サンプルエディタの Groove Machine を使う

Groove Machine を使うと、デジタルオーディオ素材のリズム感、スウィング、グルーブを、パーセンテージ単位で指定して変化させることができます。つまり、このツールを使って、ストレートなリズムのオーディオをクオンタイズできます。

クオンタイズエンジンを使って、グループがやや強すぎるオーディオを厳密にクオンタイズすることもできます(サンプルエディタのクオンタイズエンジンを使うを参照してください)。

サンプルエディタの Groove Machine を開く

Groove Machine を開くには、まず、オーディオファイルの一部を選択する必要があります。

重要: Groove Machine を開く前に、「Logic Pro」のテンポが、選択したオーディオ素材のテンポと同じかどうかを確認してください。テンポが違う場合、Groove Machine は正常に機能しません。ただし、「合わせるテンポ」パラメータと「小節の長さ」パラメータを使用すると、Groove Machine でテンポと長さを直接設定することもできます。

Groove Machine を開くには
  1. サンプルエディタで、Groove Machine を使って処理するオーディオリージョン内の範囲を選択します。

  2. 「ファクトリー」>「Groove Machine」と選択します(または、対応するキーコマンドを使います)。

    Figure. Groove Machine pane.

メモ: 設定を変更すると、その内容がグラフィカルディスプレイに反映されます。

Groove Machine のパラメータを設定する

Groove Machine には以下のパラメータがあります:

Figure. Groove Machine pane.
  • スウィング: スウィング係数を設定します。50 %では何も変化しません。通常は 55 %〜 65 %程度にすると適度なグルーブ感が得られます。
  • 「ダウンビートのレベル」と「オフビートのレベル」: オーディオ素材内のダウンビート(またはオフビート)の強弱を指定します。正の値を指定すれば強まり、負の値ならば弱まります。ノーマライズ済みのオーディオ素材のレベルを上げると歪みが発生するおそれがあります。特にダウンビートは、もともとレベルが高いことが多いので注意してください。
  • 合わせるテンポ: この値を変更すると、現在の再生ヘッドの位置でプロジェクトのテンポが設定されます。
  • 小節の長さ: 選択したオーディオ素材の長さを音楽的な値(小節、拍、ディビジョン、ティック)で指定します。