パラメータリストのフィルタリング

「キーフレームエディタ」を有効に使用するには、カーブグラフで表示されているパラメータのリストを制御する必要があります。アニメートするすべてのパラメータに即座にアクセスしたい場合もありますが、表示するパラメータが多すぎるとグラフが分かりづらくなります。「Motion」には、この問題を解消するために、パラメータのセットを保存する機能があります。

「カーブセットを表示」ポップアップメニューで作業する

「カーブセットを表示」ポップアップメニュー(パラメータリストの上部にあります)では、11 の内蔵パラメータ・カーブ・セットのほか、独自に作成したカスタムセットも表示できます。このメニューには、選択したカーブセットの名前(「アニメーション」、「すべて」、「変更済み」など)が表示されます。

「カーブセットを表示」ポップアップメニューの最初のオプションでは、選択したオブジェクト(または選択した複数のオブジェクト)に関連するすべてのパラメータを表示することができます。

選択したすべてのオブジェクトのすべてのパラメータを表示するには
  • 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「すべて」を選択します。

    デフォルトでは、グラフにカーブが表示されるのはアニメートするパラメータだけで、アニメートしないパラメータは点線で表示されます。パラメータのアクティブ化チェックボックスは、選択を解除するとグラフ内で非表示になります。グループやオブジェクトのチェックボックスを選択または選択解除すれば、それぞれに関連付けられているすべてのパラメータの表示/非表示を切り替えることができます。

    Figure. Keyframe Editor showing parameter list.

動的なカーブセット

「カーブセットを表示」ポップアップメニューを使って、動的なパラメータ(キーフレームのあるパラメータなど)のみを表示することもできます。「カーブセットを表示」ポップアップメニューには、動的なパラメータの表示について、「アニメーション」、「変更済み」、「アクティブ」という 3 つのオプションがあります。

アニメートされている(キーフレーム設定済みまたはビヘイビアが作用する)パラメータだけを表示するには
  • 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「アニメーション」を選択します。

    キーフレームのあるパラメータが表示されます。

デフォルト値から変更されたパラメータを表示するには
  • 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「変更済み」を選択します。

    このオプションを選択すると、デフォルト値からすでに変更されているか、キャンバス、「インスペクタ」、HUD で現在修正しているパラメータが表示されます。

アクティブなパラメータのみを表示するには
  • 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「アクティブ」を選択します。

    リアルタイムで修正しているパラメータだけが表示されます。たとえば、「アクティブ」が選択されているときにキャンバスでオブジェクトをドラッグすると、「キーフレームエディタ」にその X、Y、Z の「位置」パラメータが表示されます。

関連カーブセット

「カーブセットを表示」ポップアップメニューの次の 7 つのオプションには、固有のパラメータが表示されます。たとえば、プロジェクトで関連する数個のオブジェクトの位置をチェックするには、位置カーブセットを使用できます。複数の関連カーブセットを同時に表示できるため、カーブセットの表示を切り替える必要はありません。カーブセットは、「位置」、「回転」、「調整」、「シアー」、「アンカーポイント」、「不透明度」、および「リタイミング」のパラメータで使用できます。

選択したオブジェクトのパラメータに対応するキーフレームを表示するには
  • 「カーブセットを表示」ポップアップメニューからパラメータ・タイプ(「回転」など)を選択します。

    選択したタイプのパラメータのみが表示されます。

複数のオブジェクトのパラメータに対応するキーフレームを表示するには
  1. 「レイヤー」リスト、キャンバス、または「タイムライン」のレイヤーリストで、Shift キーを押しながら、表示したいキーフレームのあるオブジェクトを選択します。

