「パラメータ」ビヘイビアの「オーディオ」

「Motion」には、プロジェクトでオーディオ主導のアニメーションを生成するために利用できる簡単で自動化された方法として、「オーディオ」パラメータビヘイビアがあります。ほかのビヘイビアはオブジェクト全体に適用されますが(通常、一度に複数のパラメータを変更します)、「パラメータ」ビヘイビアはオブジェクトのパラメータに適用されます。「オーディオ」パラメータビヘイビア(「ビヘイビア」ライブラリの「パラメータ」カテゴリおよびツールバーの「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューで選択できます)を使って、音楽のビートをパーティクルシステムのパルスで表したり、オーディオトラックの低音の振幅をオブジェクトの不透明度の度合いで示したりすることができます。

「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューを使用して「オーディオ」パラメータビヘイビアを適用するには
  1. 「プロジェクト」パネルの「オーディオ」リストまたは「メディア」リストで、トラックを選択します。

  2. ツールバーで「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューから「パラメータ」>「オーディオ」と選択します。

    Figure. Add Behavior pop-up menu in the toolbar.

    「オーディオ」パラメータビヘイビアがプロジェクトに追加されます。しかし「ソースオーディオ」はまだ適用されていません。

  3. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 「ビヘイビア」インスペクタで「対象」ポップアップメニュー(「ソースオーディオ」行にあります)をクリックし、ソースのオーディオトラックを選択します。

    • オーディオクリップ(またはオーディオ付きのビデオクリップ)を「プロジェクト」パネルの「メディア」リストから「ビヘイビア」インスペクタにある「ソースオーディオ」ウェルへドラッグします。

ショートカットメニューを使用して「オーディオ」パラメータビヘイビアを適用するには
  1. 「オーディオ」リストで、トラックを選択します。

  2. 「オーディオトラック」インスペクタで、Control キーを押しながらオーディオパラメータ(たとえば「レベル」)をクリックし、ショートカットメニューの「パラメータビヘイビアを追加」サブメニューから「オーディオ」を選択します。

    「オーディオ」パラメータビヘイビアがプロジェクトに追加されます。しかし「ソースオーディオ」はまだ適用されていません。

  3. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 「ビヘイビア」インスペクタで「対象」ポップアップメニュー(「ソースオーディオ」行にあります)をクリックし、ソースのオーディオトラックを選択します。

    • オーディオクリップ(またはオーディオ付きのビデオクリップ)を「プロジェクト」パネルの「メディア」リストから「ビヘイビア」インスペクタにある「ソースオーディオ」ウェルへドラッグします。

    「パラメータ」ビヘイビアの追加方法について詳しくは、「「パラメータ」ビヘイビアを適用する」を参照してください。

オーディオ

「パラメータ」ビヘイビアの「オーディオ」は、オーディオトラックの特定の情報の解析を実行して、その解析に基づきアニメーションカーブをパラメータに適用します。

「インスペクタ」のパラメータ
  • ソースオーディオ: オーディオデータを読み取るオーディオトラックを設定します。プロジェクト内のいずれか 1 つのオーディオトラックか、またはマスタートラックに設定できます。オーディオクリップまたはオーディオを含むビデオクリップを「ソースオーディオ」ウェルにドラッグするか、ポップアップメニューで、オーディオの解析に使うソースを選択します。

    メモ: 「パラメータ」ビヘイビアの「オーディオ」をオブジェクトに適用するには、「オーディオタイムライン」のビヘイビアの位置にオーディオが表示されている必要があります。

  • オーディオグラフ: フレームごとのビヘイビアによって解析されたソースオーディオのデータを視覚的に表現するグラフです。
    Figure. Inspector tab showing Audio Graph.

    オーディオグラフの下の「再生」ボタンを押して再生を開始すると、その再生している間は、選択したソースオーディオのデータが表示されます。オーディオ解析を行うと、「オーディオグラフ」領域に進行状況バーが表示されます。

    「低帯域」、「高帯域」、「フロア」、および「上限」の値は、グラフの下側または右側の小さい三角形をドラッグすることで設定できます。グラフの下にある 4 つのスライダを使用することで、解析のための周波数や値に関係なく数値を設定できます。

  • 低帯域: オーディオ解析の低帯域のしきい値を設定します。この値より高いオーディオ周波数のみが解析されます。値の範囲は 1 Hz ~ 22,050 Hz です。
  • 高帯域: オーディオ解析の高帯域のしきい値を設定します。この値より低いオーディオ周波数のみが解析されます。値の範囲は 1 Hz ~ 22,050 Hz です。
  • フロア: オーディオ入力の最小値を設定します。これより低い結果は無視されます。値の範囲は、0 ~ 1 です。
  • 上限: オーディオ入力の最大値を設定します。これより高い結果は無視されます。値の範囲は、0 ~ 1 です。
  • なめらかさ: 結果のカーブを滑らかに表示するためにウインドウサイズを設定します。0 以外の値を設定すると、エラー許容度 1 %でキーフレームの除去が開始されます。値の範囲は、0 ~ 10 です。このパラメータは「反応の対象」パラメータが「振幅」に設定されている場合のみ使用できます。

    メモ: オーディオファイルによっては、「滑らかさ」の値が 7 より大きいとオーディオ再生が同期しなくなることがあります。

  • 感度: 遷移を検出する感度を設定します。値の範囲は 0 %~ 100 %です。このパラメータは「反応の対象」パラメータが「遷移」に設定されている場合のみ使用できます。
  • アタック: このアニメーションカーブは、カーブの最初のキーフレームと「オーディオ」ビヘイビアで生成されたカーブのピークとの間にあるフレームのオフセット量を示します。最初の値からピークに達するまでのカーブに含まれるフレームの数を「アタック」と呼びます。このパラメータは「反応の対象」パラメータが「遷移」に設定されている場合のみ使用できます。
    Figure. Keygrame graph showing the attack side of the curve.
  • リリース: このアニメーションカーブは、カーブの最後のキーフレームと「オーディオ」ビヘイビアで生成されたカーブのピークとの間にあるフレームのオフセット量を示します。ピークから最後の値に達するまでのカーブに含まれるフレームの数を「リリース」と呼びます。このパラメータは「反応の対象」パラメータが「遷移」に設定されている場合のみ使用できます。
  • ディレイ: 表示されるキーフレームをオフセットするためのディレイ(フレーム数)を設定します。
  • 調整: オーディオの解析結果に影響を与える調整係数を設定します。
HUD コントロール

HUD には、「ソースオーディオ」、「反応の対象」、「グラフの範囲」、「オーディオグラフ」、「調整」、および「適用」コントロールが表示されます。