リグとウィジェットについて

「Motion」でオブジェクトのリグを実行する場合は、ウィジェットというマスターコントロールのセットを作成します。ウィジェットはリグの中にあり、ビヘイビア、フィルタ、パーティクルシステム、リプリケータ、ライト、カメラなど、リグ済みのオブジェクトのほぼすべてのパラメータに影響を及ぼすことが可能です。さらに、ウィジェットはほかのウィジェットを制御することもできます。各ウィジェットが影響を及ぼすパラメータの数に制限はなく、リグ内の複数のウィジェットを使ってカスタマイズしたコントロールパネルを作成して、数個のコントロールでプロジェクト内のさまざまなパラメータを変更することもできます。

Figure. Inspector showing Rig controls.

「Final Cut Pro X」で使用するウィジェットを公開することができます。「Final Cut Pro」でテンプレートを開くと、「Motion」で指定したリグコントロールだけが表示され、小規模なコントロールセットで複合的なパラメータを変更できます。

リグが有用であるのには、さまざまな理由があります。リグにより、テンプレート変更のワークフローが簡略化されるだけでなく、テンプレートで実行可能な変更の種類と値が制限されるため、プロダクションチームの経験の浅い合成技術者でも、設定された仕様に確実に従い、顧客の要求を満たすことが可能になります。