オーディオ Podcasting のワークフロー

「Compressor」を使えば、MPEG-4 出力フォーマットを元にして機能を高めたオーディオ Podcast を簡単に作成できます。高機能オーディオ Podcast には、アートワークや URL が割り当てられたチャプタマーカーや Podcast マーカーなどの Podcasting 情報、さまざまなテキスト注釈を含めることができます。オーディオ Podcast を作成するには、以下の手順に従います。

ステージ 1: オーディオのみを出力するように MPEG-4 出力を設定する

オーディオのみの出力(Podcast など)用に MPEG-4 設定を行うには、以下の手順に従います。

MPEG-4 の「エンコーダ」パネルを開いてオーディオのみの出力メディアファイル用の設定を行うには
  1. 「インスペクタ」ウインドウで「エンコーダ」パネルをクリックし、「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから「MPEG-4」を選択します。

  2. 「ビデオ」ボタンをクリックし、「ビデオ」パネルを開きます。

  3. 「ビデオ有効」チェックボックスの選択を解除します。

  4. 「オーディオ」タブをクリックして「オーディオ」パネルを開きます。

  5. 「オーディオ有効」チェックボックスを選択します。

    これで、MPEG-4 出力はオーディオのみ(.m4a)のファイルになります。「オーディオ」パネルで、その他の設定も必要に応じて設定できます。

ステージ 2: Podcast 情報が含まれるようにする

Podcast 情報が含まれるようにするには、以下の手順に従います。

Podcast 情報が含まれるように MPEG-4 出力を設定するには
  1. 「インスペクタ」ウインドウの下部にある「拡張 Podcast(m4a ファイル)」チェックボックスを選択します。

    Figure. Video tab with the Video Enabled checkbox deselected and the "Allow Podcasting information" checkbox selected.

    このチェックボックスは、「ビデオ」パネルで「ビデオ有効」の選択を解除している場合のみ使用できます。このチェックボックスを選択すると、追加する注釈、アートワークや URL が割り当てられたチャプタマーカーや Podcast マーカーが出力メディアファイルに埋め込まれるようになります。

  2. 設定を保存し、ソース・メディア・ファイルのターゲットにその設定を適用できるようにします。

ステージ 3: ソース・メディア・ファイルのターゲットに設定を適用する

ソース・メディア・ファイルのターゲットに設定を適用し、この設定で出力メディアファイルに追加できる Podcasting 情報を構成できるようにする必要があります。詳細については、ソースメディアファイルに設定を割り当てるを参照してください。

ステージ 4: 出力メディアファイルの注釈を入力する

注釈(制作者のクレジット、キーワード、著作権情報など)を追加することができます。

「追加情報」タブを開いて注釈を入力するには
  1. ソース・メディア・ファイルで作成されたジョブのターゲット以外の領域をクリックします。

    「インスペクタ」ウインドウに「A/V 属性」、「追加情報」、および「ジョブ操作」タブが表示されます。

  2. 「追加情報」タブをクリックします。

  3. 「追加情報」タブでは、タイトル、アーティストなどの注釈を出力メディアファイルに追加できます。

    Figure. Additional Information tab.
  4. 出力メディアファイルに追加する項目を「注釈を追加」ポップアップメニューから選択します。

    選択した項目が「注釈」列に表示されます。

  5. 項目の「値」列をダブルクリックし、テキストの注釈を入力します。

  6. 出力メディアファイルに追加する注釈ごとにこの作業を繰り返します。

詳細については、「インスペクタ」とソースメディアファイルを使うを参照してください。

ジョブを選択した状態で、「ジョブ操作」タブを使って、出力メディアファイルを自動的に iTunes ライブラリのプレイリストに追加することもできます。詳細については、アクションを追加するおよびジョブ操作についてを参照してください。

ステージ 5: 出力メディアファイルのマーカーを作成して設定する

出力メディアファイルのチャプタマーカーと Podcast マーカーの追加や設定は、「プレビュー」ウインドウから実行できます。マーカーは手動で追加できるほか、チャプタマーカーのリストを読み込んで追加する方法もあります。各チャプタマーカーと Podcast マーカーには名前を付けることができます。また、URL を追加したり、アートワークとして静止画像を追加したりできます。

「MPEG-4」インスペクタウインドウの下部にある「マーカーイメージを次のサイズに合わせる」設定に値を入力して、マーカーイメージのサイズを制御することもできます。

再生時、アートワークは URL と一緒に表示されます(視聴者はクリックして Web ブラウザで表示できます)。

「プレビュー」ウインドウでのマーカーの追加や設定の詳細については、「マーカーとポスターフレームを使って作業する」を参照してください。

ステージ 6: ジョブを実行して出力メディアファイルを検証する

注釈やマーカーを追加したジョブを実行し、出力メディアファイルを作成します。

エンコード処理を完了した出力メディアファイルは、「QuickTime Player」で開いてマーカー、URL、アートワークが意図した通りに表示されているか検証できます。