Dolby Digital Professional ファイルの作成についての一般情報

Dolby Digital Professional AC-3 ファイルを設定およびエンコードする際に留意すべきいくつかの点を以下に示します。

ソースメディアファイルについて

ソースメディアファイルから Dolby Digital Professional 出力ファイルをエンコードする際に注意すべきガイドラインがいくつかあります。

フォーマットに応じて、ファイルにシングルチャンネル(モノラル)、デュアルチャンネル(ステレオ)、または複数チャンネルを含めることができます。「Compressor」は、これらの構成すべてで Dolby Digital Professional をサポートします。

Dolby Digital Professional エンコードに使用するためのサウンドファイルは、以下の規則に適合している必要があります:

  • すべてのソースファイルが同じ長さである必要があります。(長さが同じでない場合、「Compressor」は、最長のファイルの長さに一致するように AC-3 ストリームの長さを設定します。)

  • すべてのファイルのサンプルレートが(DVD で必須の)48 kHz になっている必要があります。

  • AC-3 ストリームのサンプリング数は、1536 の倍数になっている必要があります。選択した入力ファイルにそれだけのサンプリング数がない場合、「Compressor」はファイルの終わりにデジタルの無音部分を追加します。

メモ: 「Compressor」は、サンプルあたり最大 64 ビット浮動小数点までのサラウンドサウンドと高解像度オーディオのほか、さらに最大 192 kHz のサンプルレートが含まれている、あらゆる種類のソースファイルをサポートできます。

エンコーダ設定のプレビューについて

Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルで行った設定はプレビューすることができません。USB や FireWire、その他コンピュータからの出力に外部のサラウンドサウンド・デバイスを接続している場合、異なるチャンネルに割り当てられたオーディオを聞くことができますが、「ダイアログ正規化」や「圧縮プリセット」といった設定は取り込まれません。

重要: オーディオ出力は Dolby Digital フォーマットではないため、光出力を使って各チャンネルに割り当てられているオーディオを確認することはできません。

設定を確認するには、バッチを実行して、その結果を聞いてみるしかありません。設定が不確かな場合は、「プレビュー」ウインドウを使い、テストとしてソースの一部分をエンコードしてください。

AC-3 ファイルをソースメディアファイルとして Compressor バッチに読み込むことができます。「Compressor」には Dolby Digital デコーダが内蔵され、AC-3 ファイルをデコードするのに使用されます。このデコーダによって、Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルで行った変更が正しく適用されるので、外部の Dolby Digital デコーダを用意しなくても、エフェクトを確認することができます。また、AC-3 ファイルを別のフォーマットにトランスコードすることもできます。

メモ: コンピュータに外部のサラウンドサウンド・システムを接続していない場合、サラウンドサウンド AC-3 ファイルはステレオにダウンミックスされます。