ミキサーでパン、バランス、サラウンドの位置を設定する

ミックス内で音源が競合しないように、ステレオミックスの中でオーディオおよび音源を左右に配置することによって、音を分離させることができます。

たとえば、正面にコンサートステージがあるとします。ドラマー、ベースプレーヤー、シンガーなど、主要な演奏者をどこに立たせるかを考えてみてください。このように、まずは、一般的なコンサートでの演奏者の立ち位置を基準に、チャンネルストリップ信号の配置を決めます。後で演奏者を動き回らせる場合でも、まずはここから始めます。主な目的は、音源をお互いから離して、それぞれの音が聞こえるようにすることです。

モノラルのチャンネルストリップに備えられているパンコントロールは、ステレオの音響空間を示すイメージ内での信号の位置を決めます。パンポジションを中央に設定すると、チャンネルストリップから、ステレオ音響空間イメージの両側に同じ量の信号が送られます。パンポジションを左側で上げ、右側で下げると、サウンドは左に移動します。

ステレオのチャンネルストリップには、バランスコントロールが表示されます。バランスコントロールは、左右 2 本の出力信号の量を相対的に制御する点が、パンコントロールと異なります。

パンコントロールまたはバランスコントロールを設定するには
  • コントロールを上下または左右にドラッグします。

    Figure. Channel strip with Pan/Balance control.

    Option キーを押しながら、パンコントロールまたはバランスコントロールをクリックすると、コントロールが中央の位置(0)にリセットされます。

チャンネルストリップ出力をサラウンドに設定すると、パンコントロールまたはバランスコントロールが Surround Panner に置き換わります。サラウンドのチャンネルストリップ、エフェクト、および Surround Panner の使いかたの詳細については、サラウンドを使って作業するを参照してください。