「シーケンステキスト」ビヘイビア

「シーケンステキスト」ビヘイビアを使うと、テキストの属性(縮小/拡大、位置、色、不透明度、グローなど)を各文字に順番に適用するアニメーションを作成できます。たとえば、テキストの文字が縮小、フェードイン、および回転しながら垂直に落下するシーケンスを作成することができます。

テキストオブジェクトに「シーケンステキスト」ビヘイビアを適用した後は、アニメートするテキストパラメータを指定する必要があります。これは、「ビヘイビア」インスペクタで行います。テキストパラメータをビヘイビアにリンクしたら、「シーケンステキスト」のコントロールを使ってアニメーションの方向、速度、ループ回数、その他の品質を調整できます。

ヒント: 「グリフを変形」ツールを使用することで、適用した「シーケンステキスト」ビヘイビアの作用に関係なく、テキストの各文字を個別に変更できます。「グリフを変形」ツールの使いかたについては、「テキストのグリフを操作する」を参照してください。

「シーケンステキスト」ビヘイビアを使う

「シーケンステキスト」ビヘイビアを適用して有効にする手順は、大きく 2 つに分けられます。まず、「シーケンステキスト」ビヘイビアをテキストオブジェクトに追加します。次に、「ビヘイビア」インスペクタを使用するか、オンスクリーンコントロールでテキストオブジェクトを操作して、アニメートするテキストパラメータを割り当てます。テキストパラメータをビヘイビアにリンクしたら、「ビヘイビア」インスペクタにある「シーケンステキスト」のコントロールを使ってアニメーションの方向、速度、ループ回数、その他の品質を調整できます。

「シーケンステキスト」ビヘイビアを適用するには
  • アニメートするテキストオブジェクトを選択して、「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューから「テキストアニメーション」>「シーケンステキスト」と選択します。

    ビヘイビアが適用され、テキストの最初の文字が「項目を調整」ツールで選択されます。

    Figure. Canvas showing onscreen controls for individual text sequence animation.

    重要: 「項目を調整」ツールでオンスクリーンコントロールを使ってシーケンスを作成する場合を除き、テキストをアニメートするには、まず「インスペクタ」でビヘイビアに 1 つ以上のパラメータを追加する必要があります。HUD で行った調整は、パラメータを追加するまで反映されません。

「インスペクタ」を使ってシーケンスアニメーションを作成するには
  1. 「シーケンステキスト」ビヘイビアを選択した状態で、「インスペクタ」の「ビヘイビア」パネルを表示します。

    「シーケンステキスト」のコントロールの上部には、「追加」ポップアップメニューと「取り除く」ポップアップメニューがあります。これらを使って、シーケンスするテキストパラメータを選択したり、追加したパラメータを削除したりします。その下には、シーケンスの「コントロール」パラメータグループがあります。ここには、アニメーションの方向や速度を設定するオプションや、文字、単語、またはテキストオブジェクトのどの単位でアニメーションを適用するかを設定するオプションなどが含まれます。

    Figure. Inspector showing Sequence Text behavior settings.

    ここでは簡単な例として、不透明度、縮小/拡大、およびグローの縮小/拡大をシーケンスします。

  2. 「パラメータ」行で「追加」ポップアップメニューから「フォーマット」>「不透明度」と選択します。

    Figure. Inspector showing Add Parameter pop-up menu.

    「ビヘイビア」インスペクタの「追加」および「取り除く」メニューの上に、「不透明度」パラメータが追加されます。

  3. 「インスペクタ」で、「不透明度」を 0 に設定し、プロジェクトを再生します(スペースバーを押します)。

    デフォルトでは「シーケンス処理」パラメータが「開始」に設定されているため、不透明度のシーケンスは、ビヘイビアに設定した値(0 %)から開始し、テキストの元の値(100 %)で終了します。

