「Motion」には、再生からウインドウおよび「インスペクタ」の表示やツールの操作まで、プロジェクトのほとんどすべての面を制御できるメニューコマンドとキーボードショートカットがあります。「コマンドエディタ」では、「Motion」で使用するコマンドやキーボードショートカットの検索や参照ができます。さらに、キーボードショートカットをカスタマイズして、「Motion」を円滑に操作できるようにすることができます。
このセクションでは、「コマンドエディタ」を使って、キーボードショートカットを編集する方法について説明します。
「コマンドエディタ」の検索ツールを使って、キーボードコマンドの検索、コマンドの説明の表示、グラフィック表示のキーボードで強調表示されたキーの組み合わせのプレビューを行います。ショートカットの編集やショートカットの作成だけでなく、読み込み/書き出しが可能なショートカットのセットを必要な数だけ保存し、ほかのユーザが使用できるようにすることができます。ほかのアプリケーションのキーボードコマンドに慣れている場合、「コマンドエディタ」を使って、それらのコマンドを「Motion」で使用するデフォルトのコマンドセットに置き換えることができます。
「Motion」では、英語、日本語、フランス語、およびドイツ語に合わせて、4 種類の組み込みのキーボードショートカットが用意されています。
「Motion」>「コマンド」>「カスタマイズ」と選択します。
「コマンドエディタ」が表示されます。
「コマンドエディタ」の上半分には、バーチャルキーボードが表示されます。下半分に表示される「コマンドリスト」には、メニューコマンドがグループ別に並べられ、該当する場合はキーの組み合わせと共に、各コマンドの簡単な説明が表示されます。
バーチャルキーボードのキーは色分けされており、キーを操作するとコマンドの種類をすぐに確認することができます。たとえば、「再生」(スペースバー)や「記録」(A キー)などのトランスポートコマンドはライトブルーで表示され、配置コマンドはピンクで表示されます。「コマンドリスト」の左側に表示される「コマンドグループ」ウインドウには、カラーキーが表示され、クリックして確認することができます。
ショートカットに割り当てられているキーには、白い点でマーキングされています。特にマーキングされていないキーは割り当てられていないキーです。いくつかのキーは斜線で網掛けされ、システムでの使用に予約されていることを示しています。
「Motion」では、コンピュータのセットアップ時に指定した言語による標準のコマンドセットがデフォルトで使用されます。
「Motion」>「コマンド」と選択し、サブメニューからコマンドセットを選択します。
「コマンドエディタ」が開いている場合は、左上のポップアップメニューからコマンドセットを選択します。
コマンドセットを選択すると、コマンドセットのキーボードショートカットが「Motion」で使用できるようになります。
「コマンドリスト」には、「Motion」メニューやコマンドのタイプ(「配置」、「ツール」、「トランスポート」、「移動」、「表示」、および「マーク」)に振り分けられたいくつかのコマンドグループが表示されます。グループをクリックすると、コマンドリストがフィルタされ、そのグループのコマンドとキーボードショートカットのみが表示されます。
「コマンドエディタ」の右上隅にある検索フィールドを使うと、コマンドまたは対応するキーボードのキーを見つけることができます。コマンド名、説明、またはキーボードショートカットを条件に検索できます。
「コマンドエディタ」で検索フィールドをクリックして、検索するキーボードショートカットを説明する言葉を入力します。
「コマンドリスト」には検索結果がただちに表示され、検索した言葉に関連するすべてのコマンドとキーの組み合わせがリストされます。
検索フィールドのポップアップメニューからカテゴリを選択し、検索対象を絞ることができます。メニュー項目には、「すべて」、「コマンド」、「説明」、および「キーボードショートカット」のカテゴリがあります。
メモ: 検索フィールドに入力するときは、Shift キーを使って大文字を入力しないでください。検索フィールドは、Shift キーをキーボードショートカットの修飾キーとして判断します。
検索フィールドをバーチャルキーボードと一緒に使用して、キーボードショートカットを強調表示することができます。
検索フィールドの左側にあるキーボードを強調表示するボタンをクリックします。
キーボードが暗く表示されます。
検索フィールド内をクリックして入力します。
「Motion」によって、入力条件に従ってコマンドリストがフィルタされ、検索対象の用語に関連するキーが強調表示されます。
たとえば、以下の図では、「リップル」という言葉で検索すると、「リップル削除」コマンドの 2 つのキーボードショートカットが表示され、バーチャルキーボードではそのコマンドのキーが強調表示されます。
