Body EQ は、単純な EQ としても、複雑なスペクトルシェーパーとしても、あるいはボディ・レスポンス・シミュレータとしても機能します。つまり、Body EQ はギターやバイオリン、フルートのような木製のボディや金属製のボディの共鳴特性をエミュレートできるのです。
実際の楽器のボディの衝撃反応記録に基づいて、各種のモデルが用意されています。こうした記録は全般的なフォルマント構造と微細構造に分類されているので、それらの特性を個別に変更できます。
Body EQ は、ボイスごとではなくすべてのボイスの合成信号に影響を与えます。
メモ: Basic EQ を選択した場合と別の Body EQ モデルを選択した場合とでは、3 つのノブとスライダのパラメータ名や動作が変化します。Sculpture で Basic EQ モデルを制御するおよびSculpture でほかの Body EQ モデルを制御するを参照してください。
Basic EQ のパラメータのみ、ほかの EQ モデルとはパラメータが異なります。
グラフィックの左から 3 分の 1 の領域を垂直方向にドラッグすると、「Low」パラメータを制御できます。
グラフィックの中央の 3 分の 1 の領域を垂直方向にドラッグすると、「Mid」パラメータを制御できます。
グラフィックの中央の 3 分の 1 の領域を水平方向にドラッグすると、「Mid Frequency」パラメータを制御できます。
グラフィックの右から 3 分の 1 の領域を垂直方向にドラッグすると、「High」パラメータを制御できます。
それ以外のすべての Body EQ モデルでは、以下のパラメータを使用できます:
「Formant」の「Stretch」値が小さいとフォルマントは(1 kHz を中心に)密集し、この値が大きいとフォルマントは拡散します。制御範囲は全帯域幅の比率として表されます。
メモ: 「Formant」の「Stretch」と「Shift」を組み合わせると、サウンドのフォルマント構造が変わって、面白い音色変化が得られます。
メモ: 「Fine Structure」を多用すると、CPU に相当な負担がかかるおそれがあります。また、「Fine Structure」を使用しても、実際にはサウンドに大きな違いが出ない場合もあります。この点は、弦、Waveshaper、Body EQ モデルのパラメータ設定によって大きく異なります。いつものように、自分の耳を信じましょう!
グラフィックを垂直方向にドラッグすると、「Formant」の「Intensity」パラメータを制御できます。
グラフィックを水平方向にドラッグすると、「Formant」の「Shift」パラメータを制御できます。