テキストジェネレータ

ほかのジェネレータは背景のイメージやパターンを作成しますが、テキストジェネレータの場合はテキスト文字を使用して、タイムコード、日時、カウントダウンアニメーションなど、テキストおよび数字ベースのアニメーションを作成します。各テキストジェネレータの「インスペクタ」には、「フォーマット」、「スタイル」、「レイアウト」、および「ジェネレータ」の 4 つのパネルがあります。

最初の 3 つのパネル(「フォーマット」、「スタイル」、「レイアウト」)は、フォント、サイズ、色、アウトライン、グロー、ドロップシャドウなどの標準テキスト属性を制御します。これらのパネルは、標準テキストレイヤーの「テキスト」インスペクタにあるものとほぼ同じですが、例外が 2 つあります:「テキストジェネレータ」インスペクタには「テキスト」エディタ(カスタムテキストを入力できるフィールド)と「FCP で編集可能」チェックボックスがありません。また「テキスト」ツールおよび「グリフを変形」ツールは、「テキスト」ジェネレータでテキストを変更するときに使用できません。「フォーマット」、「スタイル」、および「レイアウト」パネルについては、「テキストを作成する/編集する」を参照してください。

「Motion」には、「ファイル」、「数字」、「日時」、および「タイムコード」の 4 つの「テキスト」ジェネレータがあります。次に、各種の「テキストジェネレータ」インスペクタのパラメータについて説明します。

ファイル

「ファイル」ジェネレータは、テキストファイルの内容を表示します。ソース・テキスト・ファイルで指定されているテキストの外観(フォント、太さ、サイズなど)は無視され、インスペクタでの設定が優先されます。テキストファイルは、標準テキスト(TXT)形式でなければなりません。

「ファイル」ジェネレータでは、テキストの各行が画面上に表示され、しばらくとどまってから、次の行が表示される前に消えます。テキストの表示方法は、インスペクタのコントロールを使って制御できます。ソースファイルのテキストがすべて表示されるまでにかかる時間は、「タイムライン」でのジェネレータバーの継続時間によって決まります。

「インスペクタ」のパラメータ
  • ブラウズ: テキストソースとして使用する標準テキスト(TXT)ファイルを指定できます。
  • カスタム速度: キーフレームを設定すると、テキストの出現と消失のタイミングを指定できます。0 パーセントではテキストはまったく表示されず、100 パーセントではファイル内のテキストの末尾(最後の行または語句)が表示されます。このスライダは、「速度」ポップアップメニューから「カスタム」を選択すると使用可能になります。
  • ランダム: テキスト行が表示される順番がランダムになります。
  • ランダムシード: 新しい数値を入力するか「生成」をクリックすることで、シードの数値を変更できます。これによって、乱数の計算が変更され、別の順番でテキストが表示されます。
HUD コントロール

HUD には以下のコントロールがあります: 速度 および ランダム.

数字

「数字」テキストジェネレータは、「インスペクタ」での設定に基づいて、ランダムな数字を表示します。

「インスペクタ」のパラメータ
  • アニメート: プロジェクトの再生に合わせて数字をアニメートします。選択解除すると、静止した数字が表示されます。
  • 開始: ジェネレータの最初の数字を設定します。スライダの値の範囲は 0 〜 100 です。負の数字または 100 よりも大きい数字を指定する場合は、値スライダ(このスライダの右側)を使用してください。デフォルトの値は、プロジェクトによります。たとえば「数字」ジェネレータを 300 フレームのデフォルトプロジェクトに追加すると、「開始」の値は 1 で、「最後」の値は 300 になります。

    ヒント: 「リンク」パラメータビヘイビアを使用すれば、プロジェクトで使用しているパラメータの値を表示するように数字を設定することができます。ある場合には、数字は拡大縮小されて表示されます。ある場合には、別の形式(パーセントなど)に変換されて表示されます。たとえば、「リンク」ビヘイビアを使ってポイントライトの「減衰」パラメータの値にリンクすると、数字は係数 .1 で拡大縮小され、「強度」パラメータがパーセンテージとして表示されます。リンクされたパラメータの値は、「ビヘイビア」インスペクタの「調整」スライダを使用して調整およびオフセットすることができます。数字を別の形式に変換するには、「数字」ジェネレータの「フォーマット」ポップアップメニューを使用します。「リンク」ビヘイビアについて詳しくは、「リンク」を参照してください。

