ES1 のオシレータを使用する
ES1 には、プライマリオシレータとサブオシレータがあります。プライマリオシレータで生成された波形が、シンセサイザーのほかの部分に送信されて、処理や操作が行われます。サブオシレータは、プライマリオシレータの生成する波形よりも 1 または 2 オクターブ低い二次波形を生成します。
「Mix」スライダ: プライマリオシレータとサブオシレータの信号レベルの関係を設定します。サブオシレータをオフにした場合は、純粋にプライマリオシレータだけの信号になります。
「Sub」ノブ: サブオシレータは、矩形波、パルス波、およびホワイトノイズ波を生成します。また、サイドチェーン信号を ES1 シンセサイザーエンジン経由で送信することもできます(ES1 のサブオシレータを使用するを参照)。 「2」、「4」、「8」、「16」、「32」ボタン: オシレータのピッチをオクターブ単位で上下にトランスポーズできます。最も低い設定は 32 フィート、最も高い設定は 2 フィートです。オクターブを測るフィートという単位は、パイプオルガンの管長に由来します。パイプが長く、幅が広くなるほど、深い響きの音が出るようになっています(「Tune」のグローバルパラメータについては、ES1 のグローバルパラメータを調整するを参照してください)。
ES1 のオシレータ波形を設定する
次の表に、オシレータ波形がシンセサイザーのサウンドに与える影響を示します。
波形 | 基本トーン | 説明 |
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ノコギリ | 温かみがあり均一 | 弦楽器、パッド、ベース、および金管楽器の音に有用 |
三角領域 | ノコギリ波よりもソフトな甘いサウンド | フルートやパッドに有用 |
方形領域 | 鈍く「ウッディな」サウンド | ベース、クラリネット、オーボエに有用 |
パルス | 「鼻にかかった」サウンド | リード楽器、合成ブリップ、ベースに最適 |
ES1 でパルス幅変調を使用する
「Wave」ノブの矩形波とパルス波の間で、パルス幅を自在に設定できます。さらに、変調部でこのパルス幅を自動的に変調することも可能です(ES1 のルーターを使用するを参照)。たとえば、LFO で極低周波信号を作ってパルス幅変調すると、音色が周期的に変化し、厚みのある低音を作ることができます。
ES1 のサブオシレータを使用する
サブオシレータには、以下の波形オプションがあります:
プライマリオシレータの周波数よりも 1 または 2 オクターブ低く演奏される矩形波。
プライマリオシレータの周波数よりも 2 オクターブ低く演奏されるパルス波。
これらの波形を混ぜ合わせる比率および位相差をさまざまに調整したバリエーション。これらを使用することで、さまざまなサウンドを作り出すことができます。
パーカッションサウンドに加え、風、波、雨などのサウンドの作成に役立つホワイトノイズ。
「OFF」を選択して、サブオシレータを完全に無効にすることもできます。
ES1 経由でサイドチェーン信号を処理する
ES1 のサブオシレータを使用すると、サイドチェーンを使って、ES1 シンセサイザーエンジン経由で外部チャンネルストリップ信号を実行できます。
ES1 シンセサイザーエンジン経由でチャンネルストリップ信号を処理するには:
「Sub」ノブを「EXT」に設定します。
プラグインウインドウ上部の「サイドチェーン」メニューから、サイドチェーンのソース・チャンネル・ストリップを選択します。