オーディオをタイミング変更する

「Motion」では、オーディオクリップまたはチャンネルをタイミング変更して、再生の速度を速く/遅くしたり、異なる速度で再生したりできます。

メモ: ビデオをタイミング変更すると、それと一緒に、素材に接続されているオーディオがタイミング変更されます。オーディオとビデオのリンクを解除し、それらを別々にタイミング変更できます。フッテージのタイミング変更について詳しくは、「リタイミング」を参照してください。

「インスペクタ」に表示されるタイミングコントロール

「情報」インスペクタには、オーディオ・オブジェクトごとにタイミングパラメータが表示されます。

  • 速度: オーディオクリップの速度をパーセント単位で設定します。デフォルト値は 100 %です。100 より小さい値に設定すると、オーディオクリップの再生が最初の速度よりも遅くなり、オーディオクリップの継続時間が長くなります。100 より大きい値に設定すると、オーディオクリップの再生が最初の速度よりも速くなり、オーディオクリップの継続時間が短くなります。
  • イン: オーディオクリップのイン点を設定します。このパラメータを調整すると、指定のフレームへオーディオクリップのイン点が移動されますが、オーディオクリップの継続時間は変更されません。
  • アウト: オーディオクリップのアウト点を設定します。このパラメータを調整すると、指定のフレームへオーディオクリップのアウト点が移動されますが、オーディオクリップの継続時間は変更されません。
  • 継続時間: オーディオクリップの合計の継続時間を設定します。「継続時間」を調整すると、速度とアウト点にも影響します。
  • 継続時間の終了: 継続時間の終了時に延長されるクリップのフレーム数を設定します。この値は、「終了時の状態」が「なし」以外の値に設定されている場合にのみ調整できます。

「オーディオタイムライン」でトラックの速度を調整する

「オーディオタイムライン」でも、オーディオトラックのタイミングを変更できます。

重要: マルチチャンネルのオーディオファイルのすべてのチャンネルに変更を反映させるには、「オーディオタイムライン」で調整を行う前に「オーディオ」リストですべてのトラックを選択します(または Command + A キーを押します)。

オーディオクリップの継続時間を短くして再生を速めるには
  1. 「オーディオタイムライン」で、ポインタを緑色のバーの末尾に置きます。

  2. Option キーを押したまま(リタイミングポインタが表示されます)、緑色のバーの末尾を左へドラッグします。

    ドラッグ中は、クリップの継続時間と速度がツールヒントに表示されます。

    Figure. Timeline tab showing audio clip being shortened with the retiming pointer.
オーディオクリップの継続時間を延長して再生を遅くするには
  1. 「オーディオタイムライン」で、ポインタを緑色のバーの末尾に置きます。

  2. Option キーを押したまま(リタイミングポインタが表示されます)、緑色のバーの末尾を右へドラッグします。

    ドラッグ中は、クリップの継続時間と速度がツールヒントに表示されます。

オーディオクリップをループ再生する

クリップのループは、クリップの継続時間を延長するもう 1 つの方法です。「オーディオタイムライン」でクリップを調整することにより、クリップを簡単にループできます。繰り返されたオーディオクリップが最後のフレームになると、最初のフレームからオーディオの再生が開始されます。

オーディオクリップをループ再生するには
  1. 「オーディオタイムライン」で、ポインタをクリップの末尾付近に置きます。

  2. Option + Shift キーを押したまま(ループポインタが表示されます)、緑色のバーの末尾を左へドラッグします。

    ドラッグ中は、クリップのイン点とアウト点、継続時間、およびループ継続時間がツールヒントに表示されます。

    Figure. Timeline tab showing audio track being looped.

    「オーディオタイムライン」では、ループするクリップにはループの開始と終了を示す境界が表示されます。

    クリップのバーにあるループ開始境界はインタラクティブです。この境界を移動すると、クリップのループポイントも変わります。

オーディオクリップのループポイントを変更するには
  • ループ開始境界を左または右にドラッグします。

    クリップのループの終点は、ドラッグに対応する形で移動します。