ミキサーで複数のチャンネルストリップを選択して一時的なグループを作成することにより、選択したすべてのチャンネルストリップのさまざまな設定をまとめて調整できます。すべてのタイプのチャンネルストリップでこの選択方法を使用できます。
「Logic Pro」には、チャンネルストリップをグループとして操作する機能がありますが(ミキサーグループを操作するを参照)、グループを作成するよりも、ミキサーで複数のチャンネルストリップを選択する方が、多くの操作をよりすばやく行うことができます。
ヒント: 単一のチャンネルストリップでコントロールを操作するときと同様に、Option キーを押しながらフェーダーまたはノブをクリックすることで、コントロールをデフォルト値にリセットできます。
ミキサーの「編集」メニューから、以下のいずれかのメニュー項目を選択します。
すべてを選択
オーディオ・チャンネル・ストリップを選択
音源チャンネルストリップを選択
オグジュアリー・チャンネル・ストリップを選択
出力チャンネルストリップを選択
MIDI チャンネルストリップを選択
同じ色のチャンネルストリップを選択
ミュートされたチャンネルストリップを選択
Shift キーを押しながらチャンネルストリップをクリックします。
チャンネルストリップの背景をクリックして、チャンネルストリップ上をドラッグします(複数のチャンネルストリップの「Inserts」や「I/O」などの文字の上を横方向にドラッグします)。
ミキサーの「編集」メニューから「すべての選択を解除」コマンドを選択します。
ミキサーで、いずれかの未選択または選択済みのチャンネルストリップをクリックします。
クリックしたチャンネルストリップだけが選択されます。
ミキサーの背景をクリックします。
アレンジ領域で、ミキサーで選択していないトラックをクリックします。
クリックしたトラックがミキサーで選択されます。
一部のパラメータコントロールを複数のチャンネルストリップで同時に調整できます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで音量フェーダーをドラッグします。
すべての音量レベルは相関的および対数関数的に変化します。つまり、選択したチャンネルストリップ間の比率は一定のまま、音量レベルが比例的に変化します。たとえば、チャンネルストリップ 1 とチャンネルストリップ 2 がそれぞれ 90 dB と 60 dB に設定されている場合、どちらか片方の音量フェーダーを下げると、もう片方の音量フェーダーの位置も相対的な割合で下がります。
元の音量レベルの半分に下げると、チャンネルストリップ 1 は 45 dB になり、チャンネルストリップ 2 は 30 dB になります。
元の音量レベルの 4 分の 1 に下げると、チャンネルストリップ 1 は 22.5 dB になり、チャンネルストリップ 2 は 15 dB になります。このように、両方のチャンネルストリップが同時に 0 dB に達するまで、両者間の比率は一定に保たれます。
どちらか片方のチャンネルストリップを元の位置に戻すと、この例では 90 dB 対 60 dB の関係に戻ります。
選択したチャンネルストリップのいずれかでパン/バランスノブをドラッグします。
それに応じてすべてのパンまたはバランスノブが相対的に変化します。
選択したチャンネルストリップのいずれかでセンド・レベル・ノブをドラッグします。
それに応じてすべてのセンド・レベル・ノブが相対的に変化します。
選択したチャンネルストリップのいずれかでミュートボタンまたはソロボタンをクリックします。
選択したすべてのチャンネルストリップのボタンが、クリックしたボタンと同じ状態になります。
選択したチャンネルストリップのいずれかで録音可能ボタンをクリックします。
選択したすべてのチャンネルストリップ(通常はオーディオ・チャンネル・ストリップ)の録音可能ボタンが、新しいモードに切り替わります。
メモ: 同時に録音可能状態にできるのは、異なる入力ソースを使用しているチャンネルストリップだけです。
一部のプラグイン設定を複数のチャンネルストリップで同時に調整できます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、未使用のインサートスロットまたは音源スロットをクリックし、リストから目的の項目を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップの対応するスロットに、選択したエフェクトまたは音源が挿入されます(対応するスロットが空いている場合)。ほかのチャンネルストリップの既存のプラグインは変更されません。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、使用中のインサートスロットまたは音源スロットをクリックし、リストから目的の項目を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップの対応するスロットに、選択したエフェクトまたは音源が挿入されます(対応するスロットが空いている場合も含みます)。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、使用中のインサートスロットまたは音源スロットをクリックし、リストから「プラグインなし」を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップの対応するスロットから、選択したエフェクトまたは音源が取り除かれます。
インサートスロット 1 が使われていないチャンネルストリップで:チャンネルストリップ上部の EQ 領域をダブルクリックし、Channel EQ を最初のインサートスロットに挿入します。
選択したすべてのチャンネルストリップで、空いている最初のスロットに Channel EQ が挿入されます。
インサートスロット 1 が使われているチャンネルストリップで:Option キーを押しながら EQ 領域をダブルクリックします。Channel EQ が最初のプラグインとして挿入され、そのチャンネルストリップの既存のプラグインがすべて 1 スロットずつ下に移動します。
選択したすべてのチャンネルストリップで、Channel EQ が最初のインサートスロットに挿入され、既存のプラグインが 1 スロットずつ下に移動します。
一部のルーティング、オートメーション、およびグループ設定を複数のチャンネルストリップで同時に調整できます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、未使用のセンドスロットをクリックし、バス出力先(Aux チャンネルストリップ)のリストから目的の項目を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップの対応するセンドスロットに、選択したルーティング先が設定されます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、入力スロットまたは出力スロットをクリックし、メニューから設定を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップが、選択した入力または出力に設定されます。
メモ: 入力が変更されるのは、選択しているチャンネルストリップのうち、同じステータス(モノラル、ステレオ、サラウンドのいずれか)のチャンネルストリップだけです。この機能により、たとえば、選択しているすべてのステレオ・オーディオ・トラックに共通の入力ソースを選択できます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、Option キーを押しながら入力スロットまたは出力スロットをクリックし、メニューから設定を選択します。
選択した中で一番左のチャンネルストリップに、選択した入力または出力設定が割り当てられ、そこから右の各チャンネルストリップに、入力または出力が昇順に割り当てられます。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、オートメーションモードのボタンをクリックし、メニューから設定を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップが、選択した設定に切り替わります。
選択したチャンネルストリップのいずれかで、グループスロットをクリックし、メニューから設定を選択します。
選択したすべてのチャンネルストリップが、選択した設定に切り替わります。