  • 終了: ジェネレータの最後の数字を設定します。スライダの値の範囲は 0 〜 100 です。負の数字または 100 よりも大きい数字を指定する場合は、値スライダ(このスライダの右側)を使用してください。デフォルトの値は、プロジェクトによります。たとえば「数字」ジェネレータを 300 フレームのデフォルトプロジェクトに追加すると、「開始」の値は 0 で、「最後」の値は 300 になります。「最後」の値を 200 に設定した場合、300 フレームの間に 0 〜 200 の範囲が数えられます。
  • 小数点以下の桁数: 「フォーマット」ポップアップメニューから「数値」、「通貨」、「パーセント」、「科学表記」を選択したときに使用可能になり、小数点以下の桁数を設定します。
  • 大文字にする: 数字をスペルアウトするときに語頭で大文字を使用します。このチェックボックスは、「フォーマット」ポップアップメニューから「漢字」を選択したときのみ使用可能です。
  • 最小桁数: 「フォーマット」ポップアップメニューから「数値」を選択したときに使用可能になり、ジェネレータで使用される最小桁数を定義します。デフォルト値は 1 です。
  • 1,000 の位の区切り記号: 「フォーマット」ポップアップメニューから「数値」、「通貨」、「パーセント」を選択したときに使用可能になり、カンマなどの文字を表示して 1,000 の位で区切ります(「地域」ポップアップメニューでの選択内容に基づきます)。
  • ランダム: 数字をランダムに表示します。
  • ランダムシード: 現在のランダムな数字カウントが気に入らない場合に、「ランダムシード」の数字を変更します。新しい数字を入力するか、「生成」をクリックします。これによって、乱数の計算が変更され、別の数字が表示されます。
  • ランダム・ホールドフレーム: 各数字が画面上に表示される長さ(フレーム数)を指定します。たとえば「ランダム」が選択されている場合、「ランダム・ホールドフレーム」が 20 に設定されると、数字が 20 フレーム間表示され、次に、その次の数字が表示されて 20 フレーム間ホールドされるという動作が繰り返されます。
  • 地域: 地域を変更します。デフォルトでは、現在のシステムの地域が使用されます。「現在」ボタンをクリックすると、現在のシステムの地域がジェネレータの地域として設定されます。別の地域を選択するには「地域」ポップアップメニューをクリックします。

    メモ: 選択した地域はジェネレータに保存されます。別の地域が設定されたコンピュータで開いても、ジェネレータでは保存済みの地域が維持されます。

HUD コントロール

HUD には以下のコントロールがあります: フォーマット, 小数点以下の桁数, および 最小桁数.

日時

「日時」テキストジェネレータは、「インスペクタ」での設定に基づいて、日付と時刻を表示します。開始と最後の値を定義することで、カウントダウンやカウントアップのアニメーションを作成できます。時間の単位や日時の形式を指定することもできます。

デフォルトの日時はコンピュータのシステム時計に基づき、ジェネレータがプロジェクトに追加された時刻が使用されます。「インスペクタ」で手動で値を入力するか「現在時刻を設定」ボタンをクリックすれば、この値を変更することができます。

「インスペクタ」のパラメータ
  • アニメート: プロジェクトの再生に合わせて日時をアニメートします。カウントダウンやカウントアップなどのアニメーションは、「開始」フィールドおよび「最後」フィールドに設定した値に基づきます。「アニメート」の選択を解除すると、静止した情報が表示されます。
  • 開始: 「アニメート」チェックボックスを選択すると使用可能になり、ジェネレータの開始日時を指定します。キーフレームを使うと、このパラメータをアニメートできます。
  • 終了: 「アニメート」チェックボックスを選択すると使用可能になり、ジェネレータの終了日時を指定します。キーフレームを使うと、このパラメータをアニメートできます。
  • 値: ジェネレータに表示される日時を指定します。「値」は、「アニメート」チェックボックスが選択されている場合は使用できません。キーフレームを使うと、このパラメータをアニメートできます。
  • 現在時刻を設定: ジェネレータに現在時刻を設定できます。
  • 地域: 地域を設定します。デフォルトでは、現在のシステムの地域が使用されます。「現在」ボタンをクリックすると、現在のシステムの地域がジェネレータの地域として設定されます。別の地域を選択するには「地域」ポップアップメニューをクリックします。
  • 内余白: 1 桁の時間または日付の前に 0 を 1 つ追加します。
HUD コントロール

HUD には以下のコントロールがあります: 現在時刻を設定, 時間単位, 時間フォーマット, および 日付形式.

タイムコード

「タイムコード」テキストジェネレータは、現在のプロジェクトまたは「インスペクタ」での設定に基づいて、タイムコードを表示します。特定のタイムコード値、現在のタイムコードに対するオフセット、タイムコードの形式、およびタイムコードベースを指定できます。テキストの色と、背景の色および不透明度もカスタマイズできます。

「インスペクタ」のパラメータ
  • 現在のタイムコード: 現在のタイムコードを指定します。このチェックボックスを選択すると、プロジェクトの現在のタイムコードが使用されます。
  • 値: 「現在のタイムコード」チェックボックスの選択が解除されている場合に使用可能になります。表示されるタイムコード値を指定します。キーフレームを使うと、このパラメータをアニメートできます。
  • オフセット: 「現在のタイムコード」チェックボックスが選択されている場合に使用可能になります。現在のタイムコードに対するオフセット値を指定します。キーフレームを使うと、このパラメータをアニメートできます。
  • ラベル: ラベルを指定します。「ラベル」フィールドに入力したテキストは、キャンバスに表示されるタイムコードの接頭辞として追加されます。
  • 背景のカラー: タイムコードウインドウの背景色を設定します。デフォルトでは、背景色は黒です。「赤」、「緑」、「青」、および「不透明度」スライダにアクセスするには、開閉用三角ボタンをクリックします。
HUD コントロール

HUD には以下のコントロールがあります: 現在のタイムコード, フォーマット, および タイムコードベース.