ES2 でマクロコントロールを使う/コントローラを割り当てる

ES2 インターフェイスの左下には、次の 3 つのビューを選択できるボタンがあります:

Figure. View Mode buttons and Macro control parameters.

ES2 のマクロ・コントロール・パラメータを使用する

マクロパラメータからは、リンクされている、いくつかの関連パラメータに簡単にアクセスできます。マクロコントロールのいずれかを変更すると、ES2 インターフェイスがアップデートされ、1 つまたは複数のパラメータが表示されます。たとえば、「Detune」のマクロコントロールを調整するだけで、「Analog」パラメータ、およびオシレータの「Frequency」関連の粗調整および微調整パラメータを同時に調整できます。

Figure. Macro View control parameters.

重要: 各マクロコントロールの影響は、現在のパラメータ設定値に完全に依存します。一部のパッチでは、いくつかのマクロコントロールの効果が得られません。

マクロパラメータの別の利点は、ES2 ベースの GarageBand instruments と設定の互換性があることです。つまり、ES2 と一部の GarageBand シンセサイザーの設定を相互に使用することができます。

ES2 でコントローラを割り当てる

インターフェイスの左下にある「MIDI」ボタンをクリックすると、コントローラ割り当てが表示されます。「Ctrl A」から「Ctrl F」に対応する 6 つのメニューがあります。これらのコントロールソースのメニューに表示されるどの MIDI コントローラも使用できます。ES2 のオシレータを使用するを参照してください。

コントローラを割り当てるには
  • コントロールメニューをクリックし、リストから使用したいコントローラ名/番号を選択します。

MIDI 経由でコントローラ割り当てを登録するには
  1. コントロールメニューをクリックして、「-Learn-」項目を選択します。

  2. MIDI キーボードやコントローラ上で、該当するコントローラを動かします。

メモ: 20 秒以内に適切な MIDI メッセージを受信しなかった場合、選択されたコントロールは元の値や割り当てに戻ります。

割り当て不可の 14 ビットコントローラに関する情報

0 番および 32 番コントローラはバンク・セレクト・メッセージ用に予約されています。1 番コントローラはルーター内でモジュレーションソースに使用されます。33 〜 63 番のコントローラは 1 〜 31 番コントローラの LSB として使用されます。64 〜 69 番コントローラはペダルメッセージ用に、120 〜 127 番コントローラはチャンネル・モード・メッセージ用にそれぞれ予約されています。

MIDI の仕様では、0 〜 31 番のすべてのコントローラが MSB(Most Significant Byte)コントローラ定義と呼ばれます。これらの各コントローラ(0 〜 31 番)には、LSB(Least Significant Byte)コントローラ定義(32 〜 63 番)も含まれます。この 2 番目の LSB コントローラを MSB コントローラとともに使用することで、7 ビットではなく 14 ビットの分解能で使用できるようになります。ES2 はこのコントロール・チェンジ・メッセージを認識できるようになっているので、ブレスやエクスプレッションも正しく扱うことができます。

例:

  • 14 ビットコントローラは、通常の CC(コントロールチェンジ)メッセージのペアであり、2 番目の CC メッセージ(LSB)の番号は最初の CC メッセージ(MSB)よりも 32 だけ大きくなります。有効な 14 ビットのペアには、CC1/33、CC7/39、CC10/42 などがあります。

  • 14 ビットコントローラの分解能は 16,384 ステップであるため、プラグインパラメータを非常に正確に制御できます。14 ビットペアの最初の CC メッセージ(MSB)は、128 ステップの粗い分解能を保持します。これらの各ステップは、2 番目の CC メッセージ(LSB)を使って 128 のサブステップにさらに分割できます 結果として、128 × 128 = 16,384 ステップになります。

  • 14 ビットコントローラを使用するために、新規または特殊なデータ・タイプを作成する必要はありません。LSB を使って、割り当てられた CC メッセージ(MSB)を補完することで、より高い分解能を達成できます。MIDI コントローラが 14 ビットメッセージの送信に対応していない場合、ES2 で割り当てられた CC メッセージは常に単独で使用できます。この場合、分解能は 7 ビット(128 ステップ)に制限されます。

33 〜 63 番の CC を Ctrl A 〜 F のメニューに割り当てることができないのは、14 ビット機能が理由です。これらの(LSB)CC 番号により、パラメータ範囲の 128 分の 1(別の言い方をすると 16,384 ステップ中の連続した 128 ステップ)が変更されます。