サンプルエディタのクオンタイズエンジンを使う

クオンタイズエンジンでは、動的なタイムコンプレッション/タイムエクスパンションのアルゴリズムを使ってオーディオ録音をクオンタイズできます。

Groove Machine と同様の処理ですが、クオンタイズテンプレートに 8 分音符または 16 分音符のスウィング・グルーブ以外の値を指定できる点が異なります。ユーザ定義による MIDI グルーブも使用できます。

サンプルエディタのクオンタイズエンジンを開く

クオンタイズエンジンを開くには、まず、オーディオファイルの一部を選択する必要があります。

オーディオリージョンに対してクオンタイズエンジンを使うには
  1. サンプルエディタで、クオンタイズエンジンを使って処理するオーディオリージョン内の範囲を選択します。

  2. 「ファクトリー」>「クオンタイズエンジン」と選択します(または対応するキーコマンドを使います。デフォルトの割り当ては Control + Q キーです)。

    Figure. Quantize Engine pane.

クオンタイズエンジンのパラメータを設定する

「クオンタイズエンジン」のパラメータは、「オーディオからスコア」のパラメータとほとんど同じです(「オーディオからスコア」のパラメータを設定するを参照してください)。ここでは、「オーディオからスコア」機能とは異なるパラメータについて説明します。

Figure. Quantize Engine pane.
  • 最大範囲: オーディオのピークが、「クオンタイズ」ポップアップメニューで選択したクオンタイズ・グリッド・テンプレートの対応するクオンタイズ点からどの程度ずれても「クオンタイズ可能」とみなすかを、ミリ秒単位で設定します。
    • グルーブがほぼそろった(ずれの小さい)オーディオ素材の場合は、小さめに設定します。

    • 元のオーディオ素材からのずれが大きいクオンタイズグリッドを使用する場合は、値を大きくします。ただし、これによって誤った分析が行われる可能性も高くなります。

    「最大範囲」パラメータは、小さめの値から試し、可能な限り小さく、必要なだけ大きく設定してください。