェクトのテンポ、およびグローバルトラックに設定されている先頭の調号に従わせることができます。詳細については、自動テンポ調整を参照してください。