シェイプ、マスク、およびペイントストロークについて

シェイプとマスクはいずれもベクトルベースのオブジェクトで、数理曲線を定義するコントロールポイントを使って描き、編集を行います。シェイプ内の各コントロールポイントは何らかのコーナーまたはカーブを定義し、シェイプを構成する実際のスプラインによって、これらのコントロールポイントが点と点を線で結ぶ描画のように結合されます。どのようなシェイプでも、そのコントロールポイントを移動または編集するか、「シェイプ」ビヘイビアを適用することで、編集またはアニメートすることができます。

「シェイプ」ビヘイビアは、特にシェイプとマスクに適用する目的で作成されたものであり、コントロールポイントの位置の反復、コントロールポイントのトラッキング、時間の経過に合わせたシェイプの描画(「なぞり描き」)、コントロールポイントの位置のランダム化やリグルなどの処理を実行します。「Motion」のすべてのレイヤーと同様に、「基本モーション」、「パラメータ」、および「シミュレーション」の各ビヘイビアをシェイプに適用することもできます。

ペイントストロークはシェイプの 1 つであり、これを作成するには 2 通りの方法があります。ツールバーの「ペイントストローク」ツールを使ってキャンバスにストロークを「ペイント」する方法と、既存のシェイプのアウトラインを修正する方法です。「ペイントストローク」ツールでは、ベジェや B スプラインシェイプのようにポイントごとにシェイプを描くのではなく、スタイラスペンとグラフィックタブレット(またはマウス)を使ってペイントストロークを作成できます。ほかのシェイプのアウトラインパラメータを共有する以外に、ペイントストロークに固有のツールセットを使って、ペイントブラシの外観を変えたり、ストロークでパーティクルタイプのエフェクトを作成したりすることができます。ペイントストロークには、「シーケンスペイント」と呼ばれる特別なビヘイビアがあります。このビヘイビアを使うと、不透明度、回転、調整などのストロークパラメータを時間の経過に伴って連続で変えていくことができます。

ペイントストローク機能は、リタッチツールでもロトスコープツールでもなく、デザインおよびグラフィックツールです。

メモ: ペイント機能を使うときは、スタイラスペンとグラフィックタブレットを使うことをお勧めします。ペイントストロークは、マウスを使って作成することもできますが、スタイラスペンを使った方が、よりスムーズにストロークを作成できます。

シェイプは数学的に定義されるので、シェイプのベクトル特性を利用することで、不要なアーチファクトを生じることなく、どのようなサイズにでも変更が可能です。解像度にまったく依存しないという点では、シェイプは読み込まれた PDF オブジェクトと似ています。

シェイプまたはシェイプスタイルを「ライブラリ」に保存できます。つまり、シェイプを作成またはアニメートしたら、今後のプロジェクトで使うためにそのシェイプを「ライブラリ」に保存しておくことができます。また、カスタムグラデーションによる塗りつぶしや修正したブラシストロークなど、シェイプのスタイルだけを保存することもできます。