プロジェクトのサンプルレートを設定する

プロジェクトを開始する際には、必要なサンプルレートを設定します。サンプルレートとは、1 秒間のうちにオーディオ信号がサンプリングされる回数のことです。通常は、44.1 kHz のサンプルレートで録音することをお勧めします。

プロジェクトのサンプルレートを設定するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • 「ファイル」>「プロジェクト設定」>「オーディオ」と選択し(または「オーディオのプロジェクト設定を開く」キーコマンドを使います。デフォルトは Option + P キーです)、「サンプルレート」ポップアップメニューから目的のサンプルレートを選択します。

    Figure. Sample Rate menu in Audio project settings pane.
  • トランスポートバーのサンプルレートディスプレイをクリックし、ポップアップメニューから希望のサンプルレートを選択します。

    Figure. Sample Rate display in the Transport bar.

    メモ: サンプルレートディスプレイが表示されない場合は、トランスポートバーのオートパンチボタンをオフにするか、「トランスポートバーをカスタマイズ」ダイアログで「サンプルレートまたはパンチロケータ」チェックボックスを選択する必要があります。このチェックボックスを選択するには、Control キーを押しながらトランスポートバーをクリック(または右クリック)し、ショートカットメニューから「トランスポートバーをカスタマイズ」を選択します。続いて「サンプルレートまたはパンチロケータ」チェックボックスを選択し、「OK」をクリックします。

「ファイル」>「プロジェクト設定」>「素材」タブで「読み込むときにオーディオファイルのサンプルレートを変換」が選択されている場合、プロジェクトにオーディオファイルを追加すると、自動的にオーディオファイルのサンプルレートがプロジェクトのサンプルレートに変換されます。

プロジェクトのサンプルレートの重要性

デジタルオーディオは、一致しないサンプルレートで再生した場合、異なる速度で再生されます。たとえば、96 kHz のサンプルレートで作成したファイルを 48 kHz のサンプルレートで再生すると、半分の速度で再生されます。これは、同じ時間内では半数のサンプルしか再生されないためです。

一般的に、プロジェクト内で利用するのに作成するバウンスは、プロジェクトのオリジナルのサンプルレートにしておくことをお勧めします。96 kHz でバウンスしても、読み込んで 44.1 kHz に変換すれば、何の意味もありません。