フィルタを適用する/取り除く

「Motion」では、フィルタがイメージレイヤー(静止画像、ビデオクリップ、シェイプなど)を変更します。フィルタは、キャンバス、「レイヤー」リストまたは「タイムライン」内で、イメージレイヤーに適用されます。適用されたフィルタは、そのターゲットレイヤー(またはレイヤーが含まれているフォルダ)に接続され、「レイヤー」リストと「タイムライン」のレイヤーリストでその下にネストされます。

重要: 一部のフィルタはグループをラスタライズすることもあります。グループをラスタライズするとビットマップイメージに変換されます。2D グループは、どのフィルタを適用した場合でもラスタライズされます。3D グループの場合は、特定のフィルタを適用したときにラスタライズされます。ラスタライズについて詳しくは、「フィルタとラスタライズ」を参照してください。

フィルタを適用するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • フィルタを「ライブラリ」スタックから、キャンバス、「レイヤー」リスト、「タイムライン」内のオブジェクトまでドラッグします。

  • キャンバス、「レイヤー」リスト、または「タイムライン」でオブジェクトまたはフォルダを 1 つ選択して、「ライブラリ」からフィルタを 1 つ選択し、プレビュー領域にある「適用」をクリックします。

  • キャンバス、「レイヤー」リスト、または「タイムライン」内でオブジェクトを選択し、ツールバーの「フィルタを追加」ポップアップメニューからオプションを選択します。

    Figure. Add Filter pop-up menu in the toolbar.

フィルタがイメージレイヤーに適用されます。

メモ: 「ライブラリ」にあるフィルタを「レイヤー」リスト内の別のエフェクトオブジェクト(ビヘイビアまたは別のフィルタ)に適用することはできますが、フィルタが影響を及ぼすのはエフェクトオブジェクトではなく、親のイメージレイヤーです。

「レイヤー」リストまたは「タイムライン」からフィルタを削除するには
  • 「レイヤー」リストまたは「タイムライン」内のオブジェクトに適用されているフィルタを選択し、以下のいずれかの操作を行います:

    • 「編集」>「削除」と選択します(または Delete キーを押します)。

    • 「編集」>「カット」と選択します(または Command + X キーを押します)。

    • Control キーを押しながらフィルタをクリックし、ショートカットメニューの「カット」または「削除」を選択します。

      プロジェクトからフィルタが削除されます。

「フィルタ」インスペクタからフィルタを削除するには
  • 「フィルタ」インスペクタでフィルタを選択して、以下のいずれかの操作を行います:

    • 「編集」>「削除」と選択します(または Delete キーを押します)。

    • 「編集」>「カット」と選択します(または Command + X キーを押します)。

テキストやグループにフィルタを適用するときの特別な考慮事項

テキスト、2D グループ、および 3D グループにフィルタを適用したときの影響は、それぞれ異なります。2D グループにフィルタを適用する場合について詳しくは、「2D グループの特性」を参照してください。3D グループにフィルタを適用する場合について詳しくは、「3D グループの特性」を参照してください。テキストにフィルタを適用する場合について詳しくは、「ビヘイビアおよびフィルタをテキストに追加する」を参照してください。

オブジェクトに複数のフィルタを適用する

「Motion」では、1 つのオブジェクト(イメージレイヤーまたはフォルダ)に対してフィルタをいくつでも適用できます。1 つのオブジェクトに複数のフィルタが適用されている場合、それらのフィルタには累積エフェクトが含まれています。「レイヤー」リストと「タイムライン」では、複数のフィルタが適用先のオブジェクトの下に表示されます。

Figure. Layers tab and Timeline tab showing filters applied to an object.
1 つのオブジェクトに複数のフィルタを適用するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • フィルタを適用するイメージレイヤーまたはフォルダを選択し、「ライブラリ」で、フィルタが隣接している場合は Shift キーを押しながら選択し、隣接していない場合は Command キーを押しながら選択してから、「適用」をクリックします。

  • 「ライブラリ」で、Shift キーを押しながらフィルタを選択(隣接している場合)するか、Command キーを押しながら選択(隣接していない場合)してから、フィルタを「レイヤー」リスト、キャンバス、または「タイムライン」内のイメージレイヤーまたはフォルダにドラッグします。

    フィルタは選択された順序でイメージレイヤーに適用されます。たとえば、「エコー」、「ブライトネス」、「ベベル」をこの順序で選択してからオブジェクトに適用すると、「レイヤー」リストでのスタック順は、「ベベル」、その下に「ブライトネス」、その下に「エコー」になります。フィルタのスタック順により、適用の順序が決まり、それが合成エフェクトの結果に影響します。フィルタの順序の管理について詳しくは、「フィルタを並べ替える」を参照してください。

フィルタ使用時のパフォーマンスを向上させる

複雑な動きのグラフィックスが含まれている大きなプロジェクトでは、複数のフィルタを適用するとコンピュータのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。スムーズに再生するために、いくつかのことを実行して、フィルタを最大限に活用することができます。1 つのフィルタが複数のレイヤーに影響する場合は、同じフィルタを何度も適用するのではなく、ターゲットとなるレイヤーを 1 つのグループに入れて、そのグループにフィルタを適用します。非常に大きな 2D グループ(拡大するパーティクルシステムを含むグループなど)にフィルタを適用する場合は、「グループ」インスペクタにある「固定解像度」チェックボックスを選択します。「固定解像度」が有効になっている場合は、グループ内のレイヤーのうち、キャンバスを越えて広がるレイヤーが切り取られて、コンピュータ上の処理の負荷が少なくなります。詳しくは、「グループのサイズを固定する」を参照してください。