このセクションで説明するパラメータにより、EVD6 の全体的な音量およびステレオ特性が決まります。
実物の D6 とは異なり、EVD6 はステレオ出力を備えています。設定には「Stereo Spread」パラメータを使用します。これは、「Key」と「Pickup」の 2 つのセクションで構成されています。
「Pickup」パラメータでは、両方のピックアップが有効な場合(Upper + Lower および Upper - Lower モード)、2 つのピックアップの信号にステレオの広がりを加えることができます。
「Key」パラメータでは、パン位置をキースケールでモジュレートできます。つまり、演奏するキーボードのキー位置によって、パン位置が変化します。
上記の 2 種類のステレオ効果は同時に使用できます。その場合、2 つのステレオ効果は自動的にミックスされます。「Stereo Spread」ボタン周囲のリング部分には、両方のパラメータの設定状態がグラフィカルに表示されます。
ピックアップパンの位置は、リング内の赤く短い線で示されます。
キースケールの範囲は、暗緑色の領域で示されます。
丸いボタンの下半分(Pickup)を上下にドラッグします。「Pickup」値を大きくすると、2 つのピックアップの信号が中心から左右に離れていきます。
このパラメータを最大に設定すると、音を極端に左右に広げることができます。
丸い「Stereo Spread」ボタンの上半分(Key)を上下にドラッグします。中央の位置は MIDI ノート番号 60(C3)です。
このパラメータを最大に設定すると、MIDI ノート番号 60 でパン位置の左右の広がりが(半音単位で)最大になります。