アレンジメントからパッセージ全体を削除したい場合があります。たとえば、小節 16 〜 20 にある全トラックのリージョンに付けられたコーラスやバースなどです。ここでカットすると、(小節 21 以降にある)リージョン、小節変更、テンポ変更、グローバルスコア記号がすべて左に 4 小節分移動し、左に空いたギャップを埋めます。
アレンジメントにギャップを挿入することもできます。ミドルエイト用に空の小節をいくつか作成したり、別のコーラスやバース、またはブリッジ用の領域を確保したりできます。時間のカットと同様、現在のテンポ変更などはすべて相応に(挿入した小節数の分だけ右に)移動します。
また、標準の「編集」メニューにある「カット」、「コピー」および「ペースト」コマンドを使って、コーラスなどアレンジメント上のセクションを、ある場所から別の場所へ移動したり再利用したりすることもできます。
選択したリージョンへの変更は、ある一部分に限定することもできます。この操作をする場合、プロジェクトセクション内の全リージョンを移動する代わりに、小節チェンジ、テンポチェンジ、スコア記号などのグローバルイベントを一緒に移動するかどうかを確認されます。このグローバル編集はすべてのリージョンに対して実行されます。
重要: 「アレンジ」ウインドウのツールバーにはセクション編集ボタンがいくつかあり、以下で説明する操作の一部を実行するのに使うことができます。このようなツールバーのボタンを使用した場合、リージョン選択の状況に関係なく、操作はロケータ間にあるすべてのリージョンに影響します。ロケータ間の選択したリージョンに対して操作を行いたい場合、「アレンジ」ウインドウのツールバーのボタンは使用しないでください。代わりに、リージョンを選択した後で適切な「リージョン」>「時間をカット/挿入」メニューコマンド(またはキーコマンド)を使用してください。
以下のいずれかの操作を行って、左右のロケータ位置を設定します:
バールーラの関連する部分を左から右方向にドラッグします。
トランスポートバーのロケータフィールドで値を設定します。
サイクルの長さ分移動したいリージョンを選択します。何も選択しなかった場合(または「アレンジ」ウインドウのカスタマイズしたツールバーで「無音を挿入」ボタンをクリックした場合)、ロケータ間にあるすべてのリージョンが影響を受けます。
「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「ロケータ間に無音を挿入」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
選択したリージョンがサイクルの長さよりも長い場合:リージョンは左ロケータの位置でカットされ、2 番目のリージョン(カットから新しくできたリージョン)が右ロケータ位置の右側まで移動し、リージョン間にギャップが入ります。
選択したリージョンがロケータ間に完全に収まっている場合:左ロケータ位置から始まるリージョンは右ロケータ位置から始まるようになります。
一部または全部を選択したリージョンの組み合わせがロケータ間に完全に収まっている場合:囲まれているセクションがカットされ、右ロケータ位置に移動します。
選択したリージョン間にある空白を削除し、リージョンどうしをスムーズに結合させることもできます。
リージョンを選択します。
以下のいずれかの操作を行います:
「リージョン」>「選択範囲内でリージョンをシャッフル左」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
各トラックで選択範囲の先頭にあるリージョンは変更されません。下の図のように、その後にあるすべてのリージョンは先頭のリージョンの個所まで左に移動します。
「リージョン」>「選択範囲内でリージョンをシャッフル右」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
下の図のように、各トラックで選択範囲の先頭にあるリージョンが、次に選択されたリージョンの個所まで右に移動します。
削除したいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。
以下のいずれかの操作を行います:
ロケータ間にあるすべてのリージョンをカットするには:「アレンジ」ウインドウのツールバーにある「セクションをカット」ボタンをクリックするか、「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スニップ:ロケータ間のセクションをカット」(または対応するキーコマンド)と選択します。
ロケータ間にある選択中のリージョンをカットするには:「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スニップ:ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
サイクル領域にまたがっている(たとえば 16 小節長のリージョンで、小節 1 から始まり小節 17 のスタート地点で終わる)リージョンはカットされます。
ロケータ間のセクション(小節 5 〜 8)は、選択したすべてのリージョンから削除されます (実際はクリップボードにコピーされてから、アレンジメントから削除されます)。
右ロケータより右にあるすべてのリージョンは、サイクルの長さ分(4 小節)だけ左に移動します。これには、この操作により新しく作成されたリージョンも含まれます。
たとえば、上記の 16 小節長のリージョンの場合は、次の 2 つのリージョンにカットされます:
小節 1 〜 4 にまたがるリージョン。
小節 5 〜小節 13 のスタート地点に配置された 8 小節長のリージョン。
ヒント: 「スニップ」コマンドは、コーラスなどアレンジメントの特定セクション全体を削除したい場合に便利です。
削除したいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。
以下のいずれかの操作を行います:
ロケータ間にあるすべてのリージョンをカットするには:「アレンジ」ウインドウのツールバーにある「セクションをカット」ボタンをクリックするか、「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スニップ:ロケータ間のセクションをカット」(または対応するキーコマンド)と選択します。
ロケータ間にある選択中のリージョンをカットするには:「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スニップ:ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
カットしたセクションを挿入したい位置に再生ヘッドをセットします。
「アレンジ」ウインドウのツールバーにある「セクションを挿入」ボタン(選択状態に関係なく全トラックに影響)をクリックするか、「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スプライス:スニップされたセクションを再生ヘッド位置に挿入」と選択します。
選択したすべてのリージョンは左ロケータ位置でカットされ、1 サイクル長のパッセージが挿入されます。次に、現在クリップボードにあるリージョンが再生ヘッド位置にペーストされます。
ヒント: 「スプライス」コマンドは、パート(たとえばコーラス)をアレンジメント内の別のポイントに挿入したい場合に最適です。テンポや拍子の変更、マーカーなども含め、全トラックが確実にシフトするよう、必ず前もってすべてを選択しておいてください(コマンド+ A キーまたは Shift + I キーを使います)。
リピートしたいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。
リピートしたいリージョンを選択します。何も選択しなかった場合(または「アレンジ」ウインドウのツールバーで「セクションを繰り返す」ボタンを使用した場合)、ロケータ間にあるすべてのリージョンが影響を受けます。
「リージョン」>「時間をカット/挿入」>「スニップ:ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
全部または一部がロケータで囲まれたすべてのリージョン部分がコピーされ、右ロケータ位置にペーストされます。