  2. 「カーブセットを表示」ポップアップメニューからパラメータ・タイプ(「調整」など)を選択します。

    選択したオブジェクトについて、選択したタイプのパラメータのみが表示されます。

カスタムのパラメータセット

内蔵カーブセットを使用するだけでなく、「カーブセットを表示」ポップアップメニューの最後の 2 つのオプション(「新規カーブセット」と「カーブセットを管理」)を使用して独自のカーブセットを作成および管理することができます。カスタムのパラメータセットを作成して保存すると、「カーブセットを表示」ポップアップメニューが表示されて、それらを切り替えることができます。カスタムセットの削除、複製、および変更は、「カーブセットを管理」ダイアログ(「カーブセットを表示」ポップアップメニューからアクセスできます)で行います。

カーブセットを作成するには
  1. 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「新規カーブセット」を選択します。

    ダイアログが表示されます。

  2. セットの名前を入力し、「OK」をクリックします。

    作成したカーブセットは、「カーブセットを表示」ポップアップメニューから選択できるようになります。

カスタムのカーブセットは、いくつかの方法で変更できます。

カスタムのカーブセットにパラメータを追加するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • カスタムのカーブセットを作成した後、「インスペクタ」のいずれかのパネルにあるパラメータ名を、「キーフレームエディタ」のパラメータリストにドラッグします。

    Figure. Parameter being selected the Inspector.
    Figure. Parameter being dragged from the Inspector to the parameter list in the Keyframe Editor.
  • パラメータのアニメーションメニューをクリックし、「キーフレームエディタで表示」を選択します。

    パラメータがカスタムカーブセットに追加されます。

    メモ: アニメーションメニューから「キーフレームエディタで表示」コマンドを使う場合、「カーブセットを表示」ポップアップメニューで「アニメーション」が選択されていると、名称未設定のカーブセットが作成されます。

カスタムのセットからパラメータを削除するには
  • リストからパラメータをドラッグします。

カスタムのセットからすべてのパラメータを削除するには
  • 「キーフレームエディタ」の右上隅の「カーブリストの消去」ボタンをクリックします。

    Figure. Keyframe Editor showing "Clear curve list" button.
カスタムのパラメータセットを削除するには
  1. 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「カーブセットを管理」を選択します。

    「カーブセットを管理」ダイアログが表示されます。

    Figure. Manage Curve Sets dialog.
  2. 削除するセットの名前を選択します。

  3. ダイアログの上部にある削除ボタン(-)をクリックします。

    セットが削除されます。

  4. 「完了」をクリックしてダイアログを閉じます。

カスタムのパラメータセットを複製するには
  1. 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「カーブセットを管理」を選択します。

    「カーブセットを管理」ダイアログが表示されます。

  2. 複製するセットの名前を選択します。

  3. ダイアログの上部にある「複製」ボタンをクリックします。

    セットが複製されます。

  4. リストでセットの名前をダブルクリックし、そのセットの名前を入力します。

  5. 「完了」をクリックしてダイアログを閉じます。

    新しいセットが「カーブセットを表示」ポップアップメニューに表示されるようになります。これらのセットはプロジェクトで保存されるため、プロジェクトを開き直しても毎回使用できます。必要な数のパラメータセットを保存できます。保存したセットは、必要に応じて変更や削除が可能です。

    「カーブセットを管理」ダイアログを使用して、共通のアニメーションパラメータを持つカスタム・カーブ・セットを交互に切り替えることができます。

    たとえば、オブジェクトの「位置」パラメータと「回転」パラメータのカスタム・カーブ・セットを作成していて、アニメートされた「位置」パラメータと「回転」パラメータを持つオブジェクトがほかにもプロジェクト内にある場合、「カーブセットを管理」ダイアログでそれらのカーブセットを交互に切り替えることができます。

カスタム・カーブ・セットを切り替えるには
  1. 「カーブセットを表示」ポップアップメニューから「カーブセットを管理」を選択します。

  2. 「カーブセットを管理」ダイアログの左の列にある「相対」チェックボックスを選択します。

    現在選択されているオブジェクトにそのカーブセットが表示されます。

アニメーションカーブを保存する

アニメーションカーブは、「ライブラリ」内のフォルダ(「よく使う項目」カテゴリなど)に保存することができます。また、カテゴリ内にフォルダを作成することもできます。アニメーションカーブを「ライブラリ」に置くと、プロジェクト内のオブジェクトに追加できます。「ライブラリ」に保存したアニメーションカーブは、カスタムアイコンで表示されます。

