スプリット・チャンネル・オーディオファイルフォーマットを使って作業する

マルチ・チャンネル・オーディオは、インターリーブまたはスプリット・チャンネル・オーディオファイルとして保存することができます。

インターリーブオーディオファイルには、すべてのチャンネルの情報が含まれます。この情報は、単一の「ストリーム」に交互に格納されます。ステレオファイルならば、左チャンネル、右チャンネル、左チャンネル、右チャンネル、というように交互に収められます。サラウンドファイルならば、チャンネル 1、チャンネル 2、チャンネル 3 と保存されてからチャンネル 1 に戻って保存されます。5.1 サラウンドミックスの場合は、左、センター、右、左サラウンド、右サラウンド、LFE(それから左、センターに戻ります)のように 6 チャンネル・インターリーブ・ファイルに保存されます。

スプリット・チャンネル・オーディオファイルでは、個別のオーディオファイルが生成されます。そのため、チャンネル(ファイル)を個別に処理することができます。ステレオファイルの場合、2つのファイルが作成されます。一方には左チャンネルのサンプルが、もう一方には右チャンネルのサンプルがそれぞれ含まれています。通常、ファイル名には「.L」と「.R」という接尾辞が付いており、これで左右を判別できます。2つのファイルはリンクされているので、ペアとして編集されます。(オーディオビンで)リンクを解除すると、それぞれを個別に編集することもできます。マルチモノラル(またはスプリットサラウンド)ファイルでは、複数のモノファイルが作成されます。サラウンドチャンネルごとに1つのファイルが作成されるわけです。スプリットステレオ同様、各ファイルの名前には接尾辞が追加されています。5.1サラウンドミックスの場合は、.L、.C、.R、.Ls、.Rs、.LFEとなります。各ファイルはそれぞれ独立したファイルです。

「Logic Pro」を含む多くのオーディオアプリケーションは、Core Audio ハードウェア使用時のインターリーブファイルの読み込みや録音をサポートしています。

オーディオアプリケーション(「Pro Tools」を含む)の中には、スプリットファイルフォーマットのみをサポートしていて、読み込んだインターリーブファイルが自動的に分割されるものもあります。(「Logic Pro」はスプリット・サラウンド・ファイルをサポートしていません)。

ヒント: お使いのオーディオハードウェアが対応している場合は、なるべくインターリーブオーディオファイルを使ってください。スプリット・チャンネル・オーディオファイルは、ディスクのI/Oパフォーマンスへの負荷を劇的に増加させます。