ディスク容量と帯域幅に余裕がある場合は、オーディオを圧縮しないことをお勧めします。非圧縮オーディオには、通常 8 ビットサンプル(電話レベルの音質)または 16 ビットサンプル(CD レベルの音質)が使用されます。(「Compressor」ではサンプルあたり 64 ビット浮動小数点と、最高サンプルレート 192 kHz がサポートされています。)ディスク容量と帯域幅に制限がある場合は、オーディオを圧縮する必要があります。ただし、オーディオに必要なディスク容量はビデオより少ないため、ビデオほど高い倍率で圧縮する必要はありません。
オーディオコーデックの 2 つの重要なコンポーネントは、サンプルレートとサンプルサイズです。サンプルレートはサウンド品質を設定し、サンプルサイズはサウンドのダイナミックレンジを設定します。QuickTime オーディオコーデックでは、ソースメディアファイルのサンプルレートとサンプルサイズの両方を設定できます。
デジタル化されたサウンドは、さまざまな周波数レートで取り込まれるサウンドサンプルから構成されます。1 秒当たりのサウンドサンプルが増加すると、サウンドの品質も高くなります。たとえば、オーディオ CD では 44.1 kHz のサンプルレートが使用され、DVD では 48 kHz、電話網を介した音声では 8 kHz が使用されます。サウンドの性質に合わせてサンプルレートを選択してください。音楽は周波数範囲が広いため、音声よりも高いサンプルレートを選択する必要があります。発話音声の周波数範囲は狭いため、低いサンプルレートでも中程度のオーディオ品質を維持できます。通常は、使用可能なサンプルレートのうち最高のレートを選択してください。
サンプルレートを下げれば、メディアファイルを 5:1 の比率まで縮小することが可能です。この場合、8 ビットのサンプリングを使用したときほどではないものの、オーディオ品質は劣化します。以下の表は、一般的なサンプルレートと、各レートで予想される対応オーディオデバイスを示したものです。
サンプルレート | 対応オーディオデバイス |
---|---|
48 kHz | DAT/DV/DVD |
44 kHz | CD |
22 kHz | FM ラジオ |
8 kHz | 電話 |