メモ: 「ライブラリ」内に保存された項目は、Finder では「.molo」拡張子(「Motion Library object」)が付いたファイルになります。これらの項目を、Finder から開くことはできません。

複数のカーブを 1 つのファイルまたは複数のファイルとして「ライブラリ」に保存できます。たとえば、複数のカーブを使用するアニメーションを作成して、アニメーションの累積エフェクトを保存する場合は、すべてのカーブを 1 つの項目として「ライブラリ」に保存できます。

アニメーションカーブを「コンテンツ」カテゴリに保存することもできますが、一般的には、使用頻度の高い項目は「よく使う項目」カテゴリに保存することをお勧めします。「Motion」の「ライブラリ」カテゴリの中には、膨大な数の項目が含まれているものもあり、このような場合、「よく使う項目」や「よく使う項目メニュー」を利用すれば項目を見つけるのに要する時間を節約できます。「よく使う項目」カテゴリに追加のフォルダを作成して、カスタム項目を整理することができます。

また、「よく使う項目」、「よく使う項目メニュー」、または「コンテンツ」などの既存のカテゴリ内にフォルダを作成することもできます。「コンテンツ」カテゴリで作成したフォルダは、「ライブラリ」サイドバーに表示されます。サブカテゴリ(「基本モーション」など)で作成したフォルダは、サイドバーではなく「ライブラリ」スタックに表示されます。ライブラリでのフォルダの作成について詳しくは、「カスタムのビヘイビアを保存する/共有する」を参照してください。

「よく使う項目メニュー」カテゴリに保存したアニメーションカーブは、「よく使う項目メニュー」を使ってオブジェクトに適用できます。

アニメーションカーブを「ライブラリ」に保存するには
  1. 「ライブラリ」を開き、「よく使う項目」または「よく使う項目メニュー」のカテゴリを選択します。

  2. キーフレームエディタのパラメータリストから保存するアニメーションカーブのパラメータ名をライブラリの下のスタックにドラッグします。

アニメーションカーブを保存すると、「/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Application Support//Motion/Library/」内の「よく使う項目」フォルダまたは「よく使う項目メニュー」フォルダに保存されます。

メモ: アニメーションカーブを別のサブカテゴリ(「グロー」(フィルタ)など)にドラッグすると、カーブは「コンテンツ」カテゴリに置かれ、「コンテンツ」カテゴリがアクティブになります。

複数のアニメーションカーブを「ライブラリ」に保存するには
  1. 「ライブラリ」を開いて、「コンテンツ」、「よく使う項目」、または「よく使う項目メニュー」のカテゴリを選択します。

  2. キーフレームエディタのパラメータリストで、保存するアニメーションカーブを選択して、スタックにドラッグし、マウスボタンを押したままにします。

  3. ドロップメニューが表示されたら、「1 ファイルで全部」または「複数ファイル」を選択します。

    「1 ファイルで全部」を選択すると、アニメーションカーブがまとめて保存され、「ライブラリ」に 1 つの項目としてリスト表示されます。「複数ファイル」を選択すると、カーブが個々の項目として「ライブラリ」に保存されます。

  4. ファイルに名前を付けるには、以下のいずれかの操作を行います:

    • 「ライブラリ」スタックで Control キーを押しながらファイルをクリックして、ショートカットメニューから「名称変更」を選択して、内容を示す名前を入力します。

    • アイコンを選択し、名前をクリックして内容を示す名前を入力します。

メモ: 「ライブラリ」スタックでアニメーションカーブのアイコンをクリックすると、「説明を編集」ショートカットメニューを使用できるようになります。これは、「ライブラリ」に保存した項目について注釈を独自に入力できる手軽なツールです。「説明を編集」を選択してからテキストフィールドに注釈を入力し、「OK」をクリックします。