ドロップシャドウ

ドロップシャドウは、デフォルトでは、ライトがレイヤーを照らしているかのようにレイヤーの背後に映し出される暗い半透明のオフセットシェイプになります。ドロップシャドウは、適用しているレイヤーと同じサイズです。ただし、ブラーが適用されたドロップシャドウは多少拡大されることがあります。

ドロップシャドウによって奥行きが生まれるので、前面のレイヤーが浮き上がっているように見えます。このため、ドロップシャドウは、2 つの重なり合ったレイヤーの間に存在する空間の印象を生み出すために頻繁に使用されます。

Figure. Canvas window showing images with a drop shadow applied.

また、ドロップシャドウは背面のレイヤーの重なり合っている領域を暗くするためにも使用されます。したがって、前面のテキストにドロップシャドウを追加すると、多くの場合テキストが読みやすくなります。

Figure. Canvas window showing a text object with and without a drop shadow.

「インスペクタ」や HUD には各レイヤーにドロップシャドウのパラメータがあるため、レイヤーにドロップシャドウを簡単に追加できます。追加されたドロップシャドウは、キャンバスで操作できます。

ヒント: 「Motion」には、3D レイヤーで照明を使用するときに正確なキャストシャドウを生成する機能も用意されています。キャストシャドウについて詳しくは、「シャドウ」を参照してください。

重要: テキストレイヤーには、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルに追加のドロップシャドウのパラメータがあります。テキストレイヤーのドロップシャドウについて詳しくは、「ドロップシャドウを追加する」を参照してください。

キャンバスでドロップシャドウを調整する

オンスクリーンコントロールを使って、レイヤーのドロップシャドウを対話形式で変更することができます。

「ドロップシャドウ」ツール

ツールバーで「ドロップシャドウ」ツールを選択すると、ドロップシャドウが有効になり、選択したレイヤーにオンスクリーンコントロールが使えるようになります。

Figure. Canvas window showing Drop Shadow onscreen controls.

各角にある 4 つのハンドルはドロップシャドウのブラーの調整に使うことができます。ドロップシャドウの境界ボックス内の任意の位置にドラッグすることで、影の角度と長さの両方を同時に変更できます。

ドロップシャドウのブラーを調整するには
  1. ツールバーの 2D ツール・ポップアップ・メニューから「ドロップシャドウ」ツールを選択します。

  2. キャンバスでコーナーハンドルを内側にドラッグしてドロップシャドウのブラーを減少させるか、外側にドラッグして増加させます。

レイヤーのドロップシャドウを移動するには
  1. ツールバーの 2D ツール・ポップアップ・メニューから「ドロップシャドウ」ツールを選択します。

  2. ドロップシャドウの境界ボックス内でドラッグして移動します。

「情報」インスペクタ内のドロップシャドウコントロール

キャンバスや HUD のドロップシャドウのコントロールに加えて、各レイヤーには「情報」インスペクタにドロップシャドウのパラメータがあります。

選択したレイヤーのドロップシャドウのオンとオフを切り替えるには、インスペクタの「ドロップシャドウ」カテゴリの横にあるアクティブ化チェックボックスを使用します。「ドロップシャドウ」カテゴリの右側にある「表示」をクリックすると、追加のコントロールが表示されます。

  • カラー: ドロップシャドウのカラーを設定するカラーコントロールです。デフォルトのカラーは黒です。
  • 不透明度: ドロップシャドウの透明度を設定するスライダです。
  • ブラー: ドロップシャドウの柔らかさを指定するスライダです。
  • ディスタンス: レイヤーのドロップシャドウがどの程度レイヤーに近づいているか、または離れているかを設定するスライダです。ドロップシャドウを遠くに離すと、コンポジションの中でレイヤーとその背後にあるすべてのレイヤーとの間の距離が長くなったように見えます。
  • アングル: ドロップシャドウの方向を変更できるダイヤルです。ドロップシャドウの「アングル」を変更すると、影を作るライトの見かけ上の方向が変わります。
  • 固定ソース: このチェックボックスを選択すると、カメラやテキストの動きに関係なく、固定されている光源からドロップシャドウが放たれるように振る舞います。