「Logic Pro」でサラウンドを設定する

サラウンドのプロジェクトを作成する前に、オーディオインターフェイスのどの出力をどのスピーカーに接続するかを「Logic Pro」で設定しておく必要があります。また、実際にサラウンドで録音する際にはオーディオインターフェイスのどの入力を使用するかも設定しておく必要があります。これは、「オーディオ」>「I/O 割り当て」環境設定の「出力」および「入力」パネルで設定します。

サラウンド環境設定を開く

「Logic Pro」の「I/O 割り当て」環境設定を開くには、いくつかの方法があります。

「I/O 割り当て」環境設定を開くには
以下のいずれかの操作を行います:
  • 「Logic Pro」>「環境設定」>「オーディオ」と選択してから、「I/O 割り当て」タブをクリックします(または、「サラウンド環境設定を開く」キーコマンドを使います)。

  • 「アレンジ」ウインドウのツールバーの「環境設定」ボタンをクリックし、メニューから「オーディオ」を選択してから、「I/O 割り当て」タブをクリックします。

Figure. I/O Assignments pane in Audio preferences.

サラウンド環境設定を設定する

「I/O 割り当て」タブには、「出力」、「バウンス拡張設定」、「入力」という 3 つのタブがあります。これら 3 つのタブは互いに連動していますが、個別に設定することができます。

Figure. I/O Assignments pane in Audio preferences.

メモ: 一般にどのサラウンドフォーマットも、特殊な場合は除き、デフォルトのままで希望の結果が得られるように設定されています。

サラウンドチャンネルの割り当てを設定するには
  1. 「出力」または「入力」タブのいずれかをクリックします。

  2. 「表示」ポップアップメニューで、使用したいサラウンドフォーマットを選択します。

    Figure. Surround preferences.

これで、「出力」タブの「出力の割り当て」セクションおよび「入力」タブの「入力の割り当て」セクションの各入力/出力チャンネルのポップアップメニューが自動的に設定されます。

メモ: ここでサラウンドフォーマットを選択しても、「入力の割り当て」/「出力の割り当て」セクションのチャンネルとスピーカーのレイアウト/ルーティング表示が変わるだけです。実際にプロジェクトで使用するサラウンドフォーマットは、「オーディオ」プロジェクト設定の「サラウンドフォーマット」設定で設定します(プロジェクトで使用するサラウンドフォーマットを設定するを参照してください)。

「Logic Pro」の出力をどのスピーカーに送るかを「出力」タブで設定するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • 選択可能なポップアップメニューからそれぞれオーディオインターフェイスの出力(「左」、「センター」、「右」など)を選択します。

    Figure. Output pop-up menu in Surround preferences.

    このメニューでは、現在のハードウェアに存在しない出力も選択できるため、サラウンド再生機能が装備されていないコンピュータでもサラウンドプロジェクトの作成、編集が可能でます。存在しない出力は丸括弧で囲まれます。次に例を挙げます:たとえば「(「出力17)」や「(出力32)」のように表示されます。

  • 「表示」ポップアップメニューの下の 3 つの初期化ボタンのいずれかをクリックします。

    Figure. Initialize buttons in Surround preferences.
    • デフォルト: このボタンをクリックすると「Logic Pro」のデフォルト設定が使用されます。たとえば 5.1 フォーマットの場合は、出力 1 が L、出力 2 が R、出力 3 が Ls、出力 4 が Rs、出力 5 が C の各スピーカー、そして出力 6 が LFE チャンネルにルーティングされます。
    • ITU: このボタンをクリックすると、プロの制作現場で広く使用されているITU(International Telecommunications Union)標準規格の割り当てが使用されます。
    • WG 4: このボタンをクリックすると、DVD Forum が定めた DVD-Audio の WG4 標準規格が使用されます。
各サラウンドチャンネルに使用する入力を指定するには
以下のいずれかの操作を行います:
  • 選択可能なポップアップメニューからそれぞれオーディオインターフェイスの入力(「左」、「センター」、「右」など)を選択します。

    Figure. Input pop-up menu in Surround preferences.
  • 「表示」ポップアップメニューの下の 3 つの初期化ボタンのいずれかをクリックします。

    Figure. Initialize buttons in Surround preferences.
    • デフォルト: このボタンをクリックすると「Logic Pro」のデフォルト設定が使用されます。たとえば 5.1 フォーマットの場合は、入力 1 が L、入力 2 が R、入力 3 が Ls、入力 4 が Rs、入力 5 が C の各スピーカー、そして入力 6 が LFE チャンネルにルーティングされます。
    • ITU: このボタンをクリックすると、プロの制作現場で広く使用されているITU(International Telecommunications Union)標準規格の割り当てが使用されます。
    • WG 4: このボタンをクリックすると、DVD Forum が定めた DVD-Audio の WG4 標準規格が使用されます。
バウンスファイルの拡張子を変更するには
  1. 「バウンス拡張設定」タブをクリックします。

    Figure. Bounce Extensions pane.
  2. 選択可能なフィールドで新しい拡張子を入力します。

    たとえば、左の拡張子をデフォルトの「.L」から「.Left」に変更したり、左サラウンドの拡張子をデフォルトの「.Ls」から「.LSurr」に変更したりできます。拡張子の前には必ずピリオド「.」を付けてください。

変更を取り消したい場合は、「拡張をリセット」ボタンをクリックするとデフォルト設定に戻ります。

メモ: 拡張子を変更してもファイル自体には影響はありません。拡張子は単にファイルを識別しやすくするためのものです。デフォルト設定でも十分に識別できる場合は特に変更する必要はありません。