プレート、デジタル・リバーブ・エフェクト、およびコンボリューションリバーブ

音楽制作にリバーブが使われ始めた頃は、実際に硬い壁面を持つ専用の部屋(エコールームと呼びます)が使用されていました。信号にエコーをかけるための部屋です。楽器やマイクの出力信号にリバーブをかけるには、金属プレートやスプリングなどの機械的な装置も使用されていました。

デジタル録音では、波長や強度の異なる多数のディレイで構成されたデジタル・リバーブ・エフェクトが導入されました。原音信号と初期反射音との時間差は、一般にプリディレイと呼ばれるパラメータによって調節します。特定の時間あたりの平均反響数は、密度パラメータで指定します。密度の規則性または不規則性は、拡散パラメータで制御します。

今日のコンピュータでは、コンボリューションリバーブを使用した、実際の空間の反響特性のサンプリングも可能になりました。この空間特性のサンプリングデータは、「インパルスレスポンス」(IR)と呼ばれています。

コンボリューションリバーブでは、空間の反響特性の IR データを用いて音声信号の畳み込み(結合)を行います。Space Designer コンボリューションリバーブを参照してください。