ES P のフィルタを使用する

ES P には、オシレータからの出力の輪郭を作るローパスフィルタが内蔵されています。

Figure. Filter parameters.
  • 「Frequency」ノブ: ES P のローパスフィルタのカットオフ周波数を調整します。
  • 「Resonance」ノブ: 「Frequency」ノブで設定した周波数付近の信号の一部をブーストまたはカットします。

    メモ: レゾナンスの値を大きくするほど、ローパスフィルタを適用したときに、低音域(低周波成分)が阻止されます。ES P には、低音部を補正して増強する仕組みが内蔵されています。

  • 「1/3」、「2/3」、「3/3」(Key Follow)ボタン: カットオフ周波数は、MIDI ノート番号(鍵盤上のキーの位置)に応じて変えることもできます。ほかのシンセサイザーでは「キーボードフォロー」というパラメータ名になっているかもしれません。1/3、2/3、またはフルキーボードフォローを選択する場合に、「1/3」、「2/3」、「3/3」ボタンのいずれかを有効にします。いずれのボタンも有効でない場合、どのキーを押してもカットオフ周波数は変わりません。高音に比べ、低音の方が明るい響きになります。「3/3」を選択すると、カットオフ周波数がピッチに完全に追随し、相対的な比率(したがって明るさ)は常に同じになります。これは、通常、高音の響きが明るく、ピッチが高い多くのアコースティック楽器の特性です。
  • 「ADSR Int」ノブ: エンベロープジェネレータによるカットオフ周波数変調の量(深さ)を設定します(ES P のエンベロープとレベル関連のコントロールを使用するを参照)。
  • 「Velo Filter」ノブ: エンベロープジェネレータによるカットオフ周波数の変調機能は、ベロシティ値によっても変動するため、その感度の度合いを設定します。主となる ADSR エンベロープジェネレータには、各音符(ノート)の音の時間経過に沿ってカットオフ周波数を変化させる働きがあります。このモジュレーションの強さは、ベロシティ情報に反応可能です。最弱音(Velocity=1)の場合、モジュレーションは最小になります。最強音のフォルティッシモ(Velocity=127)の場合、モジュレーションはより強くなります。