「Logic Pro」では、ファイル名の末尾が「.L」か「.R」になっているオーディオファイルがステレオファイルとして処理されます。これは、「名称変更」、「作成」、「バックアップに復帰」などの、すべてのファイル管理関連機能に適用されます。「Logic Pro」におけるスプリット・ステレオ・ファイルの処理の概要を以下に示します:
個々のモノファイル(スプリット・ステレオ・ファイル「ペア」の 1 つ)をダイアログで選択した場合、両方のチャンネルが読み込まれます。スプリットステレオのリージョンは、隣接する2つの円記号で示されます。
いずれのファイルも、オーディオビン内では見ることができます。名前は、末尾のチャンネルを表す接尾辞(LとR)を除いて同じです。スプリット・ステレオ・オーディオファイルの一方のチャンネルのファイル名を変更すると、もう一方のチャンネルファイルの名前も自動的に変更されます。これは、ファイル意関連するリージョンの名前を変更したときも同様です。
サンプルエディタでのファイルの編集は、両方のファイルに同等に適用されます。
「リージョンを追加」コマンドで新規リージョンを作成した場合は、両方のオーディオファイルにリージョンが追加されます。
いずれかのリージョンに加えられた変更は、自動的にもう一方にも反映されます。これには、リージョンの開始位置、終了位置、アンカー位置の変更なども含まれます。
いずれかのファイルのリージョンをアレンジ領域に移動(またはアレンジ領域内で移動)すると、もう一方のファイルのリージョンも同じように動きます。
通常、スプリット・ステレオ・ファイルは左右でまとめて編集します。ただし、場合によっては、どちらかだけを個別に編集しなくてはならないこともあります。
オーディオビンで(左右いずれかの)スプリット・ステレオ・ファイルを選択します。
「編集」>「選択したスプリット・ステレオ・ファイルの接続を解除」と選択します。
これで、ステレオデータの左と右を個別のモノラルファイルとして編集できるようになります。なお、このコマンドでは一度に 1 つのスプリット・ステレオ・ファイルしか分割できません。
重要: 後でファイルをもう一度接続する場合は、新しいリージョンを定義しないでください。
オーディオビンで「編集」>「すべてのスプリット・ステレオ・ファイルを再接続」と選択します。
プロジェクト内の分割されたステレオファイルがすべて再接続されます。ただし、結合されるのは、分割されたスプリットステレオ「ペア」に含まれていたものだけです。
2 つの(スプリットステレオ)オーディオファイルを SDII、AIFF、WAV 形式のインターリーブ・ステレオ・ファイルに変換することもできます。これは、インターリーブファイルのみをサポートするほかのアプリケーションでスプリット・ステレオ・ファイルを使用したい場合に便利です。
オーディオビンで、オーディオファイルを選択します。
ローカルメニューで「オーディオファイル」>「ファイルをコピー/変換」と選択します(Control キーを押しながらオーディオビンをクリックするか、または対応するキーコマンドを使用する方法でもかまいません)。
「ステレオ変換」ポップアップメニューで「スプリットをインターリーブに」を選択します。
ファイル名を入力し、保存先を指定してから「保存」をクリックします。
メモ: これは、スプリット・ステレオ・ファイルでのみ利用できるオプションです。2つのモノラルファイルを結合してステレオファイルにすることはできません。