  4. 「ビヘイビア」インスペクタで、「シーケンス処理」ポップアップメニューから「対象」を選択します。

    この状態でプロジェクトを先頭から再生すると、不透明度がテキストの元の値(100 %)から徐々にビヘイビアに設定した値(0 %)まで変化します。

    Figure. Canvas showing Sequence Text behavior animating over time.
  5. 「追加」ポップアップメニューから「フォーマット」>「調整」と選択し、同じメニューでさらに「グロー」>「調整」と選択します。

    「ビヘイビア」インスペクタに「調整」パラメータと「グロー」の「調整」パラメータが追加されます。

  6. 「ビヘイビア」インスペクタで、「調整」を 250 %に設定し、「グロー」の「調整」を 250 %に設定してから、「コントロール」グループの「スプレッド」を 4 に設定します。

    不透明度のシーケンスは、元の値から開始し、ビヘイビアに設定した値で終了します。スプレッドの値を大きくすると、文字間のシーケンスの遷移が緩やかになります。

    Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with glow setting adjusted.

    メモ: 「シーケンステキスト」ビヘイビアでスタイルのエフェクト(「フェース」、「アウトライン」、「グロー」、および「ドロップシャドウ」)を作成しても、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルにあるパラメータ(「フェース」、「アウトライン」、「グロー」、および「ドロップシャドウ」)は影響を受けませんが、「スタイル」パネルで行った変更はシーケンステキストに反映されます。たとえば、「シーケンステキスト」ビヘイビアに「グロー」を追加した後に、「スタイル」パネルで「グロー」チェックボックスを選択すると、グローの外観が変わることがあります。これは、「スタイル」パネルの「グロー」設定がシーケンスビヘイビアに加算されるためです(グローの明るさやブラーが強くなることがあります)。次の図は、「スタイル」パネルでグローを拡大してオフセットした例です。

    Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with glow settings scaled and offset.

    以上の例で使ったオプションは、「シーケンステキスト」ビヘイビアで利用できるオプションのほんの一部にすぎません。ビヘイビアのパラメータを使えば、無限に近い種類のシーケンスを作成できます。シーケンスの動作は、テキストが動く速度や、文字、単語、または行のいずれの単位で動くのかを設定できます。また、シーケンスの方向を変えたり、継続時間内でのループ回数を指定したりすることもできます。さらに、ビヘイビアに設定した値にずれやランダム性を加えることもできます。これらのコントロールについて詳しくは、「「シーケンステキスト」のコントロール」を参照してください。

オンスクリーンコントロールを使ってシーケンスアニメーションを作成するには
  1. 「シーケンステキスト」ビヘイビアを適用し、「項目を調整」ツールで最初の文字(グリフ)を選択した状態で、以下のいずれかの操作を行います:

    • テキストの位置をシーケンスするには、キャンバス内で文字を新しい位置にドラッグします。

      Figure. Canvas showing Sequence Text behavior onscreen controls for individual glyphs.

      「ビヘイビア」インスペクタで、「追加」および「取り除く」ポップアップメニューの上に、「フォーマット」カテゴリの「位置」パラメータが追加されます。「位置」パラメータの値は、「インスペクタ」で「位置」の値スライダを使って変更できるほか、キャンバスでテキストオブジェクトのグリフをドラッグすることでも変更できます。

      Figure. Inspector showing the Position control added to the Sequence Text parameters.
    • テキストの回転をシーケンスするには、キャンバスで選択されているグリフを回転させます。回転コントロールを表示するには、Command キーを押したままにします。変形のオンスクリーンコントロールの使いかたについて詳しくは、「3D 変形のオンスクリーンコントロール」を参照してください。

      Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with onscreen rotation controls.

      この例では、テキストを Y 軸に沿って回転させています。「ビヘイビア」インスペクタで、「追加」および「取り除く」ポップアップメニューの上に、「フォーマット」カテゴリの「回転」パラメータが追加されます。

    • テキストの縮小/拡大をシーケンスするには、キャンバスで選択されているグリフの調整ハンドルをドラッグして縮小/拡大します。(縦横比を変えずに縮小/拡大するには、Shift キーを押しながらキャンバスで調整ハンドルをドラッグします。)

      Figure. Canvas showing Sequence Text behavior onscreen scaling controls.