メモ: キーボード強調表示ボタンをオフにすると、コマンドのキーだけが強調表示されます。キーボードショートカットの一部である修飾キー(Command、Shift、Option、および Control)は強調表示されません。
「コマンドエディタ」の上部に表示される修飾キーボタン(「Command」、「Shift」、「Option」、および「Control」)によって、これらの修飾キーとどのキーが組み合わされているかを確認できます。
「コマンドエディタ」の上部にある 4 つの修飾キーボタンのいずれかをクリックします(または、バーチャルキーボードのいずれかの修飾キーをクリックします)。
選択した修飾キーと組み合わせるように割り当てられたキーは、暗灰色の点でマーキングされて表示されます。
必要に応じて、ほかの修飾キーボタン(またはバーチャルキーボードの修飾キー)をクリックし、キーの組み合わせを確認します。
アップデートされたバーチャルキーボードでは、どのキーが、組み合わせた修飾キーを使用するショートカットに割り当てられているかを確認できます。
ショートカットのカスタマイズは「コマンドエディタ」で簡単にできます。デフォルトの標準セットには、ショートカットが定義されていないコマンドも含まれているため、それらのコマンドに新しいショートカットを割り当てたい場合があります。標準セットに変更を加えることはできないため、このセットを複製してから、新しい複製セットをカスタマイズします。
「コマンドエディタ」の上部にあるポップアップメニューから「複製」を選択します。
ダイアログが表示され、新しいセットに名前を付けることが求められます。
ダイアログで名前を入力し、「OK」をクリックします。
新しい複製セットが保存され、ポップアップメニューの一番下に名前が表示されます。また、最上位の「Motion」>「コマンド」メニューの一番下にも表示されます。
割り当てられたキーボードショートカットの複製セットができれば、キー設定を変更して、新しいまたは変更したショートカットを作成することができます。
「コマンドエディタ」の検索フィールドを使って、キーボードショートカットを割り当てるコマンドを見つけて選択します。
また、「コマンドリスト」を参照してコマンドを見つけることもできます。
コンピュータのキーボードを使って、コマンドに使うキーの組み合わせを押します(たとえば、Shift + Option + T キー)。
キーの組み合わせがコマンドに割り当てられていない場合、バーチャルキーボードの表示には新しいキーの割り当てが反映されます。新しく割り当てられたキーには暗灰色の点が表示されます。コマンドが色分けされたコマンドグループに属する場合は、キーに色が付けられます。
キーの組み合わせがすでにコマンドに割り当てられている場合は、「Motion」は現在の割り当てを表示し、それを変更するかどうかを確認するダイアログを表示します。
コマンドセットを変更した後、以下の方法で変更内容を保存できます。
「コマンドエディタ」の右下隅にある「保存」ボタンをクリックします。
変更を保存せずに「コマンドエディタ」を閉じると、「Motion」からコマンドセットを保存するように求められます。
削除するコマンドセットを操作していることを確認し、「コマンドエディタ」の上部にあるポップアップメニューから「削除」を選択します。
ダイアログが表示されます。
「削除」をクリックします。
コマンドセットが削除され、標準セットが有効なコマンドセットになります。
コマンドセットを保存した後、それを書き出してバックアップを作成したり、ほかのユーザと共有したりすることができます。書き出したコマンドセットを保存したファイルは、後で「Motion」に読み込むことができます。
必要に応じて、ポップアップメニューで書き出すコマンドセットを有効にし、以下のいずれかの操作を行います:
「コマンドエディタ」のポップアップメニューから「書き出し」を選択します。
「Motion」>「コマンド」>「書き出し」と選択します。
「保存」ダイアログが表示されます。
書き出すコマンドセットを保存する場所に移動し、「名前」フィールドに名前を入力します。
「OK」をクリックします。
「.commandset」という拡張子の付いたファイルが、指定した場所に保存されます。
以下のいずれかの操作を行います:
「コマンドエディタ」のポップアップメニューから「読み込み」を選択します。
「Motion」>「コマンド」>「読み込み」と選択します。
「開く」ダイアログが表示されます。
コマンドセットのファイルの保存場所へ移動し、ファイルを選択して「開く」をクリックします。
新しいコマンドセットが「Motion」>「コマンド」サブメニューおよび「コマンドエディタ」のポップアップメニューに追加されます。
同じ名前のコマンドセットがある場合は、名前の変更を求めるダイアログが表示されます。