Rotor Cabinet エフェクト

Rotor Cabinet エフェクトは、Hammond オルガンの回転式ラウドスピーカーキャビネットであるレスリーエフェクトをエミュレートします。デフレクタあり/なしの両タイプの回転式スピーカーキャビネットと、サウンドを取り込むマイクをシミュレートします。

Figure. Rotor Cabinet window.

基本的な回転式スピーカーパラメータ

Rotor Cabinet には、以下の基本的な回転式スピーカーパラメータがあります:

Figure. Basic Rotor Speaker parameters.
  • ローターの速度ボタン: これらのボタンでローターの速度を次のように切り替えることができます:
    • Chorale: ゆっくり動きます。
    • Tremolo: 速く動きます。
    • Brake: ローターが停止します。

詳細な回転式スピーカーパラメータ

Rotor Cabinet には、以下の詳細な回転式スピーカーパラメータがあります:

Figure. Advanced Rotor Speaker parameters.
  • 「Rotor Fast Rate」スライダ: ローターの最大回転速度(Tremolo)を設定します。「Tremolo」の回転速度はヘルツ単位で表示されます。
  • 「Acc/Dec Scale」スライダ: レスリーモーターは、キャビネット内のスピーカーホーンの回転速度を物理的に上げ下げするためのものですが、その加速度には限界があります。「Acc/Dec」パラメータを使って、ローターの回転が決められた速度に達するまでの時間、およびローターが減速するのにかかる時間を指定します。
    • スライダを左端に設定すると、一瞬で所定の回転速度に切り替わります。

    • 右側に動かすほど、加速または減速を聞き取れるまでにかかる時間が長くなります。

    • デフォルト値(1)では、レスリーキャビネットのように動作します。

Rotor Cabinet のマイクパラメータ

Rotor Cabinet には、以下のマイクパラメータがあります:

Figure. Microphone parameters.
  • 「Mic Distance」スライダ: エミュレートされているスピーカーキャビネットから仮想マイクまでの距離(聴取位置)を指定します。値を高めにすると、暗く、不鮮明なサウンドになります。音源から離れたところにマイクを置いた状態に相当します。
  • 「Mic Angle」スライダ: マイクの角度(もちろんソフトウェア的にシミュレートしたもの)を変えることにより、音の立体感を調整するためのものです。
    • 角度が 0°だと、モノサウンドになります。

    • 角度が 180°だと、位相が打ち消されます。