      「ビヘイビア」インスペクタで、「追加」および「取り除く」ポップアップメニューの上に、「フォーマット」カテゴリの「調整」パラメータが追加されます。

  2. プロジェクトを再生します(スペースバーを押します)。

    デフォルトでは、「ビヘイビア」インスペクタの「コントロール」セクションで、「シーケンス処理」ポップアップメニューが「開始」に設定されます。この状態で再生すると、プロジェクト内のテキストは、「位置」パラメータの値の位置から移動を開始し、元の値の位置(キャンバス内でドラッグする前のテキストの位置)で終了します。

    「シーケンステキスト」のパラメータについて詳しくは、「「シーケンステキスト」のコントロール」を参照してください。

    メモ: 「シーケンステキスト」ビヘイビアを使用するときは、「グリフを変形」ツールではなく「項目を調整」ツールでグリフが選択されます。「グリフを変形」ツールについて詳しくは、「テキストのグリフを操作する」を参照してください。

    「項目を調整」ツールでグリフを選択しているときは、「タイムライン」の一部の領域が強調表示されます。この領域は、選択しているグリフがシーケンスビヘイビアの影響を受ける時間を示します。

    Figure. Timeline showing Sequence Text behavior bar with a highlighted area indicating the animation location of the selected glyph.
シーケンスビヘイビアからパラメータを取り除くには
  • 「ビヘイビア」インスペクタの「パラメータ」行で、「取り除く」ポップアップメニューからパラメータを選択します。

    ビヘイビアからパラメータが取り除かれます。

テキストユニット間の遷移を緩やかにするには
  • 「ビヘイビア」インスペクタで、「スプレッド」スライダを右にドラッグします(または、値フィールドをクリックし、数値を入力して、Return キーを押します)。

    Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with Spread value set to 0, and set to 11.

「シーケンステキスト」ビヘイビアとテキストの「スタイル」パネルを併用する

シーケンスアニメーションに設定するパラメータは、「シーケンステキスト」ビヘイビアで割り当てます。「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルで変更した属性(「フェース」、「グロー」、「アウトライン」、または「ドロップシャドウ」)はシーケンスされません。そのため、シーケンスアニメーションで変化しないようにパラメータを変更するときは、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルで変更します。たとえば、テキストのグローが縮小/拡大およびフェードし、テキストのアウトラインは変化しないシーケンスを作成できます。この場合、「シーケンステキスト」ビヘイビアで「グロー」>「調整」および「グロー」>「不透明度」を設定し、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルで「アウトライン」パラメータを設定します。

メモ: 「シーケンステキスト」ビヘイビアで設定するパラメータは「スタイル」パネルで設定するパラメータとは独立しているので、「スタイル」パネルでパラメータのチェックボックスを選択すると、特定の属性の外観が変わることがあります。たとえば、テキストのグローをアニメートするシーケンスを作成した後に、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルで「グロー」チェックボックスを選択すると、エフェクトが加算されます。つまり、「シーケンステキスト」ビヘイビアで作成したグローに「スタイル」パネルのグローが追加されます。

「シーケンステキスト」ビヘイビアと「スタイル」パネルを併用するには
  1. テキストオブジェクトを選択した状態で、「テキスト」インスペクタの「スタイル」パネルを開きます。

  2. 「フェース」コントロールで、テキストの色を白以外の色に変更します。

    カラーコントロールの使いかたについて詳しくは、「色コントロール」を参照してください。

  3. 「アウトライン」チェックボックスを選択し、「アウトライン」のいくつかのパラメータを変更します。

  4. ツールバーの「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューから、「テキストアニメーション」>「シーケンステキスト」と選択します。

  5. 「ビヘイビア」インスペクタで、「追加」ポップアップメニューから「フェース」>「カラー」と選択します。

    テキストがデフォルトの白に変わります。「シーケンス処理」ポップアップメニューがデフォルトの「開始」に設定されているときは、「シーケンステキスト」ビヘイビアに設定した値から開始し、テキストの元の値で終了します。ここでは、「シーケンステキスト」ビヘイビアの適用前に「スタイル」パネルで設定したテキストの色が元の色に該当します。

  6. プロジェクトを再生します。

    テキストの色が、「シーケンステキスト」ビヘイビアに設定した色からテキストの元の色に順番に変わっていきます。アウトラインはシーケンスされません。

「シーケンス処理」の「カスタム」オプションを使用する

「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択すると、パラメータをキーフレームすることによってシーケンスを作成できます。以下の例では、位置のシーケンスを作成します。

「シーケンス処理」の「カスタム」オプションを使ってアニメーションを作成するには
  1. アニメートするテキストオブジェクトを選択して、ツールバーの「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューから「テキストアニメーション」>「シーケンステキスト」と選択します。

  2. 「ビヘイビア」インスペクタで、「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択します。

  3. アニメーションを開始するフレームに再生ヘッドをドラッグしてから、記録ボタンをクリックして(または A キーを押して)キーフレームの記録をオンにします。

    キーフレームの記録を有効にすると、「インスペクタ」内で、アニメートできるパラメータの値が赤になります。

    メモ: 初期キーフレームを手動で追加して、パラメータをアニメートすることもできます。パラメータにキーフレームを追加した後、そのパラメータをさらに調整すると、記録ボタンの状況に関係なく、現在の再生ヘッド位置にキーフレームが追加されます。詳細については、「キーフレームの設定方法」を参照してください。

  4. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 「ビヘイビア」インスペクタで、「追加」ポップアップメニューから「フォーマット」>「位置」と選択し、「位置」の値スライダでテキストの開始(または終了)位置を設定します。

    • キャンバスで、選択されている文字を開始(または終了)位置にドラッグします。

      「位置」パラメータにキーフレームが追加されます。

  5. 位置キーフレームを設定する次のフレームに移動して、次のいずれかの操作を行います:

    • 「ビヘイビア」インスペクタで、「位置」の値を入力します。

    • キャンバスで、選択されているテキストを新しい位置にドラッグします。

      2 つ目の位置キーフレームが作成されます。

      Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with position keyframes.
  6. 手順 5 を繰り返して、必要なキーフレームをすべて追加します。

    下の図では、編集可能なアニメーションパスがキャンバスに表示されています。アニメーションパスは、「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択したときにのみ表示されます。

    Figure. Canvas showing Sequence Text behavior with an editable animation path.

    アニメーションパスの操作方法について詳しくは、「キャンバスでアニメーションパスを操作する」を参照してください。

    メモ: 「シーケンス処理」パラメータをほかのオプション(「スルー反転」、「終了」など)に変更してから「カスタム」に戻した場合、カスタムのアニメーションパスは維持されます。

スタイル属性の歪みをシーケンスする

「インスペクタ」で値フィールドやスライダを使用する方法以外に、オンスクリーンコントロールを使って「四隅の角」パラメータをシーケンスできます。このパラメータを使うと、テキストの「フェース」、「アウトライン」、「グロー」、または「ドロップシャドウ」パラメータを歪ませるエフェクトを作成できます。以下の簡単な例では、テキストの「グロー」、「アウトライン」、および「ドロップシャドウ」パラメータをシーケンスします。

テキストのグローエフェクトの歪みをシーケンスするには
  1. アニメートするテキストオブジェクトを選択して、ツールバーの「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューから「テキストアニメーション」>「シーケンステキスト」と選択します。

  2. 「ビヘイビア」インスペクタの「パラメータ」行で、「追加」ポップアップメニューから「グロー」>「四隅の角」と選択します。

    「インスペクタ」で、「追加」および「取り除く」ポップアップメニューの上にシーケンスの「グロー」の「四隅の角」パラメータが追加されます。この「四隅の角」パラメータのオンスクリーンコントロールを使ってテキストの周囲でグローを引っ張ることによって、テキストのグロー属性を歪ませることができます。

  3. 「ビヘイビア」インスペクタの下部領域で、「属性」ポップアップメニューから「グロー」を選択します。

    Figure. Inspector showing Attribute pop-up menu in Sequence Text behavior.

    キャンバスのコントロールが表示されます。それらをドラッグして属性を歪ませます。

    Figure. Canvas showing on-screen controls for  sequence text behavior.
  4. 以下のいずれかの操作を行います:

    • グローを歪ませるには、歪みハンドルをドラッグします。

      Figure. Canvas showing text glow warped.

      メモ: 文字によっては、キャンバス内でドラッグしても変化がないように見えることがあります。プロジェクトを再生すれば、すべての文字に変更が適用されていることが分かります。

    • グローのシアーを調整するには、シアー調整ハンドルをドラッグします。

      Figure. Canvas showing text glow sheared.

      「ビヘイビア」インスペクタで「四隅の角」パラメータの値スライダを使うこともできます。「四隅の角」の開閉用三角ボタンをクリックして、「左下」、「右下」、「右上」、および「左上」コントロールをそれぞれ表示します。

  5. プロジェクトを再生します。

    「シーケンステキスト」ビヘイビアのパラメータ設定に従って、テキストのグローの歪みがシーケンスされます。

    次の作業では、前の作業と同様の手順で(ただし「追加」ポップアップメニューは使わずに)、テキストのフェース、グロー、アウトライン、またはドロップシャドウを歪ませるワークフローを紹介します。

「追加」ポップアップメニューを使わずにテキストのグローエフェクトの歪みをシーケンスするには
  1. テキストオブジェクトに「シーケンステキスト」ビヘイビアを適用した状態で、「ビヘイビア」インスペクタの下のほうにある「属性」ポップアップメニューから「グロー」を選択します。

    テキスト属性を歪ませるためのオンスクリーンコントロールが表示されます。オンスクリーンコントロールを調整するまで、「インスペクタ」で「追加」ポップアップメニューの上にパラメータは追加されません。

  2. 以下のいずれかの操作を行います:

    • グローのシアーを調整するには、シアー調整ハンドルをドラッグします。

    • グローを歪ませるには、隅のハンドルをドラッグします。

      ハンドルを調整すると、「追加」および「取り除く」ポップアップメニューの上にシーケンスの「四隅の角」パラメータが追加されます。

      メモ: 「ビヘイビア」インスペクタで「四隅の角」パラメータの値スライダを調整することもできます。「四隅の角」の開閉用三角ボタンをクリックして、「左下」、「右下」、「右上」、および「左上」コントロールを表示します。

  3. プロジェクトを再生します。

    「シーケンステキスト」ビヘイビアのパラメータ設定に従って、テキストのグローの歪みがシーケンスされます。

「シーケンステキスト」のコントロール

「シーケンステキスト」ビヘイビアの「ビヘイビア」インスペクタには、次のパラメータコントロールがあります。

  • 開始: このスライダは、「ユニットのサイズ」を「カスタム」に設定したときに表示されます。シーケンスする選択範囲の開始点を指定します。
  • 終了: このスライダは、「ユニットのサイズ」を「カスタム」に設定したときに表示されます。シーケンスする選択範囲の終了点を指定します。
  • スプレッド: このスライダでは、シーケンスの開始および終了時の減衰の量を制御します。テキストユニット間の遷移を緩やかにしたい場合は、「スプレッド」の値を大きくします。
  • ランダムシード: このコントロールは、「方向」を「ランダム」に設定したときに表示されます。新しい数字を入力するか「生成」ボタンをクリックすることによって、シーケンスの方向の現在のランダム性(シード値)を変更できます。
  • カスタム速度: このスライダは、「速度」を「カスタム」に設定したときに表示されます。キーフレームを使ってテキスト内でアニメーションが行われる位置を定義することによって、シーケンスの完了状態を設定できます。
  • ループ: このスライダでは、継続時間中にアニメーションシーケンスがテキストを移動する回数を設定します。
  • 終点のオフセット: シーケンスビヘイビアのエフェクト終了点をオフセットするスライダです。デフォルトでは、シーケンスアニメーションはビヘイビアの最後まで実行されます。たとえば、テキストオブジェクト(またはプロジェクト)の最後から 60 フレーム前でシーケンスを停止するには、「終点のオフセット」スライダを 60 までドラッグするか、値フィールドに 60 を入力します。「タイムライン」でビヘイビアの終了点をトリムする代わりに、このスライダを使ってエフェクトを停止すると、オブジェクトの残りの継続時間中、エフェクトが最後の状態のままになります。ビヘイビアの終了点をトリムすると、テキストが元の設定にリセットされます。
  • ずれ: このコントロールグループを使うと、シーケンスに割り当てた属性をテキスト上でランダム化できます。たとえば、縮小/拡大シーケンスにずれを加えると、元の「調整」値から、シーケンスビヘイビアで設定した「調整」値に変化するのではなく、縮小/拡大率がランダム化されます。ランダム化の度数は、これらのスライダを使って制御します。シーケンスを「終了」、「開始」、「スルー」、または「スルー反転」に設定すると、「ずれ」の数値がランダム性にどのように影響するかを確認しやすくなります。次の図は、Y 位置をオフセットするシーケンスアニメーションの例です。ずれ(度数)に低い値を適用すると、テキストが滑らかでゆっくりとした波に乗っているかのように、テキストラインに沿って非常に滑らかにランダム化されます。
    Figure. Canvas showing text sequence with Y position offset using a low variance value.

    ずれを大きくすると、テキストラインに対する動きがよりランダムになります。テキストが非常に細かく激しい波に乗っているかのように、文字が Y 軸上でよりランダムにオフセットします。

    Figure. Canvas showing text sequence with Y position offset using a high variance value.

    「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択した場合にも、原則は同じで、ずれに低い値を適用するとテキストが滑らかなパスを描いてアニメーションからオフセットされ、高い値を設定するとよりランダムになります。

    メモ: 「ずれ」パラメータは感度が高いので、アニメーションを滑らかにするには値を低くしてください。

    • ずれ: シーケンスに割り当てられた属性の値をテキスト上で変動させることができるスライダです。たとえば、不透明度のシーケンスにずれを加えると、元の「調整」の値からシーケンスビヘイビアに設定済みの「調整」の値に正確に変化するのではなく、不透明度がランダム化されます。
    • 最小: シーケンスするパラメータ値のずれの下限を設定するスライダです。たとえば、テキストの縮小/拡大をアニメートするシーケンスで「最小」を 25 %に設定した場合、テキストユニットが縮小する最小サイズは、ビヘイビアに設定した「調整」値の 25 %になります。

      メモ: 「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択した場合は、「最小」および「最大」パラメータの代わりに「量」パラメータが表示されます。

    • 最大: シーケンスするパラメータ値のずれの上限を設定するスライダです。たとえば、テキストの縮小/拡大をアニメートするシーケンスで「最大」を 75 %に設定した場合、テキストユニットが拡大する最大サイズは、ビヘイビアに設定した「調整」値の 75 %になります。

      メモ: 「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択した場合は、「最大」および「最小」スライダの代わりに「量」スライダが表示されます。

    • 適応量: 「シーケンス処理」ポップアップメニューから「カスタム」を選択したときに表示されるスライダです。アニメートするパラメータがそのアニメーション値から変動できる最大量を指定します。たとえば次の図は、正の Y 方向に動く、グリフのカスタムアニメーションの例です。「適応量」を 50 に設定すると、グリフはアニメーションパスの左右 50 ピクセル以内で変動します。太い赤線はアニメーションパスを示し、細い赤線はランダムなパスを示します。
      Figure. Canvas showing a glyph deviating less than 50 pixels from the animation path.
    • ノイズ量: ランダムなずれの追加オーバーレイを調整するスライダです。「ノイズ量」の値を大きくすると、影響を受けるパラメータに、より不規則な変化が生じます。
    • シード: 「生成」ボタンをクリックすると、「ずれ」パラメータのランダム性を決める初期ランダムシードが生成されます。「生成」をクリックした後、そのランダム性による結果を変更するには、もう一度ボタンをクリックするか、フィールドに値